ただの音楽ファンが見る音楽業界

楽器経験もない音楽ファンが毎週200曲以上の新曲から好きだったものを紹介。音楽業界についてやおすすめのアーティストも定期的に書いてます。

≪ライブレポート≫ユメカナエフェス2023

10月15日、東大阪市花園中央公園で開催されたユメカナエフェス。前日は雨で開催の不安もよぎったが、そんな不安を払拭させるかのように澄み渡る青空が開催を祝福する。
今年は全部で8ステージ、47組の出演者がイベントを盛り上げる。前年度の倍にもなったステージを全て紹介することはできないので何組かをピックアップして当日の様子をお伝えします。

 


シモムR (しもむあーる)

シモムRphto by etsu

今回初めて行われたオーディション。東大阪市枠と学生枠の2つの枠が設けられていた。そんな学生枠のオーディションを勝ち取ったのは、高知県から来た姉妹ユニット、シモムR。

姉妹そろって元気よく、『シモムRです!』と挨拶からスタート。妹のシモムRうみりがバケツドラムでリズムを取り、姉のシモムRシュガは小さな体でエレキギターを弾く。1曲目のオリジナル楽曲『にこにこのうた』が青空の中会場に響き渡っていく。可愛らしい歌声に、人は吸い寄せられるかのように徐々に集まっていった。爽やかな風に髪を靡かせながら歌いあげる二人。姉妹の仲のいい歌声は美しいハーモニーを作り出していく。曲が終わると元気よく『ありがとうございました!』と声を合わせて感謝を伝えると会場からは拍手があがる。

『10月はいろんなライブがあるからやれるか不安でしたが、やれるかじゃなくてやるかが大事ですとうみりがいいました。そんな曲です!』とオリジナル楽曲「ひるやすみのうた」を披露。エモーショナルなエレキの音色が彼女たちのかわいらしくもあり、力強い歌声が風にのって観客達の心に届いていく。『やれるかじゃなくてやるか!』と2人が声を合わせて歌い上げる姿はこのステージをやりきる、夢に向かって立ち進んで行くという決意を感じられた。

続いてCreepy Nuts「のびしろ」をカバー。リズミカルなバケツドラムのサウンドとエッジの効いたギターの音色、ギターボーカル、シモムRシュガのかわいらしく芯のある歌声が本家とはまた違う個性を作り出していく。そのまま間をあけず、Vo.&Gt.林 萌々子が東大阪市出身でもあるHump Backの代表曲「拝啓、少年よ」をカバー。歌詞の【馬鹿みたいに空がキレイだぜ】というフレーズはまさに今の花園中央公園をあらわしているかのようだった。

『次の曲で最後です。2人でYouTubeをしてるので、絶対にみないでください。』『嘘です。絶対みてください。』と姉妹の掛け合いがかわいらしく観客たちも思わず笑みがこぼれる。最後は「さよなら」を披露。【さよならまた会いましょう、できればこの場所で】というフレーズは来年またユメカナエフェスで会いましょうという気持ちが込められていた。東大阪は、2人にとって初めての土地だったかもしれない。そんな中、彼女達らしく元気よくイベントのスタートを飾ってくれた。

 

セットリスト
1.にこにこのうた
2.ひるやすみのうた
3.のびしろ
4,拝啓、少年よ
5.さよなら

X (旧Twitter):シモムR (@nbKWG8KGgRamlOM) / X



花園ラグビー場がホームスタジアムのFC大阪。イベント当日は、【明治安田生命J3リーグ FC大阪 vs FC岐阜】の試合が同時開催されることもあり、ユメカナエフェスではFC大阪合同ステージが設置された。キッチンカーやFC大阪のグッズ販売の出店などが立ち並ぶ中、1台のトラックがステージとなり会場を盛り上げていた。



ケシカルカッコ

ケシカルカッコ phto by 原田

FC大阪合同ステージに立ったのは、稲積帆波(作詞/vo)と松内功太(作曲/A.Gt/Cho)による2人組ユニット、ケシカルカッコ。

2人は向かい合わせとなり「ハイダウト〜橙と黒の基地で〜」を披露。アコースティックギターの音色とハスキーで芯のある稲積の歌声が暑い太陽の日差しと共にを会場に広がっていく。掻き鳴らすようなギターのサウンドにのせて、稲積は青い空を見つめながら歌い上げ、曲が終了すると1曲目から会場は拍手に包まれる。『ケシカルカッコと申します!よろしくお願いします!』

続いては「きょうも戦士は大きな声で」を披露。ムーディーなメロディにのせて彼女は挑発的な目で踊るように歌っていく。ラストはコーラスも入り、2人の歌声が調和し、心に響いていった。次に披露されたのは「バッチグー!」。『いきますよー、手拍子いけますかー!』という稲積のあおりを受けて広がっていく手拍子。松内が奏でる疾走感のあるギターのメロディと明るく楽しく歌い上げる稲積の歌声が風にのせて多くの人に届いたのか、観客たちはどんどん増えていった。

 

東大阪のみなさん、今日は1日楽しんでください!』松内功太の地元でもある東大阪市。『地元のみなさん、こんにちは!』と稲積が叫ぶと会場からは拍手が起こる。そんな情景を見て『ありがたい。』と松内は静かに一言地元の人達に感謝を伝えた。

ケシカルカッコから最後に聞いてくれた人達に想いを伝える。『お母さんから娘さん、先輩から後輩など引継ぎながらやっても複雑な時が多いです。そんなテーマで作った「Copy and Paste」という曲を歌います。最後まで楽しんでください。』歌詞に込めた想いが心にスーッと入り込んでいく。私の生き様をそのままあなたに。未来への愛情を込めた歌詞が青空を通して未来へ届いていくようだった。最後は、彼女のフェイクが天高く舞い上がっていく。太陽、風、空気が2人のライブを何より素晴らしいものに変えていく。1人1人の心に届けるライブパフォーマンスをしてくれた。


セットリスト
1.ハイダウト〜橙と黒の基地で〜
2.きょうも戦士は大きな声で
3.バッチグー!
4.Copy and Paste

X (旧Twitter):https://twitter.com/checical_cacco

 

花園ラグビー場に併設されているこの場所も今回のステージ。福祉と社会をつなぐことを目的とし、2022年9月にオープンをしたひとつなぎカフェ。選手やスタッフ、地元の方など様々な人に愛されているこの場所を東大阪市在住のアーティスト、ぷすっぽがひとつなぎステージと題してステージ担当を行った。

 


ぷすっぽ

ぷすっぽ phto by りゅーく

東大阪在住のGt.VoゆうとDr.Voあいりずむの2ピースで活動中のぷすっぽがひとつなぎステージのトリを務める。『いい天気になってよかったですね!まだ12:00です。お昼前から集まってもらえて嬉しいです!』
リズミカルなギターの音色を奏でながら「ロックンロールで踊り明かそう」がスタート。ゆうとの色気がありかっこいい歌声。あいりずむは明るく笑顔でタンバリンを叩くとリズムに乗せて会場からは手拍子が届けられる。
曲が終わると、同時開催されるFC大阪の試合を楽しみにしている観客たちに向けて『早いですが、このステージは最後です。このあとはサッカーの試合も楽しんでください!』と伝えられた。続いて「Singing the Rain」を披露。男女2人が作り出すハーモニーが会場内に響き渡っていく。タンバリンを叩きながらあいりずむは会場を歩き回り、音楽だけでなく彼女の1つ1つの動きがライブの楽しさを増幅させてくれる。リズミカルになるタンバリンの音と合わせて会場の手拍子が幸せの音色を作り出していく。ラストは、ゆうとが声量いっぱいのフェイクを見せてくれる。

2人のライブを聞きつけて、ひとつなぎカフェの入り口には人が増えていった。そんな状況をみて『是非、近くで見てください!』と促し、会場はどんどん観客たちで溢れていった。

 

