【記事公開日:2022/03/29】
本日リリースされたKAT-TUN11枚目のアルバム『Honey』。
今回、ジャニーズとしては初のCDリリース日にサブスク解禁となりました。
一部ソロ曲はサブスクでは収録されていませんが、アルバム楽曲の9割の曲が収録されています。
今までジャニーズWESTをはじめ、数多くのジャニーズのアルバムやシングルの全曲レビューをしてきました。
サブスク解禁が決まった瞬間、全曲レビューをすることを決めました。
早速、紹介していきます。
1.Ain’t Seen Nothing Yet
先週の新曲ブログでも紹介をしたアルバムのリード曲。
おしゃれで聞き心地の良いピアノのきれいなイントロ。全体的に少ない音数で色気のある3人の歌声がメインとなる。ピアノの音色とベースのサウンドが曲全体を彩ってくれる。3人のハイトーンの歌声が曲をよりカッコよくしてくれる。グループとしての新境地を感じられる1曲だ。
2.STING
こちらもPVが公開されたアルバムのリード曲。
1曲目との曲のつなぎも聞いていて気持ちがいい。不穏な雰囲気を出しながら、グループとしてのカッコよさをしっかり味わえる楽曲。K-POPのようなサウンドや曲展開だなと思う一方で歌詞や全体をまとうイメージはKAT-TUNらしさのようなものを感じるから面白い。
3.Honey on me
イントロからどこか懐かしい雰囲気を漂わせる。バンドサウンドが曲をおしゃれに彩ってくれる。1曲目でも感じたのだが、KAT-TUNの声の音域の広さに驚いた。この曲では3人の歌声の高低差の広さを感じられる。ラスサビ前の“I want your honey”のささやきは大人の色気がすごくかっこいい。全体的におしゃれなサウンドの中にポップさもあり聞いていて楽しくなってくる。
4.Prisoner
デビュー記念日に行われた『Amazon Music Live: KAT-TUN』で披露されたときに1番好きだった楽曲。イントロからおしゃれさと共に高揚感がある。
これまで紹介した曲全ておしゃれなのだが、この曲はポップさもありがらセクシーさを感じられる曲となっている。ステージでスーツ姿で踊っている姿が自然と脳内で浮かんでくる。1度聞くと中毒性もあり何度も聞きたくなってくる。
5.Love Supply
少ない音数で3人の歌声がメインで進んでいく楽曲。3人とも特徴のある甘い歌声で曲を彩ってくれるのだが、個人的に特に好きだったの1番サビの中丸君の「手を伸ばしたその先に」の部分だ。この部分が特に心にスッと入ってくきた。それくらい印象に残る歌声だった。全編英語詞というわけではないが洋楽の雰囲気を一番感じられた楽曲。
6.Roar
ドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』主題歌。初めてサブスク配信リリースされたシングル楽曲。この1年で何度聞いたかわからない。PVの概要欄ではジャニフェスで歌われたこともあり、他のグループのファンの方のコメントもある。
この曲を初めて聞いた時、KAT-TUNらしさを感じるかっこいい楽曲という印象だった。ただ今回のアルバムを通して聴くと全体的におしゃれな楽曲が並ぶためグループらしいサウンドがなぜか異質に感じるから面白い。
7.Born Free
作詞は「Roar」と同じ岡田一成がかかわっている。
アルバムの中で一番サウンドの変化が激しい楽曲。ミュージカルのような華やかなイントロで進んでいくと思えばどんどん雰囲気が変わっていく。テンポは比較的一定に感じるが、楽器やサウンドで変化を感じられる。
8.EUPHORIA
ドラマ『ザ・ハイスクール ヒーローズ』主題歌。
「楔-kusabi-」「WHITE LOVERS」の作詞を手掛けたRUCCAが作詞を担当。29枚目シングルの表題曲でサブスク配信もされていた。個人的には、サウンドや曲の雰囲気から「THE D-MOTION」を思い出した。疾走感もありクールさもあるダンスナンバーとなっている。PVのコメント欄では、美少年のドラマのOPだったこともあり、美少年のファンの方からの好印象な意見が並んでいたことが印象に残った。
