ただの音楽ファンが見る音楽業界

楽器経験もない音楽ファンが毎週200曲以上の新曲から好きだったものを紹介。音楽業界についてやおすすめのアーティストも定期的に書いてます。

Discovery School 「Zest for Life vol.1」(2023/03/04(土)@ESAKA MUSE)

【記事公開日:2023/03/12】

 

 

3月4日ESAKA MUSEにて開催されたDiscovery School 「Zest for Life vol.1」。Discovery Schoolとは、エンタメ×教育がコンセプトのエンターテインメントスクール。

discoveryschool.or.jp

 

昨年設立され、今回のイベントではそんなDiscovery Schoolの1期生が主軸となりイベント作りを行った。初めて開催されたイベントだが、来場者は300名を超え、チケットもソールドアウト。会場には期待に満ち溢れた空気感が漂っていた。徐々に人が増えていく観客席。そんな時、会場は暗くなり、ステージ中央に設置されたスクリーンで今日の為に作られたシックでかっこいい映像が流れ始める。映像が終わると、1期生メンバーの 「LiLiKA」「KAEDE」「cocono」「水月星華」「えあ 」 「SAM」 「心」が登場し、オープニングのパフォーマンスがスタート。圧倒的な歌唱力での歌い出し、ジャジーサウンドにのせて色気を漂わせ妖艶に踊り出す。Discovery Schoolの1期生によるすばらしいパフォーマンスでイベントは開幕した。


今回のイベントは、3部制。第1部は、Discovery Schoolの活動に賛同をした縁のあるアーティスト達によるバンドステージ。ここでは、各アーティストとDiscovery Schoolのメンバーによるコラボステージも行われていた。

 


LAPH ROI GLENN

第1部のスタートを飾るのは、LAPH ROI GLENN。Vo.愛野エリイが手拍子を煽り、スタートから会場のボルテージは上がっていく。1曲目は、「すみっこのキミへ」。今回、初めてライブを見た人達にもわかりやすい振り付けとカリスマ性のあるボーカルの歌声、心高ぶるバンドサウンドで会場は一体となった。
『さあ、頭から飛ばしていきます!ESAKA MUSE、楽しんでいきましょう!短い時間だから思いっきり盛り上げていきます!』『踊れる曲なので一緒に踊りましょう!』と始まったのは、「One night game」。Vo.愛野エリイが『みんな!ジャンプしよう!』の一言で会場は、LAPH ROI GLENNのワンマンライブに来たかのように誰もが全力で楽しんでいる様子が伝わってきた。『ありがとう!お疲れ!』と続けて「over」を披露する。疾走感のあるバンドサウンドに乗せて彼女の歌声が会場内に響き渡る。『主役である高校生達にいいイベントだったねって思ってもらえるように最初から一緒に作り上げたいです。一緒に歌いましょう!』とお客さんと一緒に歌いライブを盛り上げる。拍手に包まれる中、Discovery Schoolとの出会いやこれまでの縁、今日来てくれた人達への感謝を伝える。
最後の楽曲はコラボ曲。登場したのはDiscovery Schoolの水月星華。全力で前を向いて歌おうと誓い合い2人で「BEST PLACE」を披露する。2人の違った歌声が素晴らしい化学反応を起こし、最高のステージを作り上げる。ラスサビで2人は見つめ合いお互いを称えあう。2人の約束のこの場所で最高のステージを作り上げてくれた。明るく楽しく、前向きなライブステージでトップバッターを務めてくれた。

 

セットリスト
1.すみっこのキミへ
2.One night game
3.over
4.BEST PLACE 【コラボ:水月星華】

Twitterhttps://twitter.com/LAPHROIGLENN?s=20

 


Miranda Otsuji


続いては、シンガーソングライターMiranda Otsuji。今回は、ハヤシライフのOKNをキーボードに迎えてのライブ。1曲目は、Discovery SchoolのKAEDEとのコラボ曲。KAEDEがコラボ曲に選んだのは「シーケンス」。『この楽曲の歌詞がDiscovery Schoolに当てはまるところが多いと感じました。』目の前のことを楽しんで行こうという想いが込められた楽曲「シーケンス」のコラボステージがスタートする。ギターの音色と共にMiranda Otsujiの歌声が心に響き、KAEDEの芯のあるパワフルかつきれいな歌声が会場に伝わってくる。鍵盤の音色が入ることにより曲の世界観は壮大になっていく。会場の全員が聞き入ってしまうような素晴らしいコラボとなった。