『2人の地元花園!今日は念願の自転車で来ることができました!』と地元でライブができる嬉しさを語る。そんな2人のユニット名ぷすっぽは、ポップスからつけられている。POPで溢れた楽曲「P・O・P」を披露。『P・O・Pの文字も体で作ってください!』と歌に合わせてP・O・Pの練習をする会場。楽曲がスタートすると会場の手拍子、体で作るP・O・P、楽しく歌い上げる2人の歌声が作り出す一体感は幸せな空間へ。最初はやらなかった人たちもこの幸せな空間に思わず一緒になってP・O・Pの文字を作っていく。

『早いもので次が最後です。暑いので体調には気をつけて楽しんでください!』『花園出身で自転車圏内で多くの人に見てもらえて嬉しいです。』と2人は改めてイベントは見てくれた人達に感謝を伝えた。
最後はユメカナエフェスのコンピレーションアルバムにも収録されてる「バースデー」を披露。歌い出しからパワフルな歌声で心の奥底まで響いてくる。生まれたことへの感謝や愛情を込めたこの曲をカホンのリズムに会場の手拍子が彩られてひとつなぎカフェは愛情に溢れていく。最初から最後まで幸せで包まれたぷすっぽのライブ。多くの人たちの心にぷすっぽの音楽は深く突き刺さったことだろう。

 

セットリスト
1.ロックンロールで踊り明かそう
2.Singing the Rain
3.P・O・P
4.バースデー
X (旧Twitter):ぷすっぽ///12月2日に単独公演します🆕 (@pusuppo) / X

 

日曜日に大阪城の近くで開催されているストリートライブ。城天ストリートがユメカナエフェスに登場。ユメカナエステージと向かい合わせになっており、太陽の日差しを受けながら音楽を届ける城天ステージ。

 

気づいたら劇団

気づいたら劇団 phto by Tamaki Takumi

阪堺発!4人と1匹、キラキラミュージカルバンドの気づいたら劇団が城天ステージに登場。『いくぞー!気づいたら劇団のステージがはじまるよー!』とVo.みらいの掛け声からスタート。初めての人にも知ってもらえるような自己紹介楽曲「ようこそ、気づいたら劇団」を披露。彼女のかわいい歌声とポップなメロディが一瞬で空気を作り上げていく。歌の中でも観客達に挨拶。みらいはギターを持ち、バンドサウンドはより厚みが増していく。
『しかちゃーん!』と呼ぶファンの声でしゃべるマスコットキャラクターしかちゃんが登場。宣伝広報マスコットキャラクターのしかちゃんがかわいくしゃべる姿に会場の人達は明るく笑顔になっていく。

続いては、「HAMUMU」。この楽曲は振り付けがあり演奏前に練習の時間をとり、テンポの速いドラムのリズムにあわせて会場のみんなが踊りだす。『HAMUMUー!』の掛け声と共にポップでどこか懐かしさのあるメロディ。するとドラムの音響トラブルになる。『夢の中に入っちゃったかも?』とそんなトラブルも笑いに変えて明るい空間に作り上げていく。老若男女いろんな人達が踊る姿を見てメンバーの顔からは笑顔が溢れていた。メルヘンな世界観の中に鳴り響くエレキギターサウンドが広い公園内に届けられる。


『やなことがあっても美味しいものを食べて楽しんでください!』と 「くそくそどでかぱふぇ」を披露。ギターの音色に合わせて足踏みをする会場。ステージ裏の歩道橋から盛り上がるステージを思わず立ち止まって見る人たちも多くいた。 
『物理的に回します!』と続いて「グッドモーニングスター」を披露。エッジの効いたロックサウンドでこれまでの楽曲とはまた違った色を感じられる1曲。サビではファンの方々がプロペラのようにタオルを回していく。『甘いもの食べてモーニングスターをまわせば完璧!』
『早いものであと2曲です!』というみらいの言葉を受けて『えーっ!』という歓声が上がっていく。『みんなにはお茶を飲んでホッとしてほしいです。そんなホッとできるような存在になりたいと思っています。お紅茶のんでゆっくりしてください、茶しばきロック!』どこか懐かしさのあるメロディと中毒性のある歌詞。キーボードを弾いてた、Gt&Key.スウィーティはギターを手に持ち、みらいの『ギター!!』の掛け声でかき鳴らすギターソロ。

最後は挫けずにみんなの今後を支える楽曲「挫けnight」。80年代の香りを漂わせるメロディのイントロ。Gt&Key.スウィーティがタンバリンを叩きだし、リズムに合わせて手拍子が広がっていく。『最後までステージをみてくれてありがとう!』と感謝を伝えてステージを後にした。ミュージカルバンドが作り出す世界観がユメカナエフェスをメルヘンな世界へと変えてくれた。


セットリスト
1.ようこそ、気づいたら劇団
2.HAMUMU
3.くそくそどでかぱふぇ
4.グッドモーニングスター
5.茶しばきロック
6.挫けnight

X (旧Twitter):https://twitter.com/KIRAKIRA_power5


FC大阪のサポーターで盛り上がる噴水広場。その近くにある東大阪市民美術センター。ステージのバックには日本庭園と青空。そんな景色がアーティストを彩ってくれるこのステージはSlowBirdステージ。今年9月に一時閉店をしたライブハウスSlowBirdが主催するアコースティックステージとなっている。

 


あおいはるか

あおいはるか phto by ヒカル

神戸市出身在住のシンガーソングライターあおいはるか。きれいなメロディをアコースティックギターで奏でながら1曲目「special day」を披露。弾き語りで作り上げるギターの音色がきれいに会場全体に広がっていく。続いて、「closer」。静かにリフレインするギターの音色が彼女の優しく寄り添うような歌声と合わさり観客1人1人の心にスーッと入り込んでいく。

『すごい!晴れましたね!晴れることを祈ってましたが快晴でした!みなさん好きなタイムスケジュールでイベントを楽しんでください!』前日まで雨が降っていたからこそ、彼女も心配をしていた。彼女に限らず多くの人の想いが届き快晴に繋がったのだろう。

 

ふと息をつき、出演への想いを語る。『ユメカナエフェスに誘ってもらえたことが嬉しかったです。フェス出演の経験がなかったこともありますが、コンセプトがすばらしいなと感じました!ワンちゃんの譲渡会があることがとても素晴らしいです!』
彼女自身、自宅にはワンちゃんがいる。そんな大好きなワンちゃんに向けた楽曲「のこりのきみにはふくがある」を披露。彼女のギターの音色にあわせて、後方にいた子供が思わず手拍子。彼女の美しい歌声が子供の心を自然と掴んだのだろう。暑い日差しの野外フェスの中、素晴らしい景色と歌声が心と体に癒しをくれる。

『大事な1曲を届けます。』と告げて「正解」を披露。音を止め静かな会場に彼女の朗読が響く。彼女の歌声、歌詞、ギターの音色が心に入り込み寄り添ってくれる。徐々に増える音数が伸びのある美しい歌声と共に疲れた心を癒し、文字を打つ私の手を止めてしまうくらい聞き入っていた。曲が終わると会場からは大量の拍手が送られえた。

『今日はこの場所を選んでくれてありがとうございました!』感謝を伝えて最後は、「トリコグラム」。これまでとはまた雰囲気を変えて、アップテンポでポップな楽曲。手拍子と共に体は思わず踊り出す。美しい歌声と綺麗なギターのメロディで心と体に癒しを与えてくれる素晴らしいステージとなった。

 

セットリスト
1.special day
2.closer
3.のこりのきみにはふくがある
4.正解
5.トリコグラム
X (旧Twitter):あおいはるか (@aoharu_ssw) / X

 

花園中央公園の中央に構えられたアコースティックステージ。バンドサウンドが響く公園内にある癒しの空間。それは、実行委員でもあるKENGが担当をするトライステージだ。ユメカナエフェスも終盤となり、ここからユメカナエフェスの実行委員が歌いつないでいく。

 

 

KENG

KENG phto by 瀬戸


トライステージのトリを飾るのは大阪府高槻市出身在住のシンガーソングライターKENG。『嬉しいお知らせがあります!ユメカナエフェスがトレンドに入りました!』多くの人のポストのお陰でユメカナエフェスがXの大阪のトレンドに入った感謝を伝える。涼しい風が吹く会場にピアノのきれいで美しい音色が広がっていく。優しくあたたかい歌声でこれまで実行委員として活動をしてきたユメカナエフェスへの想いを込めて「Sunny」を歌い上げる。この先の未来、新しい未来に届けていくかのように。


