2021年になり、早くも半月がたちました。
多くのアーティストが新曲をリリースし、2021年ブレイクアーティストの発表もされました。
そんな今改めて2020年の音楽業界を振り返ろうと思います。
2020年は、今でも続くコロナの影響で大きく状況が変わりました。
ステイホームで音楽を聴く時間も増えましたがライブは延期や中止になりライブハウスが閉店したところも少なくはありませんでした。
ただ、その分音楽の在り方やヒットの仕方が大きく変わった1年でもあったと思います。
1,オンラインライブの開催
3月以降緊急事態宣言やイベント自粛もありライブがすべて中止や延期となった。制限ありで開催ができたのは9月くらいだったのではないだろうか。
去年1年間でほとんどのアーティストがライブができないということもありオンラインライブが浸透していった。
普段ファンクラブでも見えないような嵐やサザンオールスターズや乃木坂46なども開催をして多くの視聴がされた。
普段見ることができないアーティストを気軽に見れることはすばらしい。ライブ活動を中心としていたアーティストからすればオンラインライブができることは最低限でかかかっただろう。
ただ1年間見てきて、盛り上がっているのはファンクラブ以外の人も多くのファンを持ったアーティストたちであったような気がする。
嵐のラストライブはオンラインライブにしたことによりすべてのファンに見てもらえることができたと思うし、普通のライブより収入も高かっただろう。
だが知名度がないアーティストやバンドマンたちはオンラインライブの開催しても集客が難しい状況は変わらない。
今後一つのコンテンツや選択肢としてオンラインライブは続くだろうがある程度の知名度や人気がないと難しいだろう。ただライブが中止に再度なりだした1月を考えるとしばらくこの状況は変わらないと思う。
インディーズアーティストもより知ってもらえる場所があればよりいいかもしれない。
2.TikTokからのヒット曲
コロナになりライブができない状況も続いた1年だったにもかかわらず2020年という年はヒット曲が例年に比べて多かった印象がある。
2020年ヒット曲
夜に駆ける/YOASOBI
香水/瑛人
Dynamite/BTS
裸の心/あいみょん
炎/LiSA
Make you happy/NiziU
感電/米津玄師
I LOVE.../Official髭男dism
猫/DISH//
春を告げる/yama
紅蓮華/LiSA
花に亡霊/ヨルシカ
あなたがいることで/Uru
Imitation Rain/SixTONES
D.D./SnowMan
上げた曲も1部ではあるが、例年より広い世代に知られる楽曲が多かったように感じる。その要因としては、大きく分けて2つ。
ドラマや映画からのヒット
コロナになりテレビを見る人が例年より多くなりドラマや映画主題歌がヒットした。
代表する曲といえば下記の楽曲だろう。
裸の心/あいみょん
炎/LiSA
感電/米津玄師
I LOVE.../Official髭男dism
あなたがいることで/Uru
もともとテレビを見ていた世代をはじめ、外出自粛期間もあり再度テレビを見る人が増えたことがメディアからのヒット曲が増えた要因だろう。
ただ昨年一番のヒット曲が増えた要因は間違いなくTikTokだろう。
TikTok
ここ数年話題にはあがっていたが、昨年一つのSNSの媒体として認められたような気がした。
なぜヒットしたのかを知りたくてTikTokを見るようにしたが、理由はすぐにわかった。
1分間という限られた動画時間。ただ動画を乗せるわけでなく、音楽を合わせる必要性がある。一度バズるとオススメを見ているだけでも聞きなれてきてしまう。
1分間という動画にサビ部分を聞きながら動画を見る。その曲をサブスクで聞く。そんな循環からヒットが多数出たのだろう。
ただ正直疑問なのは、過去に番組でヒャダインも言っていたが法則性がないこと。音楽のジャンルもバズる楽曲の法則も本当にバラバラだからこそいつバズるかが全く分からない。数年以上前の楽曲がバズることも正直ある。最近は、2014年の楽曲であるフレデリックの「オドループ」がヒットしている。
ただ個人的に思う問題点もある。それはTikTokの曲という印象で終わってしまうこと。LiSAや嵐やヒゲダンなどすでにアーティストとして知名度があり楽曲がバズる場合は問題ないが、アーティストの知名度が大きく知られる前に曲だけを知られるとTikTokの曲だとなってしまう。
イメージでいうとテレビのどこか聞いたことあるな、、CMの曲だといった感じ。
CMの曲を自分で調べて聞く人はいても他楽曲やアーティストまで調べる人は少なかったりもする。アーティストより曲が先行することにより次の楽曲が売れることはまた新しいハードルにもなる。
TikTokからバズったアーティストで言うとこんな感じだろう。
瑛人「香水」
オレンジスパイニクラブ「キンモクセイ」
川崎鷹也「魔法の絨毯」
優里「かくれんぼ」
ひらめ「ポケットからきゅんです!」
もさを。「ぎゅっと。」
Reol 「第六感」
yama 「春を告げる」
瑛人はメディア露出が多かったことと紅白出演もありほとんどの人が知っているアーティストとなったがそれ以外の楽曲やアーティストを知っている人がどれくらいいるだろう。ただサビ部分を聞くと聞いたことある楽曲となっているだろう。
今年この上げたアーティストたちがどれだけ知名度をあげるかで今後のTikTokの在り方は変わるだろう。
TikTokの浸透とサブスク解禁アーティストが増えたことにより利用者も増えていきヒット曲が増えていった。
また、SNSとメディアで聞いた楽曲をすぐに聞くことができるサブスクの存在が間違いなくでかいだろう。
2020年の邦ロック界隈
ただ、昨年のヒット曲を見てて思うことがある。
バンドがほとんどいないということ。
もちろん、ヒゲダンやKing Gnuなど引き続きヒットを続けるバンドも入れば、昨年躍進をした緑黄色社会やマカロニえんぴつもいる。
ただどちらも昨年までに一定以上の人気があったアーティストである。
若いこれからブレイクするだろうといわれるバンドが2021年ブレイクアーティストにもほとんどいなかった。
よく考えると昨年コロナの影響を一番受けたのはバンドだろう。ライブハウスの閉店、フェスの中止で活動の場や人気を表すものも新しいバンドを知る機会が圧倒的になくなった。
また、学生バンドは学園祭やライブイベントも開催できず圧倒的に活動ができなくなっている。
そんなこれから活動をするバンドマンたちがより多くの人に知ってもらう場所がないのか。そんなことを最近毎日考えているが未だいい案は浮かばない。
ひとまずは微力ではあるがこのブログでこれから紹介する場にもなればと思っています。
2020年サブスクで聞くことが当たり前になってきたことにより多くの楽曲が広い世代に知られるようになった。評価されるべきアーティストが評価されてきている世の中になってきているような気がする。
2021年また多くのヒット曲が生まれるだろう。
でも何よりも期待することはコロナが落ち着きバンドマンがより多くフェスやライブができる環境がもどること。そんな世の中が早く戻ってきてほしい。
そして早く思いっきりライブで楽しみたい、、、
yama - 春をTikTok告