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楽器経験もない音楽ファンが毎週200曲以上の新曲から好きだったものを紹介。音楽業界についてやおすすめのアーティストも定期的に書いてます。

2021年ベストアルバム10選

【記事公開日:2021/12/26】

 

先日の新曲ブログは、体調不良で休ませていただきました。

無事回復をしてきたので、ブログ投稿を再開します。

ご心配をおかけしました。

 

12月より毎週投稿をしている2021年厳選の記事。

ジャニーズ・下半期ベストソング・インディーズと3週連続で投稿をしてきました。

今週はアルバムです。

 

2021年1月~12月でリリースされたオリジナルアルバムで特に好きだった10枚を紹介します。当初2020年12月~2021年11月の予定でしたが、最終週でもあるので区切りを変更しました。

 

今回ベストアルバムやEPは候補に含んでいません。

 

 

個人的なベストアルバムなので、何が入ってくるかなという気持ちで楽しんでくれると嬉しいです。

ランキングではありません。

 

それでは、紹介していきます。

 

 

「ぐされ」/ずっと真夜中でいいのに。

2月10日にリリースされた2ndフルアルバム。この作品をACAね自身は『一言で言うなら“腐っても鯛”を目指したアルバムです』と語っている。

13曲中6曲が既出曲ということやタイアップ曲の影響もあり、聞きなれた楽曲達もアルバムを彩っている。ただ1曲1曲が転調が多く、主張の激しい楽曲達が並んでいる。

それなのにアルバム1枚で聞いた時に違和感がなくどこかまとまっているようにさえ感じられるのでずとまよは面白い。

新曲として収録された「はゔぁ」は、静かに始まりベース音やピアノのサウンドで緩急を表してくれる。また、「機械油」では三味線の音色とベース音が合わさりラップで歌われていく。いろんな楽器の音や多ジャンルの音楽性が混ざり合わさった楽曲達がまとまり、唯一無二のずとまよサウンドが仕上がっている。

 

 

「DAILY BOP」/Lucky Kilimanjaro

〈世界中の毎日をおどらせる〉をテーマに掲げる6人組エレクトロ・ポップ・バンド。そんな彼らの2枚目のアルバム。名前は知っていたもののしっかりと音楽を聴けてはいなかった。新曲ブログで「KIDS」を紹介したことがきっかけでこのアルバムを聞いた。

アルバム1枚で、朝の目覚めから夜のおやすみまでの1日の流れとなっている。テーマを音楽に具現化させるかのように1日のどの情景でも自然と踊りたくなるような楽曲達が並んでいる。曲間も違和感がなく徐々に気持ちを上げてくれる。

まるでアルバム1枚で1つのストーリーを完成してくれるかのように1人1人の日常に寄り添ってくれるアルバムだ。シャッフルでアルバムを聴くことも少なくなかったが、アルバムを曲順で聴こうと思わせてくれた1枚だ。

 

 

「FIZZY POP SYNDROME」/秋山黄色

音楽的な力が人をどう変えるのかをテーマに前向きなものを作りたいというテーマで作れている。炭酸症候群という意味のタイトルは、彼曰くお酒の炭酸割を指している。人の悩みを解消させるようなものになればと人をアルコールに例えて付けれたタイトルだ。

前作は秋山黄色の楽曲性を幅広く見せてくれたアルバムであった。もちろん今作も多くの音楽性は感じながらも彼の音楽に影響を与えたバンドサウンドというものを感じられる1枚となっている。

彼のイメージを多くの人に与えてくれた代表曲「アイデンティティ」を中心に前半5曲は特にバンドサウンドが主軸となった楽曲達が並んでいる。だからこそ「夢の磯」は、バラード曲で急な変化に驚かされる。この曲以降の楽曲は、バンドサウンドに主軸を置きながらもまた違った一面を感じらえれる楽曲が並ぶ。

秋山黄色という存在が今後大きくなっていく準備が整ったように感じられた。

 

 

「PANDORA」/go!go!vanillas

ギリシャ神話のパンドラの箱からつけたタイトル。この神話はあけてはならないものをあけてしまい災いが飛び出してしまうが最後に残ったものは希望という話だ。

そんな神話からとったタイトルから飛び出した楽曲達は、これまでのバニラズの印象をがらりと変えてくれるものだった。これまでカントリーロックをメインとしてきたバンドだからこそ、1曲目の「アダムとイヴ」のスタートは驚かされる。今までにない、切なさや色気を感じさせる歌声は印象的。また、アコースティックスタイルで歌われる「ロールプレイ」、いつもの彼ららしさで盛り上がっていく「お子さまプレート」をはじめ多種多様な楽曲達がパンドラの箱のように飛び出していく。

バンドとして新しいステージへの挑戦やこの世の中に希望を見せてくれるようなアルバムに仕上がっていた。

 

 

「odds and ends」/にしな

Spotifyのプログラム「RADAR: Early Noise 2021」の国内アーティストに選出されたにしな。このアルバムが初のアルバムでメジャーデビュー作品となった。今年何度か新曲ブログでも彼女の楽曲を紹介してきたがアルバムを聞いてより、にしなというアーティストを好きになった。

アルバム全体を通して彼女の楽曲はエモさやおしゃれさだけでなくどこか懐かしさがあるように感じた。おしゃれなサウンドと共に歌われる歌詞には昭和っぽいレトロな雰囲気が織り交ぜられている。先行配信されてた楽曲達が多いがしっかりと1枚のアルバムとしてのまとまりもあるので決してベストアルバムのようなものではない。

にしなというアーティストの世界観を見せてくれたものでもあり、彼女の今後に期待を感じさせる1枚だ。

 

 

