【記事公開日:2022/05/21】
先日からスタートをしたKinKi Kidsのアルバム全曲紹介。
先週公開をした『A album』の記事は、多くの方にご覧いただきました。
誠にありがとうございます。
それでは、今回は2ndアルバム『B album』を紹介します。
『B album』
リリース日:1998年8月12日
総売り上げ枚数86.7万枚
1.スッピンGirl
堂本光一・堂本剛出演バラエティ番組『Gyu!と抱きしめたい!』エンディングテーマ。
フェイクから始まり、華やかなサウンドとともにアルバムのスタートを彩ってくれる。90年代のアイドルソングらしさがしっかりありながら、後半のギターソロや英語詞からはシティポップぽさも感じられる。
2.仮病をつかおう
「スッピンGirl」とおなじ作詞家、戸沢暢美が担当。
がんばりすぎてストレスや疲れがたまっているからこそ、仮病をつかおうという歌詞からは頑張りすぎず休むことも大事ということが書かれている。令和になった現代社会でも通じる内容。「仮病はまじめさのうらがえし」というワードからはハッとさせられる。
3.愛されるより 愛したい
堂本剛・堂本光一主演ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』主題歌。2枚目シングルの表題曲。CD累計売上は163.9万枚を記録したシングル。
穏やかなイントロから雰囲気を変えてアップテンポになり曲の世界観に一気に入っていく。歌謡曲のような懐かしさとダンスナンバーが混ざり合い、しっかり曲としての盛り上がりもあるからおもしろい。ラスサビ前では一度落ち着き、ラスサビで最大限盛り上げてくれる。何度聞いたかわからないのにいつ聞いてもいい曲と思える楽曲だ。
4.MY WISH
堂本光一のソロ楽曲。『LOVE LOVE あいしてる』の企画で完成された光一の初の自作曲。まだあどけなさが残る歌声。前半は、静かにバンドのサウンドがメインとなる。後半からコーラスや音数も増えていく。まるで不安を乗り越えて幸せな未来に向かっていくように。
5.愛なんてコトバじゃ言えない
落ち着いたイントロからはじまる。ポケットのベルというワードからは時代を感じられる。全体的に音数が少ないからこそ二人の歌唱力が際立つ。そんな二人の歌声を聞いていると自然と歌詞の情景が浮かんでくる。
6.ずっと抱きしめたい
作詞を堂本剛がかかわっている楽曲。アップテンポでエレクトリックなサウンド。剛のパートから始まるのだが、ここがかっこいい。歌詞からは甘酸っぱさの中に大人っぽさがあるように感じられる。その大人っぽさは、二人の歌声からかもしれない。
7.イノセント・ウォーズ
作曲、編曲を坂本龍一が行っている。近年はピアニストとしてクラシックのイメージも強いが、この曲からはYMOのようなテクノポップを感じられる。この曲は、2ndシングルの候補曲でもあったらしい。
8.ボーダーライン
KinKi Kidsの2人が共同で作詞を行った楽曲。作曲編曲はSMAP『Let It Be』も制作をしたFace 2 fAKEが担当している。
関西弁が多く使われている楽曲。また、セリフも多く入っており、現在の関ジャニ∞やジャニーズWESTなどの関西ジャニーズの後輩たちと通じるものがある。関西らしさのある歌詞だがサウンドからはヒップホップを感じられるからおもしろい。
9.Message
電話の音や車の音など日常のなにげない音と共に、ピアノやドラムなどがあわさるサウンド。携帯電話やポケベルなどを使っている人が増え始めた時代背景を感じられる歌詞。すれ違いからの不安や好きという気持ちを伝えることの大切さが歌われている。
10.Slowly
堂本剛のソロ曲。作詞作曲を剛が行った楽曲。バンドサウンドがメインとなり、間奏のギターソロも印象的。どこか哀愁を感じられるサウンドが曲のイメージを作り出している。堂本剛というソロアーティストの原点を感じられるような楽曲だ。
11.このまま手をつないで
作詞を松本隆が担当。ベスト・アルバム『39』に収録されており、その際のファン投票で17位にランクインした楽曲。また、『M album』にもセルフカバーが収録されている。
静かに始まり、徐々に明るく始まるイントロ。サビから始まり、しっかりと聞いている人の心をつかむ。どこか90年代のアニメのエンディングのようなサウンドやサウンド展開を感じられる。だからこそ懐かしさや安心感があるのかもしれない。シングルカットされててもおかしくない名曲だと思う。
12,ジェットコースター・ロマンス
ANA『'98パラダイス沖縄』キャンペーンCMソング3枚目シングルの表題曲。CD累計売上は93.0万枚。デビュー曲と同じく作詞、松本隆 。作曲、山下達郎 が担当している。
笛のなる音ともに華やかなスタートで一気に真夏のビーチの情景が浮かんでいく。華やかだが、歌謡曲やシティポップのよさがしっかり感じられる。シングル表題曲だけで言うと「硝子の少年」「愛されるより 愛したい」の歌謡曲らしい歌詞やサウンドから変化しすぎず新たなイメージを持たせており、今思うと3枚目としていいバランスを持った楽曲。
13.硝子の少年
デビューシングル。CD累計売上は179.2万枚であり、1番売れたシングル曲ともなっている。作詞作曲は松本隆 と山下達郎。
イントロから哀愁となつかしさが漂う。華やかなイメージの強いアイドルのデビュー曲だが、歌謡曲要素が強く哀愁を感じられるものとなっている。当時の時代背景を感じられる歌詞と共に今聞いても色あせないよさがしっかりとある。この曲がデビュー曲だったからこそ、アイドルでありながら唯一無二のアーティストとして活動をしてこれたのかもしれない。
以上の13曲です。
今回は、シングル曲が3曲収録。
シングル3枚はどれも90万枚超えでCDが売れる時代だったとはい、え人気の強さをかんじられる。
またアルバムの楽曲達の歌詞からは当時の時代背景をかんじとれる。
サウンド的な部分では1作目より歌謡曲らしい曲が多く感じた。それはデビュー曲「硝子の少年」をはじめとしたシングル曲の影響もあるだろう。
90年代の懐かしい雰囲気も感じ取れながらも、今聞いても色あせない楽曲達が並んでいる素晴らしいアルバムだった。
次回は『C album』です。
お楽しみに。
読んでいただきありがとうございました。
【関連記事】