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SixTONES 2ndアルバム『CITY』全曲レビュー

【記事公開日:2022/1/12】

 

12月から1月にかけて何度このグループの名前をTwitterやブログで書いてきたのだろうか。

その名前は、SixTONES

 

2020年1月22日にCDデビューしたジャニーズ事務所のグループです。

先日公開されたTHE FIRST TAKEも大きな話題となりました。

 

昨年初めてリリースされたアルバム「1ST」は、個人的ベストソングにも選出をしました。

また、先日Keiさんと行ったコラボスペースでもSixTONESについても語らせていただきました。その時のトーク内容は、Keiさんがブログでまとめてくれています。

参加いただいた方本当にありがとうございました。

www.imaoto.com

 

1作目のアルバムは、レンタルで通常版を聞いたのですが、高い音楽性と幅広いジャンルで初回盤を購入しなかったことを深く後悔するものでした。

そんな後悔が残ったこともあり、今回の2ndアルバムはしっかりと初回盤2種を購入しました。

 

今回のアルバム『CITY』は、「それぞれの楽曲ごとに主人公が存在し、その日一日の時間の流れの中で繰り広げられる、何気ない日常の出来事や物語が集まる場所」として"街(CITY)"をコンセプトに表現したアルバムです。

 

初回盤2種と通常版で曲順も違います。

また、ボーナストラックも違います。

コンセプトアルバムで曲順も違う。

音楽好きの心をここまで揺さぶることはありません。

 

 

そんなアルバムを初回盤Aの収録曲順で紹介をし、各種別のみに収録されるボーナストラック合計9曲も別途紹介します。

 

よろしくお願います。

 

 

1.Interlude -Sunset-

Interludeのプログラミングは佐伯youthK、作曲はJamil Kazmi、Shinichiro Sakainoの3人がすべて担当している。

目覚まし時計と朝の情報番組を表すかのようトークが朝の日常を感じさせる。

 

 

2,8am

作詞は、先ほどの楽曲の作曲を担当したJamil Kazmiが担当。

全編英語詞で歌われていく。「.Interlude -Sunset-」から一つの曲だったかのようにベース音が続いていく。タイトルからもAM8時ということが伝わってくるが、おしゃれなサウンドと英語詞から感じられる爽やかな日の光ともに目覚めた、素晴らしい朝がイメージできる。

 

 

3.僕が僕じゃないみたいだ

松村北斗ダブル主演 映画『ライアー×ライアー』主題歌。4thシングル表題曲。

作詞作曲は、インストと同じく佐伯youthKが担当している。SixTONESのシングルとしては珍しい王道アイドルソングとなっている。今思えばこの曲が異彩を放っているようにも感じられるからすごいグループだ

。朝ごはんを食べて少し落ち着いたタイミングで好きな人を思いながらゆっくりしている主人公が浮かんでくる。

 

 

4.Ordinary Hero

街の音から始まるイントロから街に繰り出した様子が伝わってくる。

誰もが誰かのヒーローと歌われる応援歌。おしゃれなサウンドと共に英語詞と日本語詞で個々の歌声が際立っている。『僕のヒーローアカデミア』の主題歌でも違和感がない。

 

 

5.Your Best Day

ポップなサウンドにのせて日常や自分自身を変えてみないかと歌われる歌詞。

手拍子をしながらライブで楽しめることは間違いない楽曲。全編英語詞ではないが、洋楽要素を強く感じた楽曲。

 

 

6.Interlude -Sunset-

サイレンの音とダークなメロディが場面展開をしてくれる。

 

7.Fast Lane

車が動き出した様子で終わるインストからそのまま一つの曲のようにこの曲が始まる。

車が走っている様子が自然と脳内で浮かんでくるメロディ。近未来のような雰囲気も出しながらもどこか懐かしさを感じさせる楽曲。車のCMのタイアップがついていると錯覚してしまう。

 

 

8.Good Times

SOULHEADというR&B・ヒップホップ姉妹デュオのTSUGUMIが「Your Best Day」の作詞をした Marcello Jonnoと共に作詞を担当している。実はこの人「Coffee & Cream」「Bella」などの彼らの楽曲の作詞作曲も参加している。