トライステージのトリとなるステージでこれまでの想いを語る。『1年をかけて作ったユメカナエフェス。1年を時間にすると8760時間。その中の7時間の為に頑張ってきました。いろんな人に支えて頂き大きなイベントになっていってます。気取ったりせずしんどいと思うことがあっても誰でもチャレンジできるようなワクワクできるフェスになっていくと思います。』2年目となったこのイベントの成長、このイベントに関わってくれた人達に感謝を伝える彼の顔はやさしい笑顔をしていた。

『朝まで降ってびちゃびちゃでしたが、イベントがスタートしたら雨が降らなくなりましたね。』そんな天気に感謝を込めて「あの空のように」を披露。鍵盤が奏でる音色と彼の優しい歌声からはこれまでのユメカナエフェスが繋いできた時間を思い出される。彼の歌声が風と共に広がっていき、人はどんどん集まってきた。


『いろんな人に来てもらえて嬉しいです。今日いろいろ回ってたんですが多くの人に今日はカレーはないんですかと聞かれてしまいます。キッチンカーを買えたらやりたいなと思います。』と笑いまじりに伝えた。普段はライブハウスでカレー販売をすることが多い彼は、カレー王子と呼ばれることも少なくはない。そんなカレーの印象を強くさせるのはこの曲の影響もあるだろう。いい音楽にはいいごはんを、何気ない日常に伝えたい「カレー曜日」を披露。ポップで優しいメロディで大人から子供まで楽しい気持ちにしてくれる。甘くておいしいカレーのように多くの人の心を暖かくしてくれるような楽曲だ。

『昨日から泥だらけになりながら、晴れるか不安だったけど晴れて予定通りできることに感謝したいと思います。みなさんが来ていただいたからこそより盛り上がっております!動いてる人がいるから私もできるかもと思う人が増えるかもしれません。私もその1人です。大切な人が身近にいるから思えるんだと思います。夢がいっぱいのユメカナエフェスに愛を置いて帰ろうと思います。『愛を読む人』。』

ピアノの旋律が心にスーッと入り込んでいく。優しい歌声は1人1人の心に寄り添い言葉を届ける。西日が照り付け、少し肌寒さもある風にふかれながらシャボン玉が宙を舞う。バックには犬と散歩をする幸せそうな家族の姿。1つ1つの目の前にある光景はまるでミュージックビデオを見ているかのよう。曲が終わると会場からは拍手が起こる。多くの人が彼のライブに魅了されたことだろう。

 

セットリスト
1.Sunny
2.あの空のように
3.カレー曜日
4.『愛を読む人』

X (旧Twitter):KENG🍛🎹🎤 シンガーソングライター (@utautai_KENG) / X

 

ナンカノユメ

ナンカノユメ phto byTamaki Takumi

城天ステージのトリを飾るのは実行委員の841がボーカルを務めるバンド。関西の歌ものポップロックバンド、ナンカノユメ。新曲「なんでもやさん」からライブはスタート。ギターの音色とベースラインが際立つサウンド。おしゃれでポップなメロディにのせて841はスキップをしながらステージを練り歩く。そんな彼女の顔からは笑顔が溢れていた。Gt.daishiは同時開催されているFC大阪のユニフォームに身を包み演奏する。曲が終わると一息つく間もなく、ドラムのリズムがなり始め「Ready Go」が披露される。

841が『手拍子いけますか!』と叫ぶと会場は手拍子でどんどん盛り上がっていく。そんな会場の盛り上がりを見て人だかりは増えていく。城天ステージの後ろにある歩道橋にはFC大阪の試合終わりで帰っていく人達が思わず足を止めていた。サビと共に拳を振り上げる841と一緒に観客たちも拳を振り上げ一体感を作り出していく。夕焼けへと変わる時間帯。会場には涼しげな風が吹き、彼女の髪をなびかせる。

『いいですね。さすがユメカナエフェス!みなさんがいい1日だと思ってくれたら嬉しいです!どうですか?』との彼女の問いに観客達からは歓声が届けられる。続いて、コンピレーションアルバムにも収録されていた「レンプラント」を披露。夢に向かった応援歌。ユメカナエフェスの未来とナンカノユメのこれから、そして、一人一人の夢への実現を後押しさせる歌詞が届けられる。『実は今日ビラ配りもしてました!今日初めての方見てくれてありがとう!』と彼女たちを初めて見てくれている人達に感謝を伝える。

『実行委員になってからここに立つのは長かったようで短い時間。この後向かいのステージに立つミラちゃんがこういうフェスをやりたいと思って作っています。実行委員もいろんな人がいて一緒にやっていく中で当日どうなるかわからないことも多かったですが、こんな素晴らしく大きなフェスになりました!』今年ユメカナエフェスの実行委員となり様々な経験をした彼女だからこそ昨年の出演とはまた違った景色があったのだろう。

 

『後3曲でミラちゃんにつなぎます、クーニャンという新しい曲を作りました。聞いてください。』彼女の艶やかな歌声で歌われる恋の歌。エモーショナルなメロディ。ラストのギターサウンドは心の奥底まで響き渡っていく。

『まだまだ盛り上がれますか!人生は一度きり、そんな曲です。人生ゲーム!』メンバーはお立ち台にたち、集まった人たちはそんな姿を見て喜ぶ様子が伺える。手を振る841に合わせて会場は一体感を出して手を振る。『私の想いは伝わりましたか?』と841が告げるとラストにバンドとしても代表曲でもある「ミナミが笑う」のイントロが演奏される。イントロを聞くだけで会場からは盛り上がりの声と手拍子で包まれていく。
『みなさん、ひとつになりましょう!』そんな言葉をうけて会場は手を挙げひとつになる。『いい1日になりますように。ナンカノユメをお願いします!』最高のステージで大トリのMiranda Otsujiにバトンを渡した。

 

セットリスト
1.なんでもやさん
2.Ready Go
3.レンブラント
4.クーニャン
5.人世ゲーム
6.ミナミが笑う
X (旧Twitter):https://twitter.com/nankanoyume2019


朝から続いたユメカナエフェスもついにラスト。ユメカナエステージで1日司会を続けてくれたnaoが元気よく最後の仕事を勤め上げる。そんな頑張っている彼女の姿を見て親のように暖かい眼差しで見つめるMiranda Otsujiの姿があった。

 


Miranda Otsuji

Miranda Otsufi phto by  etsu


ユメカナエフェスの代表でもあり、東大阪で生まれ育ったシンガーソングライターMiranda Otsujiの登場。『みなさんいつもありがとうございます!花園ラグビー場から来ましたMiranda Otsujiです!こんな時間までありがとうございます。誰かの救いになりたいと思ってやってきました。沢山の人に救ってもらって今回のユメカナエフェスができました。そんなみなさんのおかげで生きてます。誰かのために生きていますと思ったけどみんなのおかげで生きています!』そんな想いを込めて作った楽曲、「ライフ」を披露。

この1年間の想いを込め、1人1人に愛を伝える。そんな彼女の歌声を受けて愛に包まれた手拍子の中、ポップなサウンドが会場に響く。会場の暖かい雰囲気を受け取り彼女の表情は今にも泣きそうだ。『花園中央公園から全国にラブ&ピースを届けませんか!』観客全員のラブ&ピースが広がっていく。この瞬間、間違いなく世界一平和な場所に花園中央公園はなったことだろう。

『夢を追いかけるのはめちゃくちゃ大変です。家族が見に来てくれてますがこれまで迷惑をいっぱいかけました。体を大事にして生きているからこそ夢を見ることができます。そんな両親にむけて、歌います。あほんだら。』
コンピレーションアルバムにも収録されたこの楽曲。ポップなメロディにのせて、彼女の人間性溢れる歌詞が届けられる。今日まで育ててくれてありがとう。と両親への感謝の想いを心いっぱい込めて歌い上げた。家族への想いをのせたこの楽曲は1人1人の心にも深く響いたことだろう。
続いて映画の主題歌でもある新曲「Deneb」を披露。持っていたギターを置いて観客たちとに向かい合いながら踊るように歌う彼女。壮大になっていくバンドサウンドに乗せて手を広げて歌う姿は大空を舞う鳥のようだった。