『これから夢に向かう旅路を歩むことでしょう。ワンコーラスだけ聞いてください。』と始まったのは、「旅をしよう」。持っていたアコースティックギターを下ろして、体全体で表現するかのように歌い上げる。『時間は一瞬で過ぎていきます。大切な人にありがとうを伝えましょう。』と家族への感謝を込めた楽曲「あほんだら」を披露する。会場からは自然と手拍子が広がっていく。ピアノのきれいな音色がやさしくあたたかい歌詞に彩りを与える。間奏の軽快なピアノの音色はまるでステップをしているかのように感じられた。

昨年、彼女が主催となり初めて開催されたユメカナエフェスの成功。ユメカナエフェスを開催するにあたり、大事にしていることは、夢を持った人になにか届けたい。夢を叶えるあなたの力になりたいという気持ち。夢に向かって走り続ける彼女だからこそ、一つ一つの言葉が心に響いてくる。最後に「ASA」を披露。軽快なピアノとアコギのサウンドに乗せて会場に手拍子が響き渡る。心に希望を届けるようなライブステージで夢に向かって行動する大切さを教えてくれた。

 

セットリスト
1.シーケンス【コラボ:KAEDE】
2.旅をしよう
3.あほんだら
4.ASA

Twitterhttps://twitter.com/mirandaotsuji


World Ocean

第1部のラストを飾るのは、World Ocean。会場内に響き渡るギターのサウンド。重低音のベースライン。鼓動のようなドラムのリズム。色気のあるハイトーンボイスのボーカル。1曲目「Labyrinth」からロックバンドとしてのかっこよさを見せつけてくれる。続いて、「Nostalgic Aroma」では、バンドとしてのイメージを変え、シティポップサウンドでおしゃれな楽曲で聴いていると自然と体は踊り出していく。ドラムの力強いリズムに合わせてボーカルも踊りまわる。会場に手拍子を促し、一体となった空間はまるでクラブハウスにいるかのよう。

楽曲が終わると、会場のお客さんに挨拶をして、Discovery SchoolのSAMをステージに呼ぶ。SAMがネイティブな発音でコラボ楽曲「Ride on me」を紹介。先程の楽曲と打って変わってチルアウトな1曲。SAMのやさしくあたたかい歌声が心にスーッと入り込んでゆく。エモーショナルなギターの間奏と2人の歌声が重なり合い素晴らしいハーモニーを奏でてゆく。続いて、「CLOWN CROWN」では力強いドラムのリズムと共に魂の叫びかのようなギターの音色、ボーカルのパワフルな歌声と共に会場のボルテージを上げていく。最後はテンポを変えて壮大になっていく。
『今日はありがとうございました。最後まで楽しんでいきましょう。』と感謝を伝えて最後に披露したのは「Besite」。どこか哀愁を感じさせる歌謡曲のようなイントロ。ハイトーンな歌声が映えわたる。シックでかっこよく、ジャンルレスな楽曲たちでライブ会場の観客たちの心を鷲掴みにして第1部を締めてくれた。

 

セットリスト
1.Labyrinth
2.Nostalgic Aroma
3.Ride on me
4.CLOWN CROWN【コラボ:SAM】
5.Besite

Twitterhttps://twitter.com/worldoceanHQ

 

第2部は、purpleダンススクール・ALC・Discoveryダンススクールのパフォーマンスステージ。

purpleダンススクール


第2部の1番手を務めるpurpleダンススクールは、ティーンナンバー・キッズナンバー・purpleナンバーと3ステージのダンスステージとなっている。ティーンナンバーでは、ステージに現れるとフォーメーションを組み、楽曲にのせて華麗に踊りだす。あどけなさの中にあるセクシーさ。息のあったパフォーマンスの中にあるメンバー1人1人の見せ場がある。キッズナンバーでは、幼いキッズ達がかわいらしく一生懸命踊っている。そんな頑張っている姿を見て会場から『がんばれー!!』と声援が届く。元気で明るく1人1人の楽しさが伝わるステージだった。最後は、スクール全員でパフォーマンスを行うpurpleナンバー。座った状態から蝶のように羽ばたくかのように立ち上がる。セクシーで大人の魅力をだしながら、サビではかわいらしく踊り出す。後ろからキッズも登場し、最後は全員でポーズを決める。

 


ALC


続いては、ALCは4つのグループによるメドレー形式での披露。1組目は、白いドレスを身にまとった3人の女性がmiletの「Ordinary days」を白鳥のように舞い踊り、歌詞を体全体を使ったパフォーマンスで表現する。続いてグループは、ピンクを基調としたカジュアルな服装で楽曲にあわせてかっこよく踊りあげる。次は、アジアンテイストの衣装を着た4人がキレのあるダンスを赤い照明の中情熱的に踊り上げる。4組目は、米津玄師の「M⼋七」に乗せて強さへの憧れ、未来への想いに立ち進んでいく様子をパフォーマンスで表現する。最後は全員でパフォーマンスを披露して締め括った。

