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SixTONES 9thシングル「ABARERO」全曲レビュー

【記事公開日:2023/04/11】

 

4月12日にリリースされるSixTONESの9thシングル「ABARERO」。リリースから1日早いが、フラゲすることができたので早速全曲レビュー記事を書いていきたいと思います。

 

最近は、スケジュールが立て込んでいることもあり、いつも以上に事前情報やMVもじっくり見ることができていません。だからこそ、より初見の感想が強いと思います。

 

今回、初回盤A+初回盤B+通常盤と3枚のシングルをすべて購入したので収録曲をすべて紹介します。

 

 

ABARERO

今回のシングルの表題曲。タイアップなしの表題曲は「マスカラ」以来となる。ディズニー作品の『ナイトメアビフォアクリスマス』のような明るいホラーアニメを彷彿させるようなイントロ。これまでアルバム曲てHIPHOPテイストの強い楽曲はもちろんあったが、ここまで振り切った作品をシングルの表題曲に持ってくることがすごい。ラップスキルの高さだけでなく、フェイクなども入ることにより歌唱力の高さも見せつけている。サビ直前の樹のフレーズからの中毒性の高いサビ。LDHK-POPなどの世界観の強さも感じる人もいるかもしれないが、それは違う。全体的なバランスやまとまり、歌声の個性、一つ一つがSixTONESでしか作り上げられない楽曲だ。

 

 

Hello

初回盤Aのみ収録。この楽曲もHIPHOP。攻撃的な「ABARERO」と比べるとエモーショナルなサウンド。この2曲を続けて聞いた時、クオリティの高さから思わずSixTONESのCDを聞いているのかと自分を疑ってしまった。歌詞は日本語詞も多いが、曲全体の世界観はまさに洋楽そのもの。初回盤Aだけでどこまで今後の可能性を広げるのかと驚かされた。

 

 

Good Luck! -Sunrise Soul Remix-

初回盤Aのみ収録。シングルのカップリングでは定番となった前作の表題曲のremix。華やかでポップな楽曲となる原曲。そんな「Good Luck! 」を朝の陽ざしのような陽気さとおしゃれさを両立するようなサウンドに仕上げている。「Good Luck! 」がしっかりと生まれ変わっているからさすがだ。

 

 

彗星の空

初回盤Bのみ収録。きれいな鍵盤の音色から始まるイントロ。そこからさわやかに疾走感のあるバンドサウンドが盛り上げる。初回盤Aと正反対のような収録曲で驚いた。疾走感があり、明るくキャッチーな楽曲でこれぞジャニーズの楽曲だと感じられた。だが、こういう曲がいい意味で違和感を感じられるのがSixTONESというグループなのだろう。「ABARERO」とのギャップがすごい。

 

 

ふたり -Sunset Chill Remix-

初回盤Bのみ収録。「Good Luck! 」と両A面として収録された楽曲。「Good Luck! 」がSunrise Soul Remix-であることに対して-Sunset Chill Remix-となっている。アコースティックギターの音色が主軸となりエモーショナルでチルい楽曲に変化している。

 

 

PARODY

通常版のみ収録。「うやむや」「フィギュア」とこれまでボカロ系サウンドの楽曲とも相性がいいSixTONES。この曲もボカロ系ロックチューンとなっている。作詞作曲はSota Utsumi。検索をしてみたが今時点では一切情報がでてこない。どんな人が作っているのか気になっているツイートも多くみられた。他人の目が気になる世知辛い世の中への疑問を歌った楽曲となっており、中毒性が強く何度も聞きたくなる。

 

 

Drive

通常盤のみの収録曲。Reebok「Spring Kicks篇」CMソング。今作唯一のタイアップ曲。ドライブソングとなると疾走感のあるバンドサウンドのイメージが自分の中にあった。だが、この曲はチルなドライブソングとなっている。ただドライブソングといっても、いろんな情景が曲全体から浮かんでくる。海岸通りや深夜の高速道路、海外の景色、どのシチュエーションでもマッチする新たな形のドライブソングだ。

 

 

人人人 -PLAYLIST Performance Day.6 ver.-

Chillin' with you -PLAYLIST Performance Day.7 ver.-

通常版のみ収録。今年の1月1日にYouTubeで公開された「人人人」「Chillin' with you 」のPLAYLIST Performanceがそのまま音源化。この動画を見て衝撃を得たのが少し懐かしい。今回、通常版を買うことを決めたのは大好きな「人人人 -PLAYLIST Performance Day.6 ver.-」が音源として手に入ることも大きな要因だ。

 

以上が全収録曲です。

 

今回、全部で9曲が3枚のシングルに分かれて収録されている。この楽曲をまとめて聞いた時に1枚のミニアルバムを聞いているかと思うくらいのジャンルの違う楽曲たちだ。

 

これまで常に新しい音楽性への挑戦をしてきたSixTONESが今回打ち出したのが「ABARERO」。この曲が、グループとしての新たな方向性を作り上げたのは間違いない。

 

これまでジャンルレスな音楽性と何度も紹介をしてきた。ここ2年はシングルもアルバムもすべて購入して全曲レビューをしているのでそろそろSixTONESらしい曲だなといい意味で安心できる曲が表題曲になってもおかしくない。

 

ただ、今回「ABARERO」だけでなくすべての収録曲が新境地とすら感じられた。正直なところ1曲1曲に「こんなこともするの!」「かっこよすぎる!」など語彙力のない感想を家で1人で声に出していたくらいだ。

 

それくらい素晴らしい作品なのだ。全人類にSixTONESの音楽を聴いてほしい。音楽ライターという客観的な視点で書くことを心掛けているが、最近は1ファンとしてSixTONESのレビューをしてしまっている。それくらい魅力的な楽曲が多いのだ。

 

彼らがサブスク配信をしたら、間違いなくアーティストとして時代の頂点に立つ存在となっていくことだろう。

 

読んでいただき

 

ありがとうございました。

 

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