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「間違いない!!」〜Reunion〜ライブレポート (2023/2/24(金) 心斎橋FootRock&BEERS)

【記事公開日:2023/03/04】

 

先週に引き続き開催された不知火さんの主催イベント「間違いない!!」。バンドの3マンライブだった前回とは違い、今回は弾き語りを中心としたアーティストが集まったイベントになっている。2月24日に開催された『「間違いない!!」〜Reunion〜 』の様子をお伝えします。

 

 

谷口深雪

幕が上がり、ステージが現れると鍵盤と共に彼女の姿が現れる。綺麗で澄み渡るようなピアノの音色と彼女の綺麗な歌声が金曜日の疲れた体と心に染み渡っていく。1曲目「ソリスト」の演奏が終わると『ありがとうございます!』と深々とお辞儀をする。『不知火さんの企画にお越しくださりありがとうございます!小林未郁ちゃんは、勝手にマブダチと呼んでます!トップバッターをよろしくお願いします。』と挨拶。

 

昔は、大阪で幼稚園の先生をしながら週末は路上をしていた彼女。現在は大阪と東京を行き来しながら音楽活動をしている。これまでの経緯を語り、故郷でもある枚方を思って作った楽曲「5人家族」を披露する。家族のやさしさや人情味にあふれた歌詞から伝わってくるあたたかさ。初見の私でも、楽曲から彼女の人生が自然と伝わってきた。続いて、「あざやか」を披露する。華やかなピアノの音色で彩られていき、未来への希望や自然豊かな情景が歌詞から脳内に浮かび上がる。『この後、イベントを最後まで楽しんでください!「愛なんて」という楽曲でお別れします!』。やさしくあたたかいイントロから始まり、「愛なんて」を歌い上げた。心を浄化するようなきれいな楽曲たちを披露し、イベントのスタートを飾ってくれた。

 

セットリスト
1.ソリスト
2.五人家族
3.あざやか
4.愛なんて

Twitter谷口 深雪🎊3/7@京橋AZYTATE (@watedazewateda) / Twitter

 


ぴくるす


2番手を務めるのは、ぴくるす。ギター弾き語りで音楽を奏でる。ジャジーサウンドで会場内の空気感を一気に作り上げていく。1曲目は、「月とネコ」。彼女のかっこいい歌声とアコースティックギターの音色が会場内に響き渡る。続いて、「0」。ムーディーな雰囲気を醸し出す照明の中、ギターの音色で心をしっかりと掴まれる。『次はつながりの歌を歌います。』と伝えて「ito」を歌い上げる。『どうも、ぴくるすと申します。本日は、ご来場いただきありがとうございます!あまり喋る方ではないので自分の精一杯の歌をお伝えしようと思っています。』会場に挨拶をして、再度歌い始めたのは「.ユレルユートピア」。


ノスタルジックな雰囲気を醸し出し、甘い歌声が心にスーッと入っていく。『今回はかなりゆったりとしたバージョンでお届けしました!』と今回ならではのアレンジで楽曲を披露をしてくれた。次回のライブは5月。次回のライブのタイトルにもなっている楽曲「朝が来ない」を披露する。リズミカルなギターの音色から始まるイントロはかっこよく、これまでの楽曲と違い歌い出しから力強さを感じられてギャップがある。夜の街で走り回るかのようにギターが疾走感を見せていく。『この後も素晴らしいアーティストさんばかりで楽しみにしてます。最後の曲になります。次はツツジという曲なんですが、愛のことを思って作った曲です。』と最後に「ツツジ」を歌い上げた。ギター一本でいろんな彼女の音楽の一面をみることができる素晴らしいライブだった。

 

セットリスト
1.月とネコ
2.0
3.ito
4.ユレルユートピア
5.朝が来ない
6.ツツジ

Twitterぴくるすという人 (@pickles04681) / Twitter

 


ウエノタカユキ


椅子に座りギターを持ち登場したのは、ウエノタカユキ。1曲目は、「夢の話」。ギターの音色と共に彼の感情のこもった優しい歌声が会場内に響き渡っていく。「よろしくお願いします!」と元気よく挨拶。続いて「Everyday,Everynight 」では、サビに向かうにつれて明るくなっていき、楽しさが込み上げてくる。Everydayと伸びのある歌声で歌い上げ、最後は徐々にフェードアウトをしていく。


コロナもようやく落ち着いた雰囲気が出てきた世の中。マスクも任意になっていくことにもなり、コロナ渦からの変化を語る。『みなさんはマスクをどうしますか?花粉が流行り出すので外せないです。』と笑いを誘う。狭苦しい状況から変わっていくんじゃないだろうか。変わる変わらないじゃなくて自分が変わることが大事。自分がやりたかったことがなにか考えた時にぶれてしまわないように、好きなものを好きと叫んでいこう。と大好きなウイスキーの事を歌った「islay molt」を披露。哀愁のあるギターの音色に乗せて語りかけるように歌い上げる。続いて、「rule」をジャジーでかっこよくギターをかき鳴らす。渋くかっこよく伸びのある歌声が会場に響き渡り、演奏が終わると自然と会場から拍手が湧き起こっていく。『最後まで自分の思うように楽しんでください。』最後の曲は「possible」。全ての可能性が目の前にはあると日々を生きていく人達にむけた応援歌を歌い上げ、一人一人の心の中にエールを与え、次のアーティストにバトンを繋いだ。

