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Sexy Zone 8thアルバム『ザ・ハイライト』全曲レビュー

【記事公開日:2022/06/03】

 

これまで、SixTONESジャニーズWESTをはじめ多くのジャニーズグループのアルバムを全曲レビューしてきました。

 

今回は、今週リリースされたSexy Zoneの8thアルバム『ザ・ハイライト』を全曲レビューします。

 

ここ数年、ジャニーズファンだけでなく多くの音楽好きからも評価が高いSexy Zone

 

私自身、Sexy Zoneはデビューからシングル曲はずっと聞いてきている。そんな自分でもここ数年の音楽性の変化はリリースの度に驚かされている。

 

今回のアルバムもジャニーズ好きであり、好きなグループだからこそ買ったというよりはリード曲の素晴らしさやアルバムの期待値の高さから購入を決めたという部分も大きい。

 

そんなアルバムを全曲紹介していきます。

 

 

1.Forever Gold

今回のアルバムのリード曲。アルバムのタイトルやジャケットからもわかる通り80年代の音楽を彷彿させる。この曲は80’s 洋楽風のダンスナンバー。サウンドからは当時生まれていない自分にとってもどこか懐かしさを感じられる。当時のヒット曲、Van Halenの「Jump」を彷彿させるようなサウンド感。ただ似ているという意味ではなく、よりポップで精細さを感じられる。まさに令和レトロというワードがしっくりくる楽曲だ。

 

 

2.Desideria

ジャニーズの多くの楽曲を手掛けるJazzin'parkの2人が制作をした楽曲。1曲目からダンスナンバーが続く。アルバムリード曲に選ばれてもおかしくないくらい素晴らしい楽曲。1曲目とはまた違い、大人の色気も漂わせる。軽快なビートが聞いていて気持ちがいい。昨年のベストアルバムに収録された「RIGHT NEXT TO YOU」を好きな人はこの曲は間違いなく好きだろう。

 

 

3.THE FINEST

もう1曲のアルバムリード曲。JQ (Nulbarich) からの楽曲提供。

この曲のPVをみてアルバムの購入を決めた、PVは80年代のアニメのエンディングテーマをイメージして作られている。80年代のシティポップを彷彿させる楽曲。イントロのベースラインがとてもカッコよく、すぐに心を奪われる。Nulbarichらしさはもちろんあるのだが、Sexy Zoneとの相性のよさに驚かされた。

 

 

4.夏のハイドレンジア

ドラマ『彼女はキレイだった』主題歌。秦基博からの楽曲提供。

ダンスナンバーやシティポップが並ぶ中、王道のJ-POP。アルバムのコンセプトを見た時にこの曲が浮いてしまうのではないかと内心思っていたが全くの違和感がない。むしろ洋楽のような楽曲が並んできたからこそ日本語詞を歌い上げるSexy Zoneにギャップを感じる。4人それぞれの個性をしっかり感じられる歌声。夏の名バラードだ。

 

 

5.Iris

この曲は、キャッチーでラップがメインとなったヒップホップ。どこか懐かしさのある90年代のヒップホップテイスト。だからこそ、アルバムのコンセプトにしっかりあっているから面白い。「夏のハイドレンジア」の余韻をしっかり残しながらラジオがスタートするかのように曲が始まり場面展開がされている。

 

 

6.SUMMER FEVER

ジャニーズ楽曲を多く手掛けるKanata Okajimaが作詞。徐々にボルテージが上がっていくサウンド。サビの盛り上がりは気づけば体が踊りだしてしまう。サウンドの盛り上がりに注目しがちだが、このサウンドの変化に合わせた声色の変化こそSexy Zoneのすごさだろう。

 

 

7.Story

嵐の「season」「One Love」などの作詞を担当したyouth caseが作詞をした楽曲。Sexy Zoneの楽曲提供は今回のアルバムが初めて。波の音から始まり自然と情景が浮かんでくる。バラード曲でこの曲がアルバムの1部が終了したように感じる。14曲の半分である7曲目ということもありレコードのA面B面を意識しているのかもしれない。

これまでの7曲で夏のストーリーを感じられるからこそ、この曲の歌詞がより心にスーッと入ってくる。

 

 

8.Eliminator

7曲目からまたがらりと雰囲気を変える。「Are you ready Go」という歌いだしと共にアルバムの第2部がスタートする。夜の雰囲気を漂わせながら色気のあるメンバーの歌声が曲全体をかっこよくセクシーに彩る。これまでの7曲とはまたが違ったSexy Zoneの表情を見せてくれる。