『次で最後になります。』と彼女が告げると会場からは『えーっ!』という歓声があがる。『夢は花園ラグビー場でユメカナエフェスを開催すること。みなさまのこれからの朝を素晴らしいものにできたらと思って歌います!ASA!』と元気よく楽曲がスタート。疾走感のあるバンドサウンドから始まり、今日を楽しんだ多くの人達の手拍子が彩りを与えてくれる。


『ユメカナエフェスを止められないASA!最高のフェスだったなー!』そんな彼女の言葉が歓声へと変わっていく。拳をあげて歌う観客たちの歌声は何十倍の力となり彼女の心に届き次の夢への源になっていくことだろう。

ステージを後にすると息をつく間もなくアンコールの拍手が鳴り響く。『朝から1日楽しんでくれた人、本当にありがとうございます。代表をやらせてもらってるけど1人ではこんなステージはできませんでした。』このイベントを作り上げた実行委員1人1人の名前を呼び感謝を伝える。『ユメカナエフェスのコンセプトである3つを考えるきっかけになったら嬉しいです。』今年のコンセプトは、夢の実現・地域美化。そして動物愛護。そんな動物愛護に向けた楽曲を最後にピアノの音色にのせてアーティスト活動をしている実行委員のメンバーKENG・841・愛野エリイが登場して歌い繋いでいく。1年間走り続けたユメカナエフェス。来年はまた1つも2つも大きくなって帰ってくることだろう。そして、彼女の夢でもある花園ラグビー場での開催に向けてこれからも走り続けていく。

photo by etsu

セットリスト
1.ライフ
2.あほんだら
3.Deneb
4.ASA
フィナーレ.世界は愛で出来ている
X (旧Twitter):Miranda Otsuji🐈🚀11/11.12枚方ジャズスト (@mirandaotsuji) / X

 

≪ユメカナエフェスSNS

ユメカナエフェス実行委員会 (@yumekanaefes) / X

≪ライブレポート≫「間違いない!!」14th Anniversary 〜宴(En)〜 MINAMI WHEEL EDITION (10/20)

オフィス不知火が主催をするイベント「間違いない!!」。イベンターの不知火さんが間違いないと自信をもって多くの人に見てほしいアーティストを呼ぶイベント。こちらのイベントは今年で14年目を迎える。MINAMI WHEEL EDITIONとして、4日間イベントが開催される今回。記念すべき1日目の様子をお届けします。

 


SiMA

イベントのスタートを飾るのは、作詞作曲、歌唱、演奏全て自分で行うハイブリッドなヒューマンビートボクサーSiMA。鳥の囀りと共にステージの幕は開き、幻想的な雰囲気を漂わせる青い照明の中、サウンドを作り出し一瞬で彼の世界観を作り上げていく。神秘的なサウンドが鳴り響く中ヒューマンビートボックスが入り、重なり合うサウンド。その場で即興で作り上げるサウンドは、1つ1つが響き合いシンパシーを感じさせる。そんな彼が作り上げる独自の世界観に思わず観客たちは見惚れてしまう。『SiMAです。よろしくお願いします。』と挨拶をする彼に観客は拍手を送る。
ヒューマンビートボックス、歌声、機械的サウンド、1つ1つが重なり合う。いつしか彼が作り出すビートは自分自身の鼓動を表すかのように音を体現してくれた。会場を彩るモニターにテクノロジーを表すかのような映像が流れ始め、彼の作る音楽を表現していた。
一瞬の間をはさみ、疾走感のあるヒューマンビートボックスのビートがサイレンの音と共に心を躍らせていく。ラップを歌いながらリズムにのる彼の姿はまるで体で音楽を表現しているかのようだった。一瞬の間を開けて楽曲が終わるかと思えば曲は再スタート。その一瞬の間がより心をギュッと掴んでくれた。

『ありがとうございます!』と彼がお礼を伝えると会場からはこれまでのライブの感動を伝えるかのような大きな拍手がおきる。拍手が止まると、エアコンの風の音が聞こえるほど静かな場内に1つのサウンドが聞こえてくる。波紋のように広がるが徐々に大きくなっていきリズミカルなダンスサウンドが作り出されていく。彼が作り出すサウンドに魅了されて観客たちは、自然と小刻みに体を揺らしていく。ひとつの沈黙さえも演出のようにも感じることができた。
曲が変わると、これまで以上にアップテンポのサウンド。彼の歌声が場内に響き渡っていく。駆け抜けていくラップが心も体も躍らせていく。上がり続けるバイブスをより高まらせてくれるようなアップテンポのビートが人々の体と心を震わせてくれる。最後は深々とおじきをして今日という1日を感謝してステージを後にした。そんな彼のパフォーマンスに感謝をするかのように会場からは拍手が届けられた。

セットリスト
1.Wall of Mist
2.Move
3.Overdrive
4.up sweep
5.inventor
6.Hill climb

SiMA (@SiMAhbb) / X

 


 木挽真典

アコースティックギターの音色を奏でながら、青い照明に照らされて登場したのはシンガーソングライターの 木挽真典。「凍らない水」からライブはスタート。先程までのフロアとはガラリと雰囲気を変えて彼の哀愁漂わせる歌声と昭和歌謡を聞いているようなどこか懐かしさのあるメロディ。アコースティックギターの一筋の音色が会場の1人1人の心に入り込んでいく。
続いて、「スーパーマーケット」を披露。自転車をこいでいるかのようにギターの音色がぐるぐると回っていく。ギターを大きく鳴らして、彼の歌声もどんどん力強くなっていく。その変化は深海から明るい光を探す魚が上がっていくかのようだ。
「ghost flowers」では、ゴーストタウンというフレーズを表すかのように暗闇の中彼の後ろを明るい照明が照らし出していく。曲が終了すると挨拶をして会場からは拍手がおくられる。

『今日は、「間違いない!!」の14周年に呼んでいただきありがとうございます。間違いない音楽に溢れていると思うのでお酒をいっぱい飲んで楽しんでいきたいと思います。』そう伝えると、「ランプ」を披露する。深い森の中を一歩ずつ歩いていくようなギターの音色。彼の歌声はあたたかくやさしさに溢れている。そんな歌い上げる彼を暖かみのある照明が照らす。『ラストソング。』と告げると共に哀愁のあるギターの音色が場内を包み込んでいく。最後の楽曲は、「in the dark」。木漏れ日のような照明を浴びながら歌う彼の歌声は心の奥底まで入り込んでいく。木挽真典というシンガーだからこそ作ることができるライブステージがそこには間違いなくあっただろう。

セットリスト
1.凍らない水
2.スーパーマーケット
3.ghost flowers
4.ランプ
5.in the dark

木挽真典/コビキマサフミ (@MK_siberian) / X

 


marvel  in vain

レトロな空気感が漂う場内に、続いて登場したのはmarvel  in vain。1曲目は、「水たまり」。Vo&Gt.平田勇也の伸びのあるかっこいい歌声がギターのサウンドと合わさり、歌を届ける。サウンドは一気に盛り上がり、ドラムのリズムは加速し、Vo&Gt.平田は体全体を使ってギターを奏でていく。サイレンのように鳴り響くギターの音色は会場の空気感を一気に変えていった。ドラムのリズムから一転して、「Physalis」を披露。鮮やかな照明が彼の色気のある歌声とリズミカルなサウンドと合わさりアダルトな大人の世界へ連れ込んでいく。そんなステージは、先程まで木挽真典が弾き語りをしていたステージとは思えない。ドラムのリズムが会場の人達の体を踊らせる。
『ありがとう!』と感謝を伝えると『続いては罪と罰と大雨の歌。ツバメ』と告げて「ツバメ」を披露する。降りしきる雨のように勢いのあるドラムのサウンド。切り刻むかのようにギターは勢いを増していく。

