ただの音楽ファンが見る音楽業界

楽器経験もない音楽ファンが毎週200曲以上の新曲から好きだったものを紹介。音楽業界についてやおすすめのアーティストも定期的に書いてます。

「間違いない!!」 3マンライブ ~Tri Pleasure~ライブレポート (2023/2/17(金) 心斎橋FootRock&BEERS)

【記事公開日:2023/02/19】

 

これまで何度かライブレポートを担当させていただいてる不知火さんのライブイベント。「間違いない!!」 は、不知火さんが間違いないと心からオススメしたいアーティストに出演をしてもらうイベントだ。定期開催されているこのイベントだが、今回は3マンライブで開催された。

 


Stella-abyss

イベントのスタートを務めるのは大阪を中心に活動中の女性ロックバンドStella-abyss。ドラムのリズムで青春を感じられるSEが会場内に響き渡り、メンバーが登場。顔合わせてグータッチで彼女らしくスタートを飾る。
イベントのスタートを飾ったのは、「未知なる光」。歌い出しから始まり、ギターのサウンドとドラムのリズムが鼓動を高鳴らせる。かき鳴らすようなギターの音色は、会場内に響き渡る。『みなさん楽しんでいきましょー!!』と会場のお客さんに伝えたら、うねるようなベースラインが際立つイントロで「シリウス」を披露。『改めまして、こんばんわ!Stellaです!お呼びいただきありがとうございます!uncloseとは、これまで共演も多いですが、バンドスタイルの共演は初めてなので楽しみにしてました!』と共演者uncloseへの想いを語る。本来、オープニングアクトでの出演予定をしていた為、3マンライブという形になったのでリハーサルから緊張をしていたという彼女達。

 

『最後までよろしくお願いします!』と元気よく挨拶をして、次の曲「約束」を披露する。ポップでキャッチーなイントロ。2000年代の青春ロックを感じさせるようなどこか懐かしさのある雰囲気を醸しだす。「ふゆぞら」では、疾走感のあるバンドサウンドから始まり、エモーショナルな歌声を歌い上げて心にグッと響かせる。
3月2日に中津StepHALLで開催されるイベントへの出演告知をゆるく楽しく伝える。『辛いことや嫌なことがあった人の背中を押したいとかそういう曲を届けられたらなと思って歌ってます。まだまだ言葉足らずだけど、自分たちの音楽で少しでも前向きになってくれたら嬉しいなと思ってます。次に歌う曲はバラードなんですが、少しでも自分のできたことをみて褒めてあげたり、明日もっと頑張ろうと思えたりそんな気持ちを込めて作りました。聞いてください』自分たちの楽曲が多くの人の心の支えになってほしいという気持ちを語り「かえりみち」が披露された。ノスタルジックなサウンドと2人の違った歌声が合わさり歌詞を会場のお客さんの心にささげる。
楽曲を続けて披露し、「青夏」ではそれぞれの楽器が際立ち、ポップでロックな1曲に仕上がっていた。続いて「おはようのあと」ではVoBa.Kayoが手拍子を会場に促し、ロックなサウンドでボルテージを上げていく。


『今日はありがとうございました!みなさんまだまだ盛り上げることできますか!次のバンドに繋げていきたいと思います!それでは聞いてください応援歌!』
ギターの音色が際立つイントロ。聞いてる方々の人生を支える応援歌。そんな彼女たちの気持ちはライブから自然と伝わるものがあった。荒削りな部分もありながら若いパワーと青春を感じられるバンドサウンドでイベントのスタートを盛り上げてくれた。

 

セットリスト
1.未知なる光
2.シリウス
3.約束
4.想いのカケラ
5.ふゆぞら
6.かえりみち
7.グッバイめせーじ
8.青夏
9.おはようのあと
10.応援歌

TwitterStella-abyss -ステラアビス- (@Stella_abyss__3) / Twitter

 


