King & Prince 4thアルバム『Made in』全曲レビュー
【記事公開日:2022/08/15】
このブログでは定期的にジャニーズのアルバムやシングルの全曲レビュー記事を書いています。
今回は、今年6月29日にリリースされたKing & Princeの4枚目のアルバム「Made in」です。
今回は、レンタルで通常版を借りてきました。
これまでもシングルは何度か紹介をしているKing & Prince。
紹介をすることも多くなりより好きになっていたので、今回のアルバムはこれまで以上に楽しみにしていました。
それでは、よろしくお願いします。
1.ichiban
KREVAからの楽曲提供。このアルバムのリード曲。
TikTokでは、2022年7月13日時点で再生回数6億回を突破した楽曲で彼らの新たな代表曲ともなっている。KREVAからの楽曲提供ということもあり、ヒップホップテイスト全開の楽曲で彼らの新境地を感じられる。和テイストのサウンドからはアルバムタイトルを彷彿させるようにMade in JAPANを主張している。まだまだ世間では「シンデレラガール」のイメージが強かっただろう。だからこそこの曲がTikTokで流行ったことは、彼らの新たなイメージの定着と今後の可能性を大きく広げてくれた楽曲となっただろう。
2.Last Train
今注目の5人組バンドKroiからの楽曲提供。R&B/ファンク/ソウル/ロック/ヒップホップなどのあらゆる音楽に影響を受けたミクスチャーバンドである彼ら。自身の楽曲でも独自の世界観を生み出し、かっこいいものからおしゃれなものまでさまざまな楽曲を手掛けている。そんなKroiの世界観をしっかりと感じられるサウンド。ベースやギターをはじめとした楽器たちの存在感はおしゃれな世界観を生み出してくれる。そこにKing & Princeのさわやかで個性のある歌声が合わさり唯一無二の楽曲になっていく。
3.踊るように人生を。
神宮寺勇太主演ドラマ『受付のジョー』主題歌。
【やっぱりな終電】と歌われる「Last Train」から日常を頑張る人たちへの応援歌「踊るように人生を。」への流れは、夜から朝に時間軸が続いているようにも感じられた。ミュージカルを見ているような気持ちになれる華やかなサウンド。彼らの楽しそうな歌声と元気をもらえる歌詞で今日も頑張ろうという気持ちにさせてくれる。
4.My Fair Lady
以前に彼らの「Endroll」の作詞を行ったyouth caseが作詞作曲を担当した楽曲。
キラキラでポップなサウンドからは、どこか懐かしさを感じられる。好きな人への動き出したら止まらない恋の気持ちが歌詞では表現されている。サウンドや歌詞の世界観から感じられる王道アイドルソング。光GENJIのようにローラースケートをつけて踊っているキンプリの姿が脳内で浮かんでくる。
5.僕の好きな人
平野紫耀、髙橋海人、岸優太の3人の曲。この曲は、「Lovin' you」の作詞作曲を担当したYUUKI SANOが楽曲制作にかかわった楽曲。だからこそ、「Lovin' you」が持つ、身近な恋愛の世界観をこの曲からも感じられることができる。岸、髙橋、平野とソロパートで歌いつなぎサビでは3人の歌声がきれいに曲を彩る。好きな人に相手がいる、それでも片思いを続けようという切ない楽曲だが、やさしいメロディと彼らの歌声で曲はあたたかさを感じられる。
6.Lovin' you
コーセーコスメポート「ジュレームiP」 CMソング。
ピアノの音色が中心となり暖かさのあるサウンド。メンバーがソロパートで歌いつないで曲はサビに向かうにつれて盛り上がっていく。この曲は以前にシングル曲でレビュー記事を書いているが、記事を書いて以来どんどん好きになっている。やさしいメロディと歌声の楽曲というだけでなく、サビの【Lovin' you】を繰り返すフレーズが中毒性があり、何度も聞きたくなる。「僕の好きな人」で思った相手がこの曲の君なのかもしれない。そんな想像をしてしまう。
7.バトル・オブ・バトラー!