『「間違いない!!」14周年おめでとうございます!』間違えて10周年と言ってしまい、会場からツッコミを受けて、笑顔で訂正をする。『自分たちのバンド活動も13年目になりました。ほぼ同期のようなイベントです。長い年月、情熱を持ってアーティストを集めている不知火さんはすごいです。呼んでいただきありがとうございます!』主催の不知火さんに感謝とこれまで続けてきたことへのの感動を伝える。続いて、「Lotus」を披露。夕焼けのような赤みのある照明と共にエモーショナルなメロディで歌詞を届ける。『じゃあ可愛い曲を1曲歌います。初恋メロンソーダ!』これまでの楽曲とはテイストを変えて、ポップでキャッチーなかわいいメロディ。踊りながら歌い上げるボーカル。弾ける炭酸水のように軽快なドラムのリズム。曲を聴いていると思わず体は弾け出していく。曲が終了すると暗闇の中ドラムのリズムが場内に響き渡っていく。最後は「見たことないのさ」を披露。ジャジーでおしゃれなベース。重なり合うギターのサウンド。ネオン色に光り照らされる彼らがおしゃれでかっこよくライブを届けてくれた。彼らにとってほぼ同期のイベントとなった「間違いない!!」そんなイベントに花を添えてくれたmarvel  in vainは次のアクトに素晴らしいバトンを渡してくれた。

セットリスト
1.水たまり
2.Physalis
3.ツバメ
4.Lotus
5.初恋メロンソーダ
6.見たことないのさ

marvel in vain (@marvel_in_vain) / X

 


Twilight Sword

ファンタジーメタルの異名を持つメタルバンドTwilight Sword。英語で語られるナレーションは映画の世界観を彷彿させる。そんなナレーションが流れる中メンバー達は、座ってスタートの合図を待つ。会場を制圧するような壮大なBGMがファンタジーの世界に連れていく。すると、Vo.アリオンが剣を持ちメンバー1人1人を召喚していくように剣を振り上げていく。怒号のように鳴り響くギターのサウンドからライブはスタート。ドラムのリズムに合わせてVo.アリオンは腕を大きく振り上げていく。屈強な男たちが獲物を狩らんとばかりに音を鳴らし続ける。響きあうギターの音色は心を揺さぶらせる。これまでとは全くジャンルの違うライブパフォーマンスに会場はギャップを感じずにはいられない。速弾きのギターのサウンドにあわせて頭を振り続けるボーカル。激しくかっこいい彼らのステージは幕を開けた。

自己紹介をしたかと思えば、宇宙をイメージさせる幻想的なサウンドが場内には鳴り響く。手を振り上げたVo.アリオンには後光のような光が差し込んでいた。サイレンのように鳴り響くギターのサウンドと徐々にスピードを上げていくドラムのリズム。光り輝く照明の中、彼は力強く歌を届ける。神様への祈りを捧げるかのうようにボーカルはスタンドマイクを握りしめる。
続いて、「Dream of Alexander」では、鼓動を高鳴らせるメタルサウンドが印象に残る。ギターのサウンドはまるで戦いの合図。銃撃のようなドラムのリズムが走り抜けていく。
そんな彼らのステージもフィナーレが近づく。真っ赤に染め上げられたステージの中、大きく叩かれるドラムのサウンドと加速し続けるギターの音色。荒々しく激しいメタルサウンドの中にあるきれいなメロディ。そんなメロディにのせて華やかに歌い上げるボーカルの姿は堂々としておりまるで勇者そのものだった。1つの映画を見ているかのような最高のステージ。最後は英語で感謝を伝えてステージをあとにした。

セットリスト
1.Overture:The Summing
2.Knights of the Twilight Sword
3.Dream of Alexander
4.Bolally

https://www.instagram.com/twilightswordhq/

 


rale one stanc

今回のイベントのトリを飾るのは、rale one stanc。歌謡曲のSEにのせてメンバーは登場。そんなSEの音楽とは真逆の疾走感のあるバンドサウンドで一気に盛り上げていく。1曲目は「伊豆はどこだ」を披露。走り続けるドラムのリズムの中、くねるように踊りながらVo.nobuは歌い上げていく。華やかに彩られた照明の中ギターをかき鳴らし、ステージが華やかに楽しい時間を作っていく。『ありがとう!』と天高く手を掲げて感謝を伝える。続いて、「揺れる運命の糸」を披露。体が思わず踊り出したくなるようなサウンド。Vo.nobuの手拍子に合わせて観客たちは手拍子をして会場はひとつになっていく。『ギター!!』の掛け声を受けてGt.ヒガシグチダイキがステージ前方に現れてギターソロを奏でる。その間も手拍子で会場はどんどん熱量を上げていく。

 

『楽しんでくれてますか!不知火さんの14周年の1日目。今日がちょうど14年となる大事な日に呼んでくれてありがとうございます。』主催の不知火さんへの感謝を伝えて、「振り子の法則」を披露。足音のようなベースラインが鳴り、存在感のあるギターの音色。ロックサウンドの中にある親しみのあるポップさ。歌唱力の高いnobuの歌声が会場内に響き渡っていく。赤い照明の中、披露されるギター捌きが多くの人を虜にさせていく。カメラに向かって、寝そべりながら、ギターを弾くパフォーマンス。寝そべりながら演奏をする当たり前のように歌い上げていく。彼らの音楽が持つアダルトな雰囲気でライブはどんどん突き進んでいく。拳を上げて彼らのパフォーマンスに盛り上がる会場。そんな観客たちのパワーを受けて、彼らはより激しく楽しくパフォーマンスを続けていく。
息をつく暇もなく、続いて「レトリック」を披露。哀愁を漂わせるギターのメロディ。心に入り込んでいくベースライン。最後はドラムのリズムに合わせてメンバーはひとつとなる。

エモーショナルなギターのメロディの中、感謝を伝える。『14年間続けていくということはすごいことです。バンドをやってきて紆余曲折ありました。だからこそ、続けることの難しさを知っています。自分達を鼓舞するための楽曲を最後に届けて終わりたいと思います。Starting Over。』心に深く刻み込まれるギターのイントロ。スタンドマイクをもち、まっすぐと歌を届ける。彼らのこれまでの道のりを一つの歌にした楽曲。まっすぐ心にスーッと入り込んでいく歌、琴線に触れるギターの音色。会場の人たちの心の奥底に入り込んだことだろう。

ライブが終了するとステージを後にする彼ら。そんな彼らの後ろ姿を引き止めるようにアンコールの拍手が鳴り響く。『遅い時間までありがとう!せっかくなんで一緒に歌ってくれますか!』とラストは「君に会いにいく」を披露。
ドラムのリズムに合わせて手拍子。『かならず』のフレーズを一緒に歌い出す場内。『元気な姿で俺たちに会いにこいよー!』との言葉に『かならず』と返す場内。最後は会場をひとつにして今日という間違いない1日を締めくくってくれた。

セットリスト
1.伊豆はどこだ
2.揺れる運命の糸
3.振り子の法則
4.レトリック
5.東雲
6.Starting Over
en.君に会いにいく

rale one stance (@rale_one_stance) / X


今年14年目を迎えた不知火さん主催の「間違いない!!」。音楽が大好きな彼が大好きなアーティストを多くの人に見てほしい。そんな愛情が詰まったイベントは、毎回異種格闘技のようにジャンルの違うアーティストが集まっている。このイベントに行くと新しい音楽と出会えること間違いない!!