ピアノの音色と共にリズムを載せていく。コーラスも入り、爽やかな楽曲。日の光が少しずつ下がっていくような夕方のイメージをさせてくれる。

 

 

9.Interlude -Night-

ギターの音色と共におしゃれでムーディーな大人の夜をイメージできる。

 

 

10.マスカラ

King Gnuの常田大希さんの楽曲提供曲。

紅白歌合戦でも歌われた彼らの代表曲だ。King Gnuサウンドがいたるところに感じられるこの曲だが、しっかりと一人一人の歌声を底上げさせている。メンバー全員で歌いつないでくれる曲の最後は何度聞いてもかっこいい。先日のKeiさんとの企画「日本版グラミー賞があったら」でも選出しました。

 

 

11. Rosy

映画 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」 日本語吹替版主題歌。

作詞作曲を担当したイワツボコーダイは、亀と山P「背中越しのチャンス」Hey! Say! JUMP「マエヲムケ」Kis-My-Ft2「Another Future」Sexy Zone麒麟の子」SixTONES
「うやむや」など数多くのジャニーズ楽曲を担当した方。

ギターの音色が印象的なイントロ。擬音語の多さやキャッチーな歌詞やメロディは中毒性がある。「うやむや」と同じ人がかかわっていると知り深く納得した。この曲でも新たな彼らの魅力を見ることができた。

 

 

12.フィギュア

ボカロPのくじらからの楽曲提供。「マスカラ」のカップリング曲。

くじらの音楽性がしっかりと伝わってくるメロディライン。

SixTONESは、夜を盛り上げるグループだといわんばかりにキラーチューンが続いていく。

 

13.Interlude -Midnight-

キラーチューンが続いた楽曲達で盛り上がったかのような歓声。SixTONESのライブに自然と参加していたのかもしれない。

 

 

14.Odds

ディスコチューンとなっており、まるでクラブやパーティー会場に来たかのように盛り上がっていく。朝からの1日の流れで聞いてみると徐々に盛り上がっていく様子が伝わってくる。

 

 

15.WHIP THAT

EDM要素の強いパーティーソング。

「Odds」からの流れで聞くとクラブで踊っている姿が自然とイメージできる。自然と体が踊りたくなるリズムは聞いていて楽しくなってくる。

 

 

16.Everlasting

出光興産「ランナー」篇、「アポロの影」篇CMソング

本日のTHE FIRST TAKEで歌われた楽曲。

「Odds」「WHIP THAT」とパーティーソングが続くからこそ曲の振れ幅の広さに改めて驚かされる。一人一人の素晴らしい歌声が際立つ壮大なバラード曲となっている。

THE FIRST TAKEでは6人が並んで歌われる。ピアノと彼らの歌声が堪能できるものとなっている。ラップ・ハイトーン・ハモリのすべてが素晴らしい。この映像だけでブログ書けそうなくらい感動した。

 

 

以上がすべてのアルバムに収録されている楽曲です。

この楽曲達が朝・昼・夜のスタートで始まる曲順は、初回盤2種と通常版の3種でそれぞれスタートが違います。

 

ここからは、3種類のアルバムそれぞれボーナストラックです。

 

初回盤A ボーナス

 

Papercut

おしゃれさの中に色気を感じさせるダンスチューン。一人一人の歌声はもちろんだが、田中樹のラップパートが特に際立っている。ラップのカッコよさはもちろんだが、サウンドもいい。そして、最後は北斗の歌声で静かに終わっていく。

 

 

Takes Two

FIVE NEW OLDの楽曲提供曲。ボーナストラックで楽曲提供曲をもってくるからジャニーズはすごい。バンドを知っているものかするとしっかりとFIVE NEW OLDの楽曲性やサウンドを感じられるものとなっている。この曲を好きな人はFIVE NEW OLDの楽曲も聞いてみてほしい。

 

 

初回盤B ボーナス

 