 

セットリスト
1.夢の話
2.Everyday,Everynight
3.islay molt
4.rule
5.possible

Twitterウエノタカユキ (@uenotakayuki_bv) / Twitter

 


unclose


ピアノの音色から始まったのは、unclose。2人が向かい合い、舞台が始まるかのように幕が上がっていく。1曲目は、「on off」。軽快なピアノの音色とビブラートのきいた力強い歌声。vo.タツミ トモエは、体でリズムをとりながら歌い、ライブを楽しんでいる様子が伝わってきて、聞いているこちらも楽しくなっていく。ジャジーな音楽で会場の空気感を作り上げる。続いて、「君といる生活」を披露。変化し続ける曲調がuncloseらしさとも言えるだろう。楽しさもあり、心にも沁みわたる音楽。piano.shimaが自己紹介をする。『今回、イベントのタイトル「Reunion」とunclosに似ている気がします。』と話すと、会場からそんなことないとツッコミを受ける。

 

『先週の出演はバンドだったので少し寂しい気持ちがあります。でも今まで共演してきた人ばかりなので安心感のある場所です。』小林さんとデュエットした楽曲があるunclose。コロナ前以来の共演ということもあり、楽しみにしていたと語り、今回の出演者を『胸焼けメンバー。』と例えて、素晴らしい熱いライブが続くことと緊張していたことを話す。続いて、「雨降リノコト」を披露。雨がポツポツと降り注いでいるようなピアノの音色。彼女の感情的な歌声が心にスーッと入ってゆく。雨が大きく降り注ぐかのようにメロディはどんどん壮大になっていき、彼女の力強い歌声が感情を揺さぶる。自然な繋ぎで「不完全」を披露した。『最後はドシっと小林さんが締めてくれるので、ゆったりとしめます!』最後に披露したのは「オモイノマチ」。故郷の情景が自然と浮かんでくる歌詞とメロディ。先週のバンドスタイルとはまた違った印象を与えてくれるライブからは、2人の技量やパワーを感じられるステージだった。

 

セットリスト
1.on off 
2.君といる生活
3.雨降リノコト
4.不完全
5.オモイノマチ

HP:

ミュージシャン | unclose

 


小林未郁


イベントのトリを飾るのは、小林未郁。1曲目は、「月とヤモリ」。ピアノで奏でられるきれいな音色が会場のお客さんの心にスーッと入っていく。伸びのあるハイトーンの歌声。幻想的なメロディと歌詞は。まるで小説の世界に入り込んでいくかのように。演者、お客さん含めて会場にいる全ての人が彼女の音楽の世界に入り込んでゆく。続いて、「潜水艦」。繰り返されるピアノの音色は、海の底に沈んでいく情景を浮かばせる。神聖な世界に入るようなメロディの中テンポを変えて力強くかっこいい楽曲に変わっていく。そのまま、「記憶の海」を歌い上げた。
『みなさん、こんばんわ。「間違いない!!」~胸焼け~にご参加いただきありがとうございます。』とuncloseのMCをいじりながら感謝を伝える。『東京から久しぶりにきました。コロナになり、しばらく来れていませんでした。大阪に行くきっかけを失っていた中だったので、よんでいただけて嬉しいです。出演者が知ってる人ばかりで不思議な気持ちで歌ってます。』と今回のイベントへの想いを語る。

 

名刺代わりにと伝えて始まったのは「毒」。メロディからもどこか危険な香りがただよってくる「終わらない回廊」を続いて歌い上げる。『30分のライブは、久しぶりですがあっという間ですね。』コロナ渦で大変だったからこそ気づけたことがある。今年から精力的に活動していき、今後も大阪にくることを伝えた。『出演者のみんなが音楽を続けてくれてたから今日出会えることができました。てんてつきという曲で終わろうと思います。』描いた夢に向かう様子を表すかのように徐々に盛り上がっていく。生きるとはなんなのか。自分自身の生き方を問いかけるかのような歌詞が心に入ってゆき、生き方を考えさせてくれる。お礼を伝えて、ステージを後にすると、止まることのない拍手からアンコールの拍手が会場に鳴り響いていく。では、『最後は迷宮入り。』とアンコールに応えて楽曲を披露。シックなピアノの伴奏からはじまり、螺旋階段を上っている様子がピアノの音色からも表現されている。サビでは力強く歌い上げ、彼女の感情が歌に込められ会場の一人一人の心に入り込んでいく。1曲1曲が歌詞とメロディから自然と情景が浮かんでゆくような圧巻のステージでイベントを締め括ってくれた。

 

セットリスト
1,月とヤモリ
2,潜水艦
3.記憶の海
4.毒
5.終わらない回廊
6.てんてつき
en.迷宮入り

Twitter小林未郁 (@miccabose) / Twitter

 

2週にわたって開催された「間違いない!!」。どちらも違ったテイストで楽しめるイベントでした。今回は、ディナーショーのようにお酒を楽しみながら音楽を楽しめるような空間となっていました。今回も素晴らしいイベントに誘っていただきありがとうございました。

 

【関係者SNS

主催:不知火 (@a_starphase25) / Twitter

会場:FootRock&BEERS (@FootRock_BEERS) / Twitter

カメラマン:匠 (@tkantbti) / Twitter

 

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