 

【関係者】
主催:オフィス不知火 (@a_starphase25) / X
カメラマン:石子 (いしかわ まゆ) (@bass_ishiko) / X 
ライブハウス:FootRock&BEERS (@FootRock_BEERS) / X

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≪ライブレポート≫エルスウェア紀行【MINAMI WHEEL】

【公開日:2023/10/19】

 

FM802がおくる日本最大級のライブショーケースフェスティバルMINAMI WHEEL。3日間で全450組以上のアーティストが出演するイベント。通称ミナホ。そんなミナホのライブレポートをお届けします。

 

エルスウェア紀行

MINAMI WHEEL3日目である10月9日16:30にOSAKA MUSEで出演をしたのは、エルスウェア紀行。"どこでもない場所を旅する記録"をテーマに活動中のVoGt.ヒナタミユとDrGtCho.トヨシの2人組。

暗転と共にミナホのシングルが場内に響き渡る。1曲目は、「少し泣く」。優しくあたたかいアコースティックギターのメロディから始まり、リズミカルに疾走感を作り出す。青く降り注ぐ照明がムーディーに演出をした空間を作り出し彼女の透き通るような歌声が場内に響き渡っていく。心地よいリズムとテクニカルなギターのサウンドがどんどん心を踊らせる。『こんばんは。エルスウェア紀行です!』の挨拶と同時に次の楽曲「鬱夢くたしかな食感」のリズムがとられて、会場は自然と手拍子の音が鳴り始める。転調し続けるサウンドは驚きと共に心を弾ませる。まるでショートフィルムを見ているかのようだ。

 


『始動をして4年目になりました。いつもは東京を中心に活動をしていて、大阪は先月1年ぶりにきました。ミナホは今年で2年目ですが2回目で前回より大きな会場になりました!こんなに多くの人に来てくれて嬉しいです!』昨年の出演会場は、DROP。バンドとしての進化やこの1年間の成長がステージアップしてくれたのだろう。

 

バンド体制ではない時、トヨシはギターを演奏しながら足でドラムを駆使してリズムとメロディを作り出す。VoGtヒナタミユが『足ドラムとギター、コーラスをやってもらっている中でハンドマイク1本で歌っています。私も1曲だけギターを持って歌いたいと思います。』と新曲「むねのうち」を披露。先程までの楽曲とはまた一つ雰囲気を変え、あたたかいギターの音色が彼女のやさしい歌声に彩りを添えてくれる。


続いて、「無添加」では心地よい歌声とメロディで思わず心は虜になる。他のライブハウスから移動をしてきた人たちが徐々に増えてくる会場。そんな一人一人の心に音楽を届けてくれる。観客たちはまっすぐステージを見て曲を心の底から楽しんでいる様子を伺えた。

感謝を伝えて、VoGtヒナタミユが『8月にリリースした楽曲を披露します。今回私達のライブが初めての人はいますか?』と聞くと半分以上が初めて2人のライブを見にきた人。『基本的には2人でやっており、1年に1度フルバンド体制でやっています!いつかバンドとしても大阪で披露したいです!唯一明るい曲になってます!楽しんでください!』と「あなたを踊らせたい」を披露。ステップを踏んでいるかのような明るいギターのサウンドにあわせて観客達は手拍子を鳴らす。タンバリンを鳴らし、より華やかになっていくサウンド。きらびやかな照明と疾走感のあるギターのメロディが華やかな歌声とあわさっていく。そんな2人の音楽と共に踊りだすフロアはまるでダンスフロアのようだった。

一息つくまもなく、アコギの音色が場内に響き渡っていく。新しい日々へのはじまりの道のりを着実に歩いているかのように「ムーンドライバー」が届けられた。
『一人一人が絶望やしんどいこともいろいろあると思いますがこうやって共有ができることがうれしいです。またみんなと出会えることを楽しみにしてます。』今日この会場で出会った人達に感謝を伝えて最後は「ひかりの国」を披露。


アコースティックギターが作り出すやさしいメロディ。暗闇の中に一つの光が差すように彼女の歌声が心にスーッと入り込んでいく。途中でVoGtヒナタミユもアコギを持ち音色を重ね合う2人。楽曲が何重にも重なり合い脳内に壮大なイメージをめぐらせていく。ギターだけでこんなにも音は作り上げることができるのか、そんなことを思わせる演奏は2人のこれまでの紀行を表現しているかのようだった。

最後まで一人一人の心に寄り添うような音楽を届けてくれたエルスウェア紀行。来年のMINAMI WHEELではまた大きなステージでライブを届けてくれるに違いない。バンド体制を関西で見ることができる未来もそう遠くないかもしれない。

 

セットリスト
1. 少し泣く 
2.鬱夢くたしかな食感
3.むねのうち
4.無添加
5.あなたを踊らせたい
6.ムーンドライバー
7.ひかりの国


カメラマン:Tamaki Takumi (@tkantbti) / X

 

【ライブ情報】



2023.10.29(日)吉祥寺StarPine'sCafe
エルスウェア紀行単独公演「夢幻飛行2023」
チケット情報はこちら ↓ 

eplus.jp

【楽曲】

【HP/SNS
エルスウェア紀行|エルスウェア紀行 OFFICIAL SITE

X (旧Twitter) https://twitter.com/elsewherekikou

 

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『僕らの旅路 ~落葉と落陽-autumn twilight-~』出演者紹介!

2023/11/15(水)心斎橋FootRock&BEERS にて開催!
Re+Create主催のイベント『僕らの旅路 ~落葉と落陽-autumn twilight-』

今年の春に始まったイベント。季節を音楽に見立てて旅をする様子を表したイベントとなっています。季節も秋となり、旅も中盤となった今回。どんな出演者たちが秋の情景に彩りを与えてくれるのだろう。それでは出演者を紹介します!

 

 

QLIP

“どうも、前向きに後ろ向きなバンド、QLIP(クリップ)です。”2011年に活動始動。Bass上野公大、Vocal小椋一親、Keyboard&Chorus西村彩花の3人にDrums平野鷹朋、Guitar副島和也の2人をサポートメンバーに迎えて活動中。こちらの楽曲「多様性について」は、中毒性を誘う耳に残るサウンド。脱力感のある歌声で生きづらい世の中への気持ちを歌っている。どんなライブパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。
各種SNSQLIP | Twitter, Instagram, TikTok | Linktree

 

ベリーバッドアラモード

2016年9月結成。人生のちょっとした切なさと希望を歌うポップバンド。メンバー、Vo./Gt.杉本ユーイチ、Ba.ナカノ劇場、Dr. / Cho.みなほ、Key. / Cho.LOVE岡田。こちらの楽曲「風が吹いたら」は、2023年5月にCDリリースされた「音楽は魔法じゃない」
の収録曲。鍵盤の華やかな音色と心地よいリズム。さわやかなボーカルの歌声が楽曲に彩りを与えてくれる。イベントの旅路に寄り添う音楽を届けてくれることだろう。
各種SNSベリーバッドアラモード lit.link(リットリンク)

 

真田 柊太

関西を中心に活動中のシンガーソングライター真田 柊太(さなだとうた)。心の中にあるモノを少しづつ形にしながら優しく、でも芯のある唄を歌います。こちらの楽曲「花火」は、2ndalbum「over the fireworks」の収録曲。アコースティックギターのきれいな音色と彼の優しい歌声が心にスーッと入り込んでいく。あなたに寄り添う音楽を届けてくれることだろう。
HP:真田 柊太 - sanadatouta ページ!

 

村山 雅庸

関西を中心に活動中のシンガーソングライター村山 雅庸(むらやま まさのぶ)。エマージェンザジャパン2023味園ユニバース大阪決勝2位。彼の楽曲は、どこか懐かしさを感じさせるフォークソングのメロディと男らしい歌声。そんな歌声にのせて人生を考えさせられるような歌詞を心に届けてくれる。
SNS村山 雅庸(むらやま まさのぶ) (@murayama007) / X

 

姫野光太郎

-姫野光太郎を認めろ、さもなきゃくたばっちまえ-。シンガーソングライター姫野光太郎。まさにロックンロールを体現している楽曲達。そんな楽曲たちに心と体は思わず踊りだしたくなる。ロックサウンドにのせて、歌われるのは「スマホ」や「あざとい」というフレーズ。このようなタイトルの楽曲が続くからこそ、このギャップがまた良さを感じさせてくれる
各種SNS姫野光太郎 | Twitter, Instagram, TikTok | Linktree

 

すりーぷモード(O.A.)

