『Salia × Miranda Otsuji カンパイツアー2杯目 DAY1 2MAN LIVE』ライブレポート

【記事公開日：2023/01/30】

1月15日(日)アメ村TOBIRAよりカンパイツアー2杯目がスタートした。カンパイツアーとは、シンガーソングライターとして活動をするSaliaとMiranda Otsujiが中心となり、2021年に1回目のツアーを開催。今回、2杯目と題名につけて新たなツアーが始まった。

『おかわりきましたね！』そんな声と共に、2人の漫才のようなトークからライブはスタート。2021年に2人で全国6ヶ所を周ったツアー。コロナ渦で延期や中止もありながらみんなで元気になりたいという気持ちで始めたが、ファイナルがコロナの関係で延期になったりもした。そんな前回のツアーの思い出や今日からスタートするツアーへの気持ちを語り、ツアーの定番となっていた演奏順を決めるじゃんけんタイムへ。じゃんけんの結果、今回のライブは1番手Salia、2番手Miranda Otsujiの順で決定した。会場のお客さんと乾杯をしてライブはスタートする。

Salia＜1部＞

『楽しい時間を作っていきたいと思います！』という気持ちを表して、1曲目「雷雨につき」がスタートする。かき鳴らすように演奏するギターのサウンドと彼女の力強い歌声がかっこよく、トークの時の明るい彼女とのギャップのある演奏で1曲目から一気に空気感をつくりあげていく。「カラスアゲハ」では、ギターでリズムをとりながら始まっていき、伸びのあるきれいな歌声でアカペラで歌い上げ、ラスサビはより一層、盛り上がっていく。

『あけましておめでとうございます！新年1発目のライブです。』今回のツアーに向けた準備の時間が楽しいと気持ちを伝える。お酒しか飲まないSaliaとカルピスしか飲まないミランダ。あべこべな2人だからこそ楽しむことできるとMCからは2人の仲の良さが伝わってくる。続いては、「ウォッカ」。歌謡曲テイストで大人の色気をただよわせる歌詞とその世界観を表現させる歌声。今回2部制となっており、アコースティックステージは『次の曲が最後です。』と始まったのは、「High Jump」。会場からは自然と手拍子が聞こえてくる。明るく楽しい気持ちにさせてくれるギターの音色と勇気をもらえる歌詞で元気な気持ちになっていく。未来に向かって羽ばたいていく様子がサウンドや歌声の一つ一つから感じ取ることができる。1番手を見事にやり遂げ、Miranda Otsujiに舞台をつないだ。

1部セットリスト
1.雷雨につき
2.カラスアゲハ
3.ウォッカ
4.High Jump

Miranda Otsuji＜1部＞

6年前からお世話になってるアメ村TOBIRA。移転をし、新しい場所で初めてのライブ。そんな場所でまたライブができることへの感謝を伝える。1曲目を飾るのは、MVにある曲という説明からスタートした「NEGATIVE」。会場からは手拍子がなり始め、サビに向かうにつれてどんどん盛り上がっていく。『ネガティブを捨てて新しい自分と出逢いましょう。そんな曲です！』彼女の歌声とメッセージ性のある歌詞で聞いていると元気な気持ちになれる。『乾杯ツアーでしょっちゅう歌っていた楽曲です。』と紹介があり始まったのは、「新しい地図」みんなに笑顔になってほしい。そんな気持ちを込めて歌い始めた歌詞には、彼女自身のキャラクターを表すような言葉が散りばめられていた。

「ファイト」で会場は拳を上げて一つに。『ノリがすごくいい！めちゃくちゃ楽しい！みなさんの手拍子がパーカッションになってます！』昨年、初開催されたユメカナエフェスへの想いを語り、出演をしてくれたSaliaさんへの感謝、彼女となら一緒になんでもできる。そんな気持ちを込めて「DICE」を歌う。1部最後は、音楽への感謝、来てくれた方への感謝を伝え「音楽はなりやまない」を披露。感情を込めた歌声が心に響いてくる。『手と足で一緒に音楽を作りましょう！』そんな言葉をうけて会場内は一体となった。

1部セットリスト
1.NEGATIVE
2.新しい地図
3.DICE
4.音楽はなりやまない

Salia＜2部＞

1部とは衣装を変えて、2部のスタート。弾き語りのイメージが強い彼女。2部ではオケスタイルでギターを持たずにライブを届ける。1曲目を飾ったのは「清らかな夜」。ジャジーな雰囲気の中踊りながら歌いあげる姿からは楽しさが伝わってきた。会場内は手拍子が鳴り響き、体を使って表現をしていく中で歌声はよりパワフルなものになっていく。『ここからはじまっていきますよ！みなさんまだまだいきましょう！』と「女郎蜘蛛」のエレキギターのかっこいいサウンドが流れ始め会場のボルテージは上がっていく。力強くとてもかっこいい歌声と心の高まりを体で表現をしてギターを持っていない姿でも曲を表現している様子が伝わってきた。