ヒャダインこと前山田健一からの楽曲提供。楽曲提供は前作のアルバムに収録されている「フィジャディバ グラビボ ブラジポテト!」以来2回目。お嬢様が王宮に戻っているか様子を表しているイントロ。そこからメンバーのセリフが入り、曲はポップに変化していく。ポップで華やかなサウンドの中にベースラインが存在感を放っているから面白い。転調も多く、個性あふれる歌詞の世界観はまさにヒャダインの楽曲ということが伝わってくる。
8.Sunshine Days
夏を感じさせるアップテンポのナンバー。華やかなサウンドでボルテージはどんどん上がっていく。サビは、タオルを回して盛り上がっている様子が自然と浮かんでくる。間奏のエレキギターからは日差しの強い太陽のギラギラとした様子が伝わってくる。ライブでは盛り上がること間違いない1曲だろう。
9.Started
ピアノのきれいな音色から始まるイントロ。ハイトーンで歌いつなぐソロパートがきれいで繊細な音色と合わさりサビでは壮大になっていく。それは、まるでアルバムの最後を締めくくるかのように。ただまだまだ中盤の収録曲。次の曲の盛り上がりを考えるとアルバムの1部が終了した意味合いもあるのかもしれない。
10.Let it out
壮大なバラード曲「Started」から一気にイメージを変えてロックサウンド全開の疾走感のある楽曲。ラップも入りボルテージは曲が進むにつれて上がっていく。Kis-My-Ft2やジャニーズWESTをはじめ、数多くのジャニーズ楽曲の作詞を務めたKomei Kobayashiが作詞を手掛けるかっこいい楽曲だ。
11.Doll
永瀬廉、神宮寺勇太の二人の楽曲。ボカロPとしても活動をしており、yamaに「麻痺」を楽曲提供をしたTOOBOEからの楽曲提供曲。ピアノが主軸となり、きれいでおしゃれなサウンド。音作りからや楽曲の変化からTOOBOEの世界観を感じ取ることができる。キンプリ全員で歌っている曲とは違う二人が作り出す独自の世界観の楽曲。
12.桜Season -restart-
多くのゲームミュージックを手掛ける三留一純の楽曲提供。きらびやかなサウンドから始まり変化し続ける曲の世界観。それは、一つのゲームの世界に彼らが入り込んだかのように。日本が海外に誇るMade inJAPANであるゲーム。アルバムのコンセプトを感じられる1曲でもある。
13.恋降る月夜に君想ふ
映画「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル」主題歌。
こちらも以前にシングルレビューをしたことがある。前作の映画主題歌「koi-wazurai」の制作人が再集結をして作られた楽曲でもある。きらびやかなサビのサウンドですすんでいくと思えば、Aメロに入り音数は少なくなっていく。そして、サビでまた華やかになっていく。緩急があり、曲はより鮮やかに彩られていく。King & Princeというグループ名を表したかのようなキラキラした楽曲だ。
14.気楽にやろうよ
乃木坂46の「君の名は希望」「サヨナラの意味」などの数多くの乃木坂の代表曲を作曲している杉山勝彦が手掛けている。彼らの曲では、「Letter」の作詞作曲を行っている。日常生活によりそうようなSNSのチェックというワード。毎日の仕事や学校で余裕がない人たちへ、もっと肩の荷を下ろして気軽にやろうよとキンプリが寄り添ってくれる。ポップなサウンドで盛り上がりもあり、元気をもらえる。
15.A Little Happiness
おしゃれなサウンドに乗せて、日常にある小さな幸せを歌っている。余裕のある朝の時間やご褒美の素敵なディナー。そんな一つ一つの小さな幸せが積み重なって幸せな気持ちになっていく。King & Princeがこの曲を歌うことで多くの人が幸せになっていくだろう。
16.Dream in
King & Princeのメンバー全員で作詞作曲を行った楽曲。ピアノのきれいな音色とともに一人一人の歌声で歌詞が心にスーッと入ってくる。デビュー曲「シンデレラガール」の世界観を感じられる歌詞。2番の歌詞には、きし、じん、れん、かい、しょう、とメンバーの名前が歌詞の中に散りばめられている。また、サビでは元メンバーの岩橋玄樹を表すだろうげんという文字も入っている。5人が作り上げた楽曲だからこそ、岩橋玄樹が今でも大切な存在だということが伝わる1曲となっている。そして、この曲はKing & Princeとファンにとって今後も大切な1曲になっていくだろう。
17.RING DING DONG
通常盤のみに収録されている。「ichiban」の世界観を感じられるような和楽器の音色が入ったかっこいい楽曲。サビ以外はラップが主軸となり、改めてグループの新境地を再認識させてくれる。通常盤のみの収録曲とは思えないほどかっこいい楽曲となっている。
以上がアルバム収録曲です。
このアルバムの収録楽曲のYouTube概要欄にはこう書かれていた。
Made in JAPAN 、Made in "Johnnys" 、Made in "King & Prince" …など
それぞれの場所、ルーツを大切にしながら、
King & Princeが “今 目の前にいる人を幸せ” にするために、
“今 King & Princeができること” をコンセプトにしたアルバム。
アルバムの曲をすべて聞いたときに1曲1曲からこのコンセプトを感じられることができた。そして、 “今 King & Princeができること” が音楽ジャンルの広がりでよりできることが増えてきている。
Tik TokやYoutubeをはじめSNSでの活動も活発に行っているKing & Prince。ファンにとってより身近な存在になったからこそ、今回のアルバムの楽曲からは、キラキラしたKing & Prince を残しつつもファンの日常に寄り添った楽曲も多く収録されていたように感じられた。
日常の生活に幸せを与えるエンターテイメント。それこそ、Made in "Johnnys" だろう。
King & Princeがグループとしてのルーツを大事にしながら、海外にジャニーズや日本の音楽の良さを広げていきたい。そんな彼らの気持ちがアルバムから伝わってきた。
現時点では、サブスク配信はされていませんが、どんなアルバムか気になる方は、こちらの全曲クロスフェードをぜひ、見てください。
今回も読んでいいただきありがとうございました。
これからもKing & Princeに注目しています。
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