Vo.LiLiKA、Gt.sasa、Dr.Daichiのスリーピースバンド。今年2023年7月に活動を開始。Vo.LiLiKAは、ダンサーとしても活動中。10月よりネットラジオNFRSで『すりーぷでのいじーな夜』(毎週水曜日 22:30~23:00)がスタート。オリジナル楽曲もリリース前のすりーぷモード。若いエネルギーでイベントに華を添えてくれることだろう。
SNSすりーぷモード (@sleepmode_band) / X

 

 

以上が『僕らの旅路 ~落葉と落陽-autumn twilight-~』の出演者となります。

 

 

画像

 

当日は、もぐもぐ倶楽部さんによるフード出店もあります!

omio ˙꒳ ˙もぐもぐ倶楽部 (@chiruchiruradio) / X

 

当日は、私もライブレポートを担当しますのでぜひ遊びに来てください!

 

≪主催≫

朝ステ@Re+Create 代表 (@asasute0809) / X
≪カメラマン・フライヤー作成≫

きたゆい (@yui_kita26) / X
≪会場≫

FootRock&BEERS (@FootRock_BEERS) / X

 

RYO Weekly Music Selection【2023/10/18】

【記事公開日:2023/10/19】

 

10月15日に開催されたユメカナエフェス。天気にも恵まれ無事開催をすることができました。準備などもあり最近は新曲紹介記事を更新できず申し訳ありません。
今週から再度【RYO Weekly Music Selection】をスタートしていきます!

 

今週は、288曲を聞いた中からオススメの16曲を紹介していきます!

よろしくお願いします!

 

花/藤井風

テレビドラマ『いちばんすきな花』主題歌。藤井風だからこそ作り上げるができる脱力感のある歌声。ジャジーでおしゃれさもありながら、どこか懐かしさを感じさせるレトロな雰囲気を併せ持つ。前作「Workin' Hard」とは異なる楽曲センスを感じさせる楽曲に仕上がっている。2024年にも続くロングヒット曲になることだろう。

 

オールナイトレディオ/Ado

ニッポン放送とノーミーツが手がける舞台演劇番組イベント生配信ドラマ『あの夜であえたら』主題歌。作詞・作編曲を手掛けたのは、ボカロPのMitchie M。華やかさもありながら懐かしさのあるサウンド。ここ数か月連続リリースが続くAdoだが毎回色の違う楽曲たちが続いている。

 

月光浴/ヨルシカ

劇場アニメ『大雪海のカイナ ほしのけんじゃ』主題歌。アコースティックギターのきれいな音色から始まるイントロ。suisの透き通る歌声と共に心に入り込んでいく。ゆっくり進んでいくと思えば、【足して】のフレーズと共にバンドサウンドは盛り上がっていく。サウンドに緩急があり、この変化がより楽曲を盛り上げてくれる。

 

聖徳太子/水曜日のカンパネラ

10人の話を一度に聞き分けたといわれる聖徳太子の内心を落とし込んだ歌詞。たしかに全員の話を聞けたとしても相談にのれてのは1人だろう。そんなことを改めて思わせてくれた歌詞。2番のラップも、変化し続けるサウンドも癖になってきて気づけば何度も聞きたくなる。

 

Chasing That Feeling/TOMORROW X TOGETHER

甘いが成長しなかった過去をあとにし現実での新しいスタートを知らせる曲。シンセサイザーが主軸となるサウンドは、80年代の洋楽を聞いているような懐かしさを感じさせる。彼らの甘くきれいな歌声が疾走感のあるメロディに乗せて心に届けられていく。

 

Carnival/MAZZEL

BMSG発のダンス&ボーカルグループ。荒々しいデジタルサウンドで進んでいくと思えば、徐々にリズムや華やかなサウンドにも変化する。その変化はまるでカーニバルがスタートしたかのように。このサウンドの変化を見事にMVで表現しているのでMVも楽しんでほしい。

 

SWITCHing/IMP.

TOBE所属グループIMP.(アイエムピー)が早くも3rdデジタルシングルをリリース。リズミカルなイントロでアップテンポで進むと思えば、ピアノの音色と共に歌唱力をみせる。サビはダンスナンバーとなっており、盛り上がっているフロアがイメージできる。SixTONES が好きな自分にとってどこか楽曲から共通点を感じられた。聞けば聞くほど好きになっていく。

 

カンナ/indigo la End 

10月25日にリリースされるニューアルバム「哀愁演劇」の収録曲。哀愁が漂うイントロから始まり、小説ような歌詞の世界観。軽快なメロディにのせて切なく歌われていく。来週リリースのアルバムがどんな作品に仕上がっているのか今から楽しみだ。

 

ホムンクルス/Tele

初の全国ワンマンツアー「祝 / 呪」で披露された新曲がリリース。静かにギターの音から徐々に大きく音数も増えていく。声というフレーズは様々な人の声がひとつひとつ重なり合っていく。サウンドの緩急の作り方が何度聞いても気持ちがいい。Teleの新しい挑戦を見せてくれたような1曲に仕上がっている。

 

 Family Sale feat. 親父/PUNPEE

先日第一子が生まれたことが発表されたPUNPEE。自身が親父になったことをきっかけに今の心境を歌った今回の楽曲は実の父親をゲストに迎えている。実父の渋さもありながらラップになれていない声がリアリティがあり、味を出している。実の父親をゲストに呼ぶという新しい試みとなった作品だ。

 

パレットは透明/yama

中外製薬 NMOSD啓発プロジェクト タイアップソング。テーマは、“コミュニケーションにおける葛藤”。ボカロPの是(読み:ゼ)と楽曲制作を行った。繊細なピアノの音色と華やかななストリングスのサウンド。yamaの繊細で芯のある歌声が彩りを与えてくれる。

 

新約「償い」/MOROHA

さだまさしデビュー50周年記念トリビュート・アルバム「みんなのさだ」の収録曲。さだまさしの「償い」にインスパイアされ楽曲。新約と書かれているのは歌詞がMOROHAによってオリジナルで書かれたため。コロナ渦を戦った雄介の物語は心にジーンとくるものがある。

 

Sunflower/Rei

2023年11月29日リリースのミニアルバム『VOICE』より先行配信。共同プロデュースにESME MORIを迎えたオルタナティヴ・ポップロック・チューン。どこか懐かしさがあり安心感のあるギターの音色。彼女の暖かみのある歌声でひまわりになぞらえた大切な人を回想する歌詞が心に残っていく。

 

幽霊/odol 

福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成したodol (オドル)。11月15日リリースの5th Album『DISTANCES』より先行配信。幽霊のような浮遊感のあるサウンドは聞き心地がよく、ボーカルの歌声は優しさもあり儚さも感じられる。今回、初めて知ったが、この楽曲を知りアルバムが楽しみになった。

 

 

アンチヒーロー/夕方と猫

大阪豊中発のバンド。前作「日常侵略」は中毒性のあるロックチューンだったが、今回はまた違った魅力を放っている。歌謡曲を聞いているような懐かしさ漂わせるメロディ。エッジの効いたーギターのサウンド。先日ライブにも遊びに行ったが最高のライブを見せてくれた今後大注目のバンド。

 

うたたね/Leina

2005年(H17年)3月27日生O型 東京都出身の18歳のシンガーソングライター。清水翔太の全国ツアーのオープニングアクトも務める。ハスキーでかっこいい歌声からは色気も感じさせる。「来世のあなたのギターになりたい」バンドマンに恋する女性の気持ちを歌った楽曲となっており、このフレーズが個人的に好きだった。

 

以上が今週の16曲です。
AWAではプレイリストを公開しており、上記以外にも下記の14曲を収録しています。
≪収録曲≫
私のままで/SHISHAMO
無限さ/Lucky Killimanjaro
再去見尓/クレナズム
好きにしなよ/Anly
プロポーズ/the paddlles
大正解/ドラマチックアラスカ
生きていかなくちゃ/センチミリメンタル
東京エレキテル/FINLANDS
一目惚れかき消して/リアクション ザ ブッタ
さよならブルー/Wiz_nicc
ロマンチック/プピリットパロ
ごめんね/弁天ランド
Sometimes Live At/Ferri-Chrome
ランチボックス/the nose band



ここで1つ告知です!
新しい音楽WEBメディアを立ち上げました!題して≪ONCAN≫

oncan.techbarge-web.com

 

インディーズを中心とした音楽情報やライブレポート、インタビューなど。様々な情報を発信していきます!今後新曲紹介もこちらのサイトでさせていただくことになると思いますので、こちらもぜひよろしくお願いします!