ALL TIME DRANKER

2番手を務めるのは、大阪発飲酒系オルタナティブロックバンドALL TIME DRANKER。仰々しいサウンドでダークな世界観を感じられるSEが会場に流れる中、メンバーが登場する。音がやみ、鍵盤の音色と共にSynth/vo.中野ツトムの個性的な歌声が会場内に響き渡る。『ALL TIME DRANKERはじめます!よろしくお願いします!』と挨拶をして始まったのは、「ハロー」 存在感のあるベースライン。胸の鼓動のように高鳴っていくドラム。存在感のある鍵盤の音色。一つ一つが合わさり、バンドの色をつくりあげていく。幻想的な照明が感慨深いものにしてくれる。そこからロックなサウンドに一気に変化する。続いて、「夕日と猫」。激しいロックサウンドの中にピアノの綺麗な旋律が輝いていく。この曲ではBa.皆川新一がボーカルを担当することでバンドとしての個性の広がりを見せてくれる。


『不知火さん呼んでくれてありがとうございます!』Dr.kosukeが『金曜日の夜、楽しんでくれますでしょうか?!3マンはすることがないので楽しみです。いつも1曲しか歌わない新一が何曲か歌います!引き続きよろしくお願いします。』想いと感謝を伝えて、始まったのは「ブラック」。Ba皆川新一が続けてボーカルを務める楽曲。ピアノの繊細な音色が彩りを与え、ハイトーンな歌声が会場内に響き渡る。ピアノが余韻を残しながら激しさのあるサウンドで続いて「ハナノネ」。
ゆるい雰囲気で『ちょうど半分になりました。この時点でBaが2曲歌ってます。これまでほとんどライブでは、1曲だけでした。』と会場の笑いを誘った。今回の出演者である3バンドとも全部雰囲気が違うことにも触れる。また、11〜1月末にかけてレコーディングをして、3月26日にCDをリリースすることを発表した。タイトルは、『色彩#3』。リリース日に心斎橋FootRock&BEERSを皮切りにレコ発ツアーを開催することも発表した。『多分この会場で披露するのは初めてです。』と「海中公園」を披露する。ベースをかき鳴らして始まるイントロ。また楽曲の雰囲気を変えて疾走感のあるロックサウンドが響き渡る。シンセサイザー・ベース・ドラム、の3人だからこそ作り込むことができる楽曲展開だと感じられた。続いて、「雨の日」を披露。


『みなさん楽しんでますか!普段やらない曲もやらせてもらってます!あとはさくっと2曲やって最後に繋げたいと思います。』感謝を伝えて、ピアノのきれいな旋律が会場に響き渡り空気を作り上げる。voSynth/vo.中野ツトムが『メッセージ』とタイトルを告げるとそれぞれの楽器の魅力がマッチしていく。最後の楽曲と告げて始まったのは「深青」。シンセのサウンドと照明の光から漂う幻想的な雰囲気。鳥の囀り、海の音などそんな自然豊かな情景が曲から伝わってくる。幻想的な空間で最後は、また違った持ち味を見せつけて会場を虜にする。『今日は最後まで楽しんでください!』と伝えて、疾走感のある盛り上がりを見せバンドらしさを前面に感じさてくれるインスト曲でライブを締めくくり、トリに繋いでくれた。

 

セットリスト
1.ハロー
2.夕日と猫
3.ブラック
4.ハナノネ
5.海中公園
6.雨の日
7.メッセージ
8.深青

TwitterALL TIME DRANKER (@alltimedranker) / Twitter

 

 

unclose 

イベントのトリを務めるのはunclose。普段は2人で活動をしているのだが今回はバンド編成での出演。ライブ会場に来てくれたお客さんを迎え入れるかのように「ようこそ」からライブはスタートする。手拍子を促し、サックスの音色で会場をジャジーな雰囲気に変える。一つ一つの楽器の音色と彼女の伸びのある歌声で会場の空気を作りあげていく。そんなライブを見ていると思わず体は踊り出す。『オレンジという曲を聞いてください!』軽快なドラムのリズム、ピアノの音色とベースライン。そこにサックスの音色が彩りを与えて「オレンジ」が披露された。