『2部が始まりました！楽しんでいますか！衣装の話をしてましたが、新しい乾杯ツアーの新衣装です！アルバムのタイトルに絡めて緑の衣装にしました！』昨年リリースされたアルバム「Groovy Green」の曲で構成されている2部のセットリスト。『もともと弾き語りで歌っていた楽曲です。嫌なことがあっても子供は泣ける。大人になると我慢したり、泣くことが難しくなる。』楽曲への気持ちを語り「紫陽花」がスタートする。

繊細なピアノの音色と彼女の歌声が心のよどみを浄化させるかのように心にスーッと入っていく。彼女のライブを聞き入っている様子が会場全体の空気からうかがえた。

『コロナでできなかったタオルを回して一緒に楽しんでいきましょう！持っていない人が多いと思うので、拳を突き上げていきましょう。』と会場に投げかけ、夢を追う人への応援歌「夢の糸」を最後に披露。力強い歌声が会場に響き渡る。会場全体で拳を突き上げ一体となり、楽しく、明るく、かっこよく、第2部のライブを締め括ってくれた。

2部セットリスト
1.清らかな夜
2.女郎蜘蛛
3.紫陽花
4.夢の糸

Miranda Otsuji＜2部＞

『音楽をする時間は、プライベート＋音楽をする時間。だからこそ、これをやりたいということに関してプレッシャーを感じることも多い。みなさんもすごく苦しくなることがあるかもしれない。深呼吸をしてみてください。息をしてるだけで偉いという曲を歌います。』と「シーケンス」から2部のライブが始まる。ゆっくりアコースティックギターを弾きながら、感情をこめた伸びのある歌声が心に響いていく。

『いろんなことがあると思うけどみんなと笑顔で生きていきたい』とスタートしたのは「ライフ」。さっきとは一変し、明るく歌い上げる彼女の表情からも楽しさが伝わってくる。手拍子を促し、お客さんの手拍子と共に会場が幸せに包まれていく。『みなさん楽しんでますか！もっと世界平和になりますようにという気持ちを込めて、一緒に盛り上げてください！』続いて、「Walkie-Talkie」が会場全体がピースとハートで包まれ、ラブ＆ピースが溢れる空間に。『離れてても心の中でつながってます。』ギターの音色と想いを込めたMCをいれて、会場は手を挙げて一緒にライブを盛り上げていく。最後はマイクなしで歌い上げてより一層盛り上げていく。最後の曲と伝えて会場からは『えー！』と終わってほしくない声。マスクの下だと歓声を上げてよくなった今、前回のカンパイツアーとの変化が現れた感動を伝え、最後の楽曲「ASA」を披露。ピアノの音色も入りきらびやかな雰囲気で元気よくしめくくってくれた。

2部セットリスト
1.シーケンス
2.ライフ
3.Walkie-Talkie
4.ASA

アンコール＜コラボ＞

Miranda Otsujiの第2部が終了して、息をつく暇もなくアンコールの拍手が会場に響き渡る。Saliaが再び前に登場。今年の目標について2人で話を始めた。Saliaは、今年はいっぱいライブしたい。ミランダと多くの時間を過ごすことが目標と2人の仲の良さが再確認できる場面も。ミランダの目標は『健康第一！』と体調を崩さないように一つ一つ行動をしていくことを誓った。

アンコールでは、2人の楽曲をコラボ。1曲目は、Miranda Otsujiの楽曲「旅をしよう」違った声質の2人の歌声がうまくマッチして、ここでしかきけないコラボに。次は、昨年リリースされたSaliaのアルバム「Groovy Green」からミランダが2人でやったら面白いと選択をした「橙」を披露。Saliaのかっこいい歌声。Miranda Otsujiのかわいらしさのある歌声。そんな2人の歌声がこの曲の新たな世界観を作り上げる。

最後は乾杯ツアーといえばこの曲だということで「乾杯の合図を」2人で歌ってカンパイツアーらしく素晴らしい締めくくりとなった。

コラボ
1.旅をしよう
2.橙
3.乾杯の合図を

今回、DAY1となった『Salia × Miranda Otsuji カンパイツアー2杯目』。前回開催された2021年は、今以上にコロナが猛威をふるっており、延期も余儀なくされた時もあった。歓声はNGでこれまでの前提が通じない中での全国ツアー。そんな中でも多くの人を笑顔にしたいという気持ちで開催された。そして、現在、コロナ渦は続く中でも緩和がされマスクの中で歓声することができるようになった。前回のツアーの感謝やこれまで応援をしてくれたファンの方への感謝を伝えるためカンパイツアー2杯目が始まった。

彼女たちのカンパイの旅は始まったばかり。2人の素晴らしい音楽とライブは、必ずどんな人でも楽しく明るい気持ちにしてくれることだろう。ぜひ、ツアーに遊びにいってほしい。

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