 

今週も読んでいただきありがとうございました。

 

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≪ライブレポート≫大翔『未来へのスタートライン!』【MINAMI WHEEL】

【公開日:2023/10/19】

 

FM802がおくる日本最大級のライブショーケースフェスティバルMINAMI WHEEL。3日間で全450組以上のアーティストが出演するイベント。通称ミナホ。そんなミナホのライブレポートをお届けします。

 

 

大翔

今年MINAMI WHEEL初出演となるシンガーソングライター大翔。
爽やかさもありエッジの効いたギターの音色から始まる「雨と少女」からライブはスタート。心に入り込んでくるハスキーで優しさもある彼の歌声。彩りを添えるキーボード、心を躍らせるようなドラムのリズムがおしゃれでジャジーな雰囲気を作り出していく。ステージを照らすブルーの照明が彼の哀愁のある歌声をより際立たせてくれる。


続いて、疾走感のあるバンドサウンドから始まる「社会的インテリジェンス」。暗闇の中彼の歌声とロックサウンドがマッチして会場内に鳴り響く。ラストはかき鳴らすギターソロと共にベース・鍵盤・ドラムの一つ一つの音色がシンパシーを通わせる。曲が終わると会場からは拍手が沸き起こった。

『別れの曲を、ツミカサネ。』エモーショナルなギターのメロディの中に彼の歌声が重なり合って哀愁のある世界観を作り出す。鍵盤の音色は、まるで涙のように切なく心にスーッっと入り込んでいく。
MINAMI WHEELに出演するのは初めてです。夏が終わったのにお祭りみたいで楽しいです!』『音楽を初めて2年ですが、振り返ってみた時にこういう事を思ったから立ち直ったなという気持ちをすべて打ち明けた楽曲となっています。スタートライン!』

明るくポップなサウンドへ会場は手拍子で楽曲に華を添えていく。笑顔で歌い上げる彼の表情からはこの2年の月日を思い出し、目の前のお客さんに感謝を伝えるかのようだった。

続いて、「Love you」 さわやかでポップなメロディ、ビートを刻むベースライン。ステージに向かって手を振る観客達を見て彼の表情からは思わず笑みがこぼれていた。
『昨日までびくびくしていました!けっこう人いるなー!ありがとうございます。感慨深いです。僕のためにこれだけのアーティストが出演する中来てくれて嬉しいです。』
感謝を伝え、一瞬の間を置き「しゃぼん玉」を歌い始める。彼を楽しみにしていた多くの観客たちが拳を挙げる。最後はアコースティックギターを持ち「シャンプー」を披露。だがここでトラブルが発生。アンプから音が出ず急遽、生音でマイクなしで歌を届ける。弾き語りで1人で歌う姿は心にグッとくるものがあった。バンドサウンドが途中で入り、曲はより一層盛り上がりを見せてくれる。『ミナホで僕を選んでくれてありがとう!』と感謝を伝えて幕を閉じた。

今回初出演となったMINAMI WHEELの舞台。彼にとって、これからの未来に向けた大切な時間になったことだろう。これからも東京ドームを夢見て彼は走り続ける。

 

セットリスト
1.雨と少女
2.社会的インテリジェンス
3.ツミカサネ
4.スタートライン
5.Love you
6.しゃぼん玉
7.シャンプー

 

【ライブ情報】

画像

2023.11.20 Mon

阿倍野ROCKTOWN
大翔presents
「怪物達の晩餐会」
act
大翔
ちたへんりー
Gill Snatch
luv
ネオンに恋して
open/start  18:15/18:45 adv ¥2500  doop ¥3000

学生証提示で1000円OFF

eplus.jp

 

【楽曲】

SNS

大翔(DAITO) 11/20 rock town (@_dmusicofficial) / X

 

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≪ライブレポート≫ Dict. 『悔しさを糧に夢のステージへ』【MINAMI WHEEL】

【公開日:2023/10/18】

 

FM802がおくる日本最大級のライブショーケースフェスティバルMINAMI WHEEL。3日間で全450組以上のアーティストが出演するイベント。通称ミナホ。そんなミナホのライブレポートをお届けします。

 


Dict.

10月7日(1日目)BRONZEのトップを飾るのは、"あなたの一番近くにあるバンド" 神戸発4ピースバンドDict.(ディクト)。

オープン前から会場の外には彼らのステージを楽しみにしている大勢の観客たちが並んでいた。そんな観客たちの表情は期待に満ち溢れている。ライブハウスに入り、スタートを待っていると徐々に人数は増えていき、彼らのライブと今日からの3日間を楽しもうというドキドキとした音が会場に広がっていくようだった。

 

暗闇のなかミナホのジングルが鳴り響き、やさしい鍵盤の音色と共にメンバー1人1人が綺麗にお辞儀をして登場。輪になり、音をかき鳴らし『MINAMI WHEEL2023スタート!音を鳴らしにきました。Dict.です!』と挨拶をして「ミュージックマジック」を披露。【Don’t stop music magic!】と重なる歌声。手拍子の音とバンドサウンドが鳴り響く会場はスタートから幸せに包み込まれていく。会場の手拍子をうけてVo.天が『ミナホ素晴らしい!!』と感謝を伝える。続いての「ユーエンドダイ」ではかき鳴らすギター、ドラムが刻むリズム、アップビートに心も体も踊りだしていく。サビで観客たちが手を振り上げ一体となった。

 

Vo.天のギターアンプから音が鳴らないトラブルが発生。トラブル対応の中、他のメンバーがやらかしたエピソードをあげて明るく盛り上げていく。それでも音が鳴らず、急遽セットリストを変更。5曲目に披露する予定だった、助けてくれる仲間を思って書いた楽曲「friends」を披露。マイクを持って仲間たちへの思いをこめて歌い上げていく。あたたかいメロディと一人一人の手拍子、やさしく温かみのある歌声が心の中にスーッと入り込んでいく。曲が終わり、アンプが壊れた可能性があるとアンプを変更をしながら今回初出演となるMINAMI WHEELへの想いを語る。

『2018年のミナホに初めてきてビラ配りをしていました。毎年エントリーをして、毎年出演できませんでした。今年初めて出演をして、並んでいるファンの方々を見て感動しました。バンドは儚くて判断一つでなくなる可能性もあります。ここまで7年間続けてきてよかったです!』アンプの変更によりギターの音が無事復活。会場からはあたたかい拍手が送られる。『いけるところまでいきましょう!!』
安心をした表情で「スカイブルー」を披露。ミナホに初めてきた当時の彼ら。ここまでいろいろな苦労もありながら青春の風にふかれながら突き進んできた。そんなDict.の想いが歌や表情から伝わってきた。

 

『ノンストップで行きたいと思います!両手を上に拍手をお願いします!』
会場に響き渡る一人一人のクラップは、彼らの初めてのミナホ出演を祝福するかのように。『ラスト!MINAMI WHEEL!全員で行こうぜ!』と「with me」を届ける。
『続けてきてよかったなと思っています。来年は出ると言い聞かせてきてこれまで出れなかった。誰でも出れるイベントじゃないんです。去年は悔しくて3日間路上で歌って来年は出ると約束しました。今回トラブルもあったけど楽しかったです!ありがとうございます!』

 

ラストは「シーサイド」を披露。これまでの活動と出演ができた喜びを噛み締めてパフォーマンスをする彼ら。そんなDict.の想いは会場の一人一人の心に深く刻まれたことだろう。トラブルがありながらも最高のステージをみせてくれたDict.。来年はまた一つも二つも大きくなってMINAMI WHEELに帰ってきてくれることだろう。

 


セットリスト
1.ミュージックマジック
2.ユーエンドダイ
3.friends
4.スカイブルー
5.with me
6.シーサイド

 

【ライブ情報】

2023.10/29 心斎橋Raise the Rooftop
ディクトガーデン開催決定!!!
アコースティックワンマンとなります!
open:12:30/start13:00   ticket:¥2,500-(+1D: ¥600-)
ライブ会場にて手売りチケット発売中です!

 

【楽曲】

 

【HP/SNS

dictofficial.com

Dict. (@Dict_official) / X