続いて、「ハウリング」。ピアノのきれいな音色が会場内に響き渡る。ムーディーなサウンドの中だからこそピアノの音色が明るさを表現している。また、変化する曲展開はバンドらしさとも言えるだろう。pf.shimaが『こんばんは。uncloseといいます!通常は2人でやっていますが今回はバンドでの参加です!』バンドメンバーを紹介する。今回のバンドメンバーはアルバムのレコーディングでも集まったメンバー。メンバーが全員揃うのは3年ぶりとなる。また、バンドでの出演はほとんど年に1回しかバンドで出演できない。だからこそメンバーも今日を楽しみにしてきた。『次の曲は、バンドではやったことがない曲です。みなさんも故郷があると思いますが、それを思いだして聞いてください。』と「オモイマチ」が披露された。哀愁のあるサックスの音色から始まるイントロ。後半になるにつれて明るく盛り上がっていく。

 

続いて、「迷う軌道」では、繊細なサウンドの中だからこそ彼女の力強い歌声が映えわたり心に入ってゆく。また、やさしくそばにいてくれるような安心感のあるピアノが澄み渡っていく。去年作った新曲。『もともとUKロックの楽曲を作る予定でしたが、気づいたらこんな曲になっていました。』と始まったのは「不完全」。バンドで披露されることで、より感情的に表現されており心により一層響いてくる。続いて、「君といる生活」を歌い上げる。来週24日にもこの場所で歌うことを伝える。共演をする小林未郁さんとアルバムでもコラボをしたことがある縁のあるアーティスト。次回のライブにも来てほしい気持ちを伝えて、『早いもので最後の曲です!』最後は「オトドキ」を披露。イントロからサックスの音色が輝きを放ち明るくスタート。ピアノの音色と彼女の歌声が際立ち、壮大さを感じることができる。

 

ライブを終え、素晴らしいライブをみた感謝から拍手が広がっていく。自然とアンコールの手拍子が鳴り響いてく。
改めて10年来のメンバーとなるバンドメンバーを紹介。『普段は2人だがこういう日に一緒に出演ができて嬉しいです。とても大事にしてる曲を最後に歌って帰ります。』と「on off」を披露して、イベントの最後を楽しくかっこよく最高の形で華を添えてくれた。

 

セットリスト
1.ようこそ
2.オレンジ
3.ハウリング
4.オモイマチ
5.迷う軌道
6.不完全
7.君といる生活
8.オトドキ
en.on off

Twitterタツミ トモエ/unclose (@tomoethecanvas) / Twitter

shima (@shima_music) / Twitter

 

昨年も「間違いない!!」のライブレポートを担当したが、今回も3組とも素晴らしいライブでした。来週2/24(金)FootRock&BEERSで開催される「間違いない!!」〜Reunion〜もライブレポートを担当します。来週もよろしくお願いします。

画像

 

【関係者SNS

主催:不知火 (@a_starphase25) / Twitter

会場:FootRock&BEERS (@FootRock_BEERS) / Twitter

カメラマン:匠 (@tkantbti) / Twitter

 

【関連記事】

kitchen×music×bar 心斎橋 夜を灯して 『City Light , Twilight』 〜Light 9〜 RYO ✕ 岸本丈夫 ✕ 不知火 共同企画 忘年会special!! 第1部ライブレポート - ただの音楽ファンが見る音楽業界

kitchen×music×bar 心斎橋 夜を灯して 『City Light , Twilight』 〜Light 9〜 RYO ✕ 岸本丈夫 ✕ 不知火 共同企画 忘年会special!! 第2部ライブレポート - ただの音楽ファンが見る音楽業界

Mlle. ✕ オフィス不知火 共同企画 「DUAL SOUL」ライブレポート - ただの音楽ファンが見る音楽業界

「間違いない!!」 13th Anniversary 〜宴(En)〜 DAY1 MINAMI WHEEL 2022 EDITION ライブレポート - ただの音楽ファンが見る音楽業界