ただの音楽ファンが見る音楽業界

楽器経験もない音楽ファンが毎週200曲以上の新曲から好きだったものを紹介。音楽業界についてやおすすめのアーティストも定期的に書いてます。

KinKi Kids シングル『The Story of Us』全曲レビュー

【記事公開日:2023/01/17】

 

明日1月18日にリリースされるKinKi Kidsの46枚目シングル『The Story of Us』

本日がフラゲ日ということで早速全曲レビュー記事を書きたいと思います。

 

今回KinKi Kidsのデビュー25周年イヤー第3弾シングル。初回盤A、初回盤B、通常盤の三形態合わせて5曲収録されています。

 

それでは紹介をしていきます。

 

 

The Story of Us

KinKi Kidsふたりで作詩・作曲を手掛けた楽曲。「#キンキ25円でCM出演」イメージソング。「今この時代を共に闘い、共に新しいStoryを描いて行こう」という2人の思いが込められた楽曲。ピアノの繊細な音色から始まるイントロ。ストリングスのきれいな音色が徐々に盛り上がっていき壮大になっていく。コロナ渦となり、当たり前の生活というものが変わってしまった。完全に収束したとはいえないが、ライブでの歓声も緩和されてきた。これまで共にコロナ渦という時代と戦ってきたファンと一緒に歌いたいという気持ちも楽曲から伝わってきた。25周年からその先の未来を一緒に過ごしていこうという二人の思いと希望が詰まった1曲に仕上がっている。

 

 

Endless Promise

通常版のみ収録。これまで数多くの楽曲を手掛けた堂島孝平が作詞。KinKi Kidsの作品を初めて手掛ける星部ショウが作曲と編曲を担当している。これぞKinKi Kidsの真骨頂と言いたくなるような楽曲。イントロから初期のキンキ楽曲を思い出すような歌謡曲テイストのサウンド。「硝子の少年」を彷彿させる雨というワードや「ボクの背中には羽根がある」を彷彿させる羽、シングルタイトルにもなった約束などこれまでの楽曲に使われることが多かったワードを使われており、歌詞からも彼らの25年の歴史を感じることができるようになっている。今年のジャニーズカップリングベストに早くも選出したいと思った楽曲だ。

 

 

妙なMotion

通常版のみ収録。これまでハロープロジェクトの楽曲を数多く手掛けてきた炭竃智弘がKinKi Kidsの作品を初めて手掛けた。どこか懐かしさのあるサウンドで、「B album」あたりに収録されていてもおかしくないだろう。脳内では二人が踊っている様子が浮かんでくるダンスナンバー。KinKi Kidsらしさが歌詞、メロディ、リズムなど一つ一つから伝わってくる。間奏のギターソロやシンセサイザーサウンドもとてもかっこよく何度も聞きたくなる1曲だ。

 

 

グッバイ・カウント・ダウン

初回盤Aのみ収録。少年隊の2枚目のアルバム『TIME・19』に収録されている楽曲のカバー。デビュー当時のカバー曲をリアレンジされたもの。1分近いイントロの長さから感じられる当時の面影。ピアノの繊細な音色と二人のソロパート。サビに向かうにつれてバンドサウンドも増えていき、どんどん盛り上がっていく。2分くらいのところでギターの音色やシンセサイザーサウンドが入りどんどん明るくなってくる。剛の歌声はデビュー時期を意識しているのか普段より高音で歌っているように感じられた。80年代のシティポップがリバイバルヒットした現代。このカバーがヒットしてもおかしくない。

 

 

…。

初回盤Bのみに収録。光GENJIのアルバム『WELCOME』 の収録曲のカバー。光GENJIのメンバー佐藤寛之が作詞プロデュースを行った楽曲。タイトルの読み方は「しんじて」。こちらもデビュー当時のカバー曲をリアレンジされたもの。サックスの音色などから華やかに始まり、光一の歌声と共に落ち着いたと思えば、明るくどんどん盛り上がっていく。80年代後半~90年代前半のシティポップの楽曲を聞いているような気持ちになっていく。原曲を知らなくてもわかる原曲の良さ。

 

 

 

以上の5曲です。

 

今回、デビュー25周年イヤー第3弾シングルの収録曲からは、25年間だけでなくジュニア時代からのKinKi Kidsの歴史も感じられる楽曲たちが並んでいた。

 

ジュニアをしていた下積み時代~デビュー1年目を象徴するカバー曲「グッバイ・カウント・ダウン」「…。」

 

デビュー~15周年くらいの時期を彷彿させるサウンドや歌詞が詰まった「Endless Promise」「妙なMotion」

 

そして、そのすべての時代を経て、現代~未来にむけた「The Story of Us」

 

すべての収録曲でKinKi Kidsの歴史を感じ取ることができた。だが、それだけでない。今の2人が歌い上げることで彼らの進化や成長、今後の可能性ということまで感じ取ることができる作品なのだ。

 

また、今回収録されたカバー曲2曲の原曲については聞いたことがなかった。今回2曲のカバーを聞き、聞いたことがなかったのに原曲のすばらしさが伝わってきたのだ。こういう発見もおもしろい。現在、少年隊も光GENJIもサブスクで聞くことができない。今回、この2曲を聞いて原曲を聞きたいと思った人も多いだろう。KinKi Kidsももちろん解禁してほしいが、これまで活動をしていたグループの楽曲もサブスクで聞けるようにしてほしいと強く思った。

 

今回のレビューでシングルを買うきっかけにしてくれたらうれしいです。どの楽曲も自信をもってオススメできる楽曲です。

 

読んでいただきありがとうございます。

 

【関連記事】

2022年ジャニーズカップリング・アルバム曲厳選16曲+α - ただの音楽ファンが見る音楽業界

ファン以外にも聞いてほしい!2022年ジャニーズシングル厳選16曲【2022年】 - ただの音楽ファンが見る音楽業界

KinKi Kidsシングル「Amazing Love」全曲レビュー - ただの音楽ファンが見る音楽業界

KinKi Kids『24451~君と僕の声~』【2022/07/17 京セラドーム】ライブレポート - ただの音楽ファンが見る音楽業界

KinKi Kids 2ndアルバム『B album』 - ただの音楽ファンが見る音楽業界

KinKi Kids シングル「高純度romance」全曲レビュー - ただの音楽ファンが見る音楽業界