 

 

9.Freak your body

8曲目の色気をそのままに刺激的な歌詞でセクシーさが過熱する。EDM曲となっており、よりアルバム全体のボルテージも上げてくれる。この楽曲の歌詞を書いた人が「バィバィDuバィ〜See you again〜」の作詞を担当したKomei Kobayashiと知り驚かされた。

 

 

10.休みの日くらい休ませて

岡崎体育の楽曲提供曲。かっこいい楽曲が続く中、ギャップを見せつけるかのようにコミカルな楽曲。ウルフルズの「借金大王」をどこか思い出す懐かしい曲調。メンバーの歌声もバラエティで見せる声のように楽しそうに歌っている。コミカルな曲だが、90年代のようなバンドサウンドが懐かしくアルバムのコンセプトにしっかりあっているので流石だ。

 

 

11.LET'S MUSIC

ドラマ『でっけぇ風呂場で待ってます』主題歌。

このブログでは、2021年ジャニーズベストソング16でも選出をした楽曲。1つ前の曲「休みの日くらい休ませて」が入ることでよりこの曲のカッコよさが際立っている。グルーブが気持ちよく、何度聞いても最高だ。歌詞には、いろんな音楽ジャンルのワードが入っており、このアルバムの楽曲達を表しているようだ。

 

 

12.Summer Ride

昨年話題となった『大豆田とわ子と三人の元夫』主題歌集『Presence』をプロデュースをしたSTUTSからの楽曲提供。

真夜中の高速という歌詞から始まり、夏の夜空の下ドライブをしている情景が浮かんでくる。「THE FINEST」では、80年代のシティポップを彷彿させるサウンドだったが、この曲はネオシティポップのような80年代の楽曲に影響を受けた現代の曲らしさがある。

 

 

13.Dream

今話題のシンガーソングライターiriからの楽曲提供。

「Summer Ride」の夜のイメージをそのままに曲が続いていく。少ない音数で一人一人の歌唱力が際立つ楽曲となっている。iriの低音で艶のある歌声を4人が歌割をしてSexy Zoneの楽曲として成立させている。

 

 

14.Ringa Ringa Ring

「Story」と同じくyouth caseが作詞を担当している。2部の最後ということもあり同じ作詞家が担当したのかもしれない。落ち着きもありながら華やかさのあるサウンド。様々な一面を見ることができたアルバムの最後をきれいに締めくくってくれる。

 

 

以上の14曲です。

 

 

今回のアルバムは、80年代をイメージした作品。ただ、アルバム全体を通じて感じたものはそんな単純なものではない。

 

当時を知らない20代のSexy Zone。このアルバムからは、そんな彼らの世代が思い浮かべる80年代が伝わってくる。

自分自身も現在29歳なので、80年代は生まれていない。

テレビの中で見たことのある80年代は、自由さや海外から流行が入るようになり変化の激しいイメージがある。

 

そんな時代だからこそ多くの音楽ジャンルが生まれてきたのだろう。今でも語り継がれる名曲は多い。今、海外や日本で80年代の日本のシティポップが流行っている。

 

サブスクが当たり前となり、時代も国も関係もなく曲を聞くことができるようになった。そんな現代の若者たちが当時の曲を聞いた時の衝撃やなつかしさというものをアルバム全体であらわしているのではないだろうか。

 

 

私は、音楽的な用語やジャンルというものに特別詳しいわけではない。ただ、様々な音楽を聴き、このブログでも紹介をしてきた。そして、なにより学生時代からジャニーズが大好きだ。

 

一人の音楽好き。そしてジャニーズ好きとして多くの人に伝えたいことがある。

 

それは、Sexy Zone『ザ・ハイライト』は間違いなく名盤だ。

アルバムのコンセプト、楽曲のクオリティ。そして何より様々な音楽ジャンルに負けないSexy Zoneの歌唱力と表現力。

 

サブスク解禁がされていないことは残念だとリリース前は思っていた。正直その気持ちがなくなったわけではない。

 

ただ、80年代という時代にサブスクはもちろんなく、CDとレコードのみの時代。そんな時代背景を考えるとこのアルバムはCDを購入して聞くべき作品なのだ。

 

ただ、間違いなく言えるのはこのアルバムを買って後悔は絶対にしない。

 

そんな素晴らしいアルバム『ザ・ハイライト』をぜひ聞いてほしい。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

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