「アイラヴユー」/SUPER BEAVER

メジャー復帰後初のアルバム。タイアップ曲も多く収録されており、聞きなじみのある楽曲も多いだろう。

1曲目の「今夜だけ」は、イントロからまるでライブがスタートするかのようだ。アルバムの曲順はライブのセットリストのように曲が並んでいる。疾走感のある「ハイライト」から「突破口」の曲順は聞いていて気持ちがいい。コロナ渦という時代の絶望と別れを告げてくれるような「さよなら絶望」でアルバムの最後。まるでライブを締めくくってくれるかのように2分間もない短い曲。

メジャーから契約解除を受けてインディーズで長年活動をしてきた彼らが再度メジャーという舞台に復活したからこそ、一つ一つのメッセージが今の世の中の不穏な空気を明るくしてくれるようなアルバムだ。

 

 

FATE」/ビッケブランカ

メジャーデビュー4作目のアルバム。このブログではこの1年間ビッケブランカというアーティスト何度も紹介してきた。そのたびジャンルレスな音楽性や彼だからこそ作り上げることができる世界観に毎回驚かされてきた。

このアルバムは1曲ずつ1つの記事で紹介しいるので、そちらの記事を詳しく見てほしいが、今のビッケブランカを堪能できる1枚となっている。このアルバムリリース前に配信され2枚のEPは、ショートフィルムを見ている感覚が味わえた。そんなEPと同じ楽曲が収録されているのに1枚のミュージカルをみているかのような曲順となっている。

シングル・EPのすべてをアルバムリリース前からしっかり聞いていたからこそベストアルバムのような作品のようにリリース前は思っていたが、いい意味で大きく期待を裏切ってくれた。アルバムを一つの作品として楽しませてくれる。1つの作品として曲順で聴いてほしい。

 

 

「Editorial」/Official髭男dism

メジャー2枚目のアルバム。「I LOVE...」「HELLO」「Universe」「Laughter」「パラボラ」といったヒット曲と共に新たな代表曲「Cry Baby」と1億再生越えの楽曲達が多く収録されたアルバム。

ここまでのヒット曲が並ぶと期待値が上がってしまうことはもちろんだが、アルバムの世界観を作ることが難しくなるのではないかとリリース前は思っていた。そんな心配をがらりと変えてくれるからヒゲダンはさすがだ。

ボーカルを重ねて作られた楽曲「Editorial」が序章のようにアルバムはスタートしていく。限られた命の中での人間の愛が歌われている「アポトーシス」は眠りにつくかのように次の曲までの数秒の間が空く。そこからの「I LOVE...」へのつながりは何度聞いても素晴らしい。そこからヒット曲とアルバム曲を織り交ぜて一つのアルバムとして完成度の高いものとなっている。ヒゲダンはやっぱり期待を裏切らない。

 

 

「1ST」/SixTONES

デビュー後初のアルバム。デビュー曲である「Imitation Rain」をはじめとしたこれまでシングル楽曲が収録されている。このアルバム、サブスク配信されていないのでレンタルをして聞いたが買わなかったことを後悔したレベルだった。

SixTONESだからこそできるジャンルレスな幅広い音楽性。1曲1曲の楽曲のクオリティが高い。ジャニーズが好きな自分だからこそ思うのかもしれないが、他グループと全く違ったアプローチの仕方を感じた。もちろん各グループ違った色を持っており、その色や新しい一面を見せてくれるアルバム楽曲は多い。ただデビュー1枚目でここまでのクオリティを感じたグループは初めてかもしれない。音楽を好きな人を魅了してくれる唯一無二のグループなのだ。1月リリースのアルバムは初回盤2種をしっかり予約したのでまたレビューしたいと思う。

 

 

「scent of memory」/SEKAI NO OWARI

メジャーデビュー10周年を迎え、レーベル移籍後初のアルバムとなる作品。10年間の楽曲達を振り返った上でこのアルバムを聞いてみると変化の激しいバンドだと改めて認識をさせられる。確実に音楽シーンの一時代を作り上げたセカオワが10年を迎えて原点をどこか思い出させる中にこれまでの10年をしっかりと包み込むようなアルバムを作った。

ピアノの音色から始まる1曲目は物語のスタートを表しているかのように感じる。そこから坂本龍一が楽曲制作に参加した「Like a scent 」とつづく。 ラップをメインとした楽曲はバンドとしても新境地を感じられる。saoriがヴォーカルを務めた「陽炎」までゆっくりと新たな魅力を見せてくれる。そこから新たな代表曲「silent 」へ。

Fukaseの妹二人が登場した「family 」も異彩を放っている。インディーズアルバム「EARTH 」で彼らを知ったときの衝撃や10年感の活動を混ぜ合わせた上で新たな挑戦も感じ取ることができた作品だ。

 

 

 

以上の10枚のアルバムを紹介しました。

 

 

特に好きなアルバムを紹介するのはなかなか難しいものでした。聞き込めているものもあれば1~2回ほど聞けていないアルバムも多数ある中印象に残り特に聞いていたものを選びました。

 

多くの方が年末になりTwitterやブログで2021年ベストアルバムを上げている。いろんな方のものをみて初めて知った作品もあれば、自分と同じ作品もある。

 

もちろん自分もすべてのアルバムを聞いたわけではない。

ただ、今回の紹介が聞くきっかけになればうれしい。

 

今回紹介したアルバムはSixTONES以外サブスク配信をしている。

ブログで知りすぐ聴くことができる時代になったのは個人的にいいことだと思っている。だからこそ、少しでも気になる作品があればぜひ聞いてみてください。

 

 

2021年も残り5日。

年内の投稿も残り少し。新曲ブログで12月ベストソングの投稿をします。

ひょっとしたらもう少し投稿するかもしれません。

 

 

読んでいただきありがとうございました。

 

 

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