LOUDER 

ジェシー・森本のユニット曲。

Snow Man「KISSIN'MY LIPS」はじめ様々なジャニーズ楽曲にかかわった岡嶋かな多が作詞を担当。ジェシーの歌声と共にスタートする。どの曲でも感じるがユニット曲だとより個々の歌声の個性を感じることができる。かっこいい楽曲。

 

 

真っ赤な嘘

松村・髙地のユニット曲。和ぬかの楽曲提供。

昨年ブレイクを果たした和ぬかだが、楽曲提供曲を聞いてみるとすでに和ぬかサウンドというものを定着させているのだなとイントロから思わせてくれる。この曲はこの二人と相性がいいだろう。

 

 

With The Flow

京本・田中のユニット曲。作詞作曲は、このアルバムに多くかかわる佐伯youthK。Rap詞を田中・アコースティックギター演奏を京本と歌のみならず楽曲制作にも二人がかかわっている。

ハイトーンの歌声の京本とかっこいいラップの田中の二人の歌声が曲を最高のものに仕上げている。落ち着きのあるメロディだからこそ二人の個性が出ている。

 

少しですが、それぞれのユニット曲はこちらで見えます。

 

通常版 ボーナス

 

Cassette Tape

カセットテープの再生音から始まる。ギターのシンプルなサウンドと共に彼らの歌声が心にスッと入ってくる。通常版だとこの曲の前に「Good Times」が入っている。この曲の流れもなにも違和感がないからすごい。

 

 

Dawn

まるで海外の映画の挿入歌を聞いているような壮大なサウンドと全編英語詞で歌われる歌詞。それぞれの歌声や声色の変化でサウンドに負けない壮大さを感じることができる。「ハリーポッター」のような異世界の映画の世界観が自然と脳内で浮かんだのは私だけではないだろう。

 

Strawberry Breakfast -CITY ver.-

「僕が僕じゃないみたいだ」のカップリング曲のアルバムアレンジ。PVは原曲。

ベースやギター、ドラムといったバンドサウンドが主軸となり曲が新たに生まれ変わっている。ディスコチューンがバンドサウンドでより華やかにおしゃれになっている。

 

 

以上の楽曲達が全曲です。

 

「1ST」でもSixTONESはジャンルにとらわれないアーティストということを見せつけたアルバムではあったが、今回はその前提を何十倍も上乗せするものだった。

 

まず、アルバムとしては、1枚を通して1日の情景の変化を感じることができる。

朝から夜中に向かうにつれて盛り上がる。ただこの曲順のスタートが変わることによって、またアルバムの色をしっかりと変えてくれるから面白い。

 

コンセプトアルバムとしてもクオリティの高い1枚ではあるのだが、そこに引きを取らないボーナストラックの9曲達。楽曲提供もユニット曲もアレンジ曲もすごい、おしゃれ、かっこいいという言葉しか浮かばないくらい語彙力がなくなってくる。

 

邦ロック要素の強い曲が多い印象があると以前書いたこともあったが、それは間違っていたかもしれない。もちろん邦ロック色の強い曲もあるのだが、洋楽やK-POP、ディスコ・シティポップとどんなジャンルにも対応しているのだ。

 

ただ、そこだけを語るといいとこどりしただけなのではと思われそうだが、それは違う。どんなジャンルの音楽でもSixTONESというグループの色と6人の個性をしっかりと色濃く出すことができているのだ。だからこそSixTONESしかできない音楽になっている。

 

本当にすごいグループ。

ジャニーズだから聞かないという人はまだ少なからずいるだろう。

そんな人たちでも他ジャンルの音楽やアーティストが好きな人は一度このアルバムを聞いてほしい。おそらく1曲は、好きだもしくは今まで持っていたアイドル楽曲の前提を変えるものがあるんじゃないだろうか。

 

だからこそ、このアルバムはサブスク解禁をすることを願っている。

多くの人にぜひ聞いてほしいアルバムだ。

 

2022年が始まってまだ12日だが早くも私の年間ベストアルバム10選の1枚が決まってしまったかもしれない。

 

今年もSixTONESを注目していきたい。

いやこれから彼らが活動していく限り注目していきます。

 

読んでくれてありがとうございました。

 

SixTONES紹介記事】

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