9.We Just Go Hard feat. AK-69
日本テレビ系プロ野球中継「DRAMATIC BASEBALL 2021」イメージソング。
HIP HOP アーティストのAK-69からの楽曲提供曲であり、“feat.”として参加している。KAT-TUN にとっても初となる“feat.”作品。
中丸君のボイパから始まる。HIPHOPアーティストの楽曲提供曲ということもありHIPHOP要素をしっかり感じられる楽曲。ただ、そこが注目されやすいがメンバー1人1人の個性がしっかり表れている楽曲でもある。ボイパ、ラップ、色気、クールさ、ワイルドさ。新しさとグループの個性をしっかり詰め込んだ楽曲。
10.CRYSTAL MOMENT
日本テレビ系2022冬季スポーツテーマソング。2月の個人的ベストソングTOP10の3位にも選出した楽曲。嵐の櫻井さんがタイトルとラップパートの詞と構成を担当した。作曲には、嵐の「Turning Up」をはじめ様々な嵐楽曲の作曲を担当したErik Lidbomが参加。だからこそ、初めて聞いた時は嵐の楽曲の雰囲気を感じた。
ただ複数回聞けば聞く程、KAT-TUNだからこそ作り上げられる曲だということを思い知らされる。嵐からオリンピックというバトンを受け取ったKAT-TUN。二組のコラボを感じられる楽曲。
11.Womanizer
タイトルを和訳すると女たらしや浮気者という意味のWomanizer。
妖艶さもありながら楽しさを感じられるサウンド。色気のある歌声で多くの人を魅了していく。サックスをはじめとする金管楽器が曲を楽しく彩ってくれる。脳内で流れるイメージはカラフルな衣装で女性と共に踊っている姿。こういう楽曲もKAT-TUNの魅力が詰まっておりいい曲だ。
以上の11曲がサブスクで聞くことができます。
アルバムタイトルの「Honey」を辞書で改めて意味を調べてみた。
①蜂蜜、甘美なもの。②恋人、愛する人、かわいい人③あなた、君◆愛する人への呼び
④素晴らしい物[人]⑤蜂蜜のように甘い⑥〔人に〕お世辞[おべんちゃら]を言う、〔人に〕へつらう
といった様々な意味が出てきた。
今回のアルバムの楽曲達からはそれぞれの意味を表すように感じられた。
そして、アルバム全体から感じられるのは、おしゃれさ。
これまでのKAT-TUNのイメージは、ワイルドでかっこいいグループ。
だからこそ、シングル楽曲からは全体的にロックサウンドのイメージが強かった。
そんなデビュー時からのイメージを変えて大人の色気がアルバム全体から漏れ出してきている。
いや、イメージを変えてというのは違うかもしれない。
本来のKAT-TUNらしさもしっかりと感じられるからおもしろいのだ。
おしゃれな中にセクシーさやクールなグループの魅力がしっかりありながら、サウンドでグループの新たな魅力を見せてくれる。
16年目となったKAT-TUN。
これまでいろんな経験をしてきた。
15周年で初めて祝福のアニバーサリーができたのだ。
その中で改めて結束力が上がったことも感じられる。歌声も個性も全く違う3人だからこそ作り上げることができる1曲1曲の素晴らしい世界観。
今だからこそ作り上げることができたKAT-TUNの魅力が最大限に詰まったアルバムとなっている。
音楽業界としては、CDリリースの日にサブスク配信されるのは正直もう当たり前になっている。ただ、ジャニーズとしては初の試み。
今回のアルバムをすべて通して聴いてみてサブスク解禁をした意味はわかった。
このアルバムは間違いなく、多くの新規ファンを作り上げる作品となっている。
普段KAT-TUNを聞かない方。ジャニーズを聞かない方。
ぜひ、一度このアルバムをサブスクで聞いてほしい。
必ず新たな発見や驚きが待っているだろう。
大好きなジャニーズのアルバムをサブスクで聴けると紹介できることがとてもうれしい。なぜなら、ファンの方以外にも聞いてもらえる可能性があるからだ。
これまでの作品もサブスク配信されたら紹介したいところだ。
読んでいただきありがとうございます。
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