 


Discoveryダンススクール


ソロでステージに登場。キレのあるダンスでステージを縦横無尽に踊りまわる。メンバーチェンジしながらソロステージを披露。2人目は妖艶さ。3人目はヒップホップ。4人目はシックでかっこよく、それぞれが自分の個性を打ち出したパフォーマンスを見せてくれた。最後は4人全員で登場をして息のあったパフォーマンスをみせてくれた。次は8人が横並びでステージに登場。AAAの「虹」にのせて、オープニングとはまた違ったさわやかなパフォーマンスを見せてくれる。その姿は、まるで未来に向かって走り出すかのように。

3つのスクールの未来ある若者達によるステージ。今後のエンタメの未来を期待させてくれるパフォーマンスを見せてくれた。

 

 

第3部は、ダンス&ヴォーカルを中心としたステージであり、今回の主催でもあるDiscovery Schoolのメインステージも行われる。

 


ENEMY LINE

第3部のトップバッターは、関西発 男女混成4人組ダンス&ヴォーカルユニットENEMY LINE。荒々しい赤い照明と雑踏を感じさせるようなサウンドのSEが会場に響き渡る。そんな中4人がかっこよく登場。1曲目は「Love killa」。重低音が鳴り響く会場の中で4人が踊りながら歌い上げる。ラップを4人で歌いつなぐ姿は、シックでかっこいい。『ありがとうございます!まだまだ楽しんでいきましょう!』会場に煽りを入れ、手拍子と共に会場は一体になり、「Shaky Shaky」を披露。『両手で銃を作ってください!』という声を受けて、観客たちは一緒に楽しんでいく。『皆さんこんばんわ!ENEMY LINEと申します。久しぶりの声出しがオッケーのライブです!盛り上がってますか!』会場からは歓声が上がる。自己紹介をしながら4人の仲の良さと楽しさが伝わってくるMC。

『最高に盛り上げていきます!体力が続く限りやっていきましょう。』SixTONESの「Boom-Pow-Wow」を3人がフロアを盛り上げる中、メンバーのKOK1が1人ステージを降りて、お客さん1人1人に挨拶をしながらビラを配り歩く。続いて、Da-iCEの楽曲「Break out」で拳を振りまわす会場の中KOK1がステージに戻り再度4人のパフォーマンスを始める。ステージを終えると観客席からは雄叫びのような歓声があがる。『次で最後になります!』と伝えると『えー!!』っいうと歓声があがる。オリジナルでなくカバー曲でライブを行っているENEMY LINE。これまでのアッパーチューンとは違い、「bad dest」ではシックでカッコよくクールな一面を見せてくれる。

最後はDiscovery Schoolとのコラボステージ。Discovery Schoolからえあと心が登場。披露したのは、BE:FIRSTの「Shining one」。6人が歌とダンスと息のあったパフォーマンスをみせてくれた。カバー曲の中でも自分たちのオリジナリティを出して魅力あるステージを届けてくれた。

 

セットリスト
1.Love killa
2.Shaky Shaky
3.Boom-Pow-Wow
4.Break out
5.bad dest
6.Shining one【コラボ:えあ・心】

Twitterhttps://twitter.com/ENEMYLINE_0117


⾼校⽣number/AMIRI number


6人のメンバーが登場。さまざまなK-POPの楽曲に乗せて、色や個性を変えてバリエーションの広いパフォーマンスをみせてくれる。舞台をさり、続いてピアノのきれいな音色の中セクシーな衣装で大人の色気を放ち、魅惑的なパフォーマンスで会場の視線を釘付けにする。

 

⾼校⽣numberとAMIRI numberのステージを終えるとスクリーンが現れる。Discovery Schoolの前回のイベントの最後の感謝を伝える場面から始まり、本日のイベントまでの軌跡をSUPER BEAVERの「青い春」にのせて流れ始めた。これまでのコラボステージの裏側や日々の練習。何気ない楽しい時間。一つ一つが彼・彼女達の青い春。そんなこれまでの経験や成長を今から披露する。

 


Discovery School


スクリーンが上がりステージに登場したのは、水月星華とSAM。披露したのは、「シャルル×秒針を噛む」。2人がそれぞれ別の曲を歌いマッシュアップ形式で披露するパフォーマンスは新しいライブの形とを感じられた。続いては、SAMと心が登場。会場の人達と一緒に楽しめるように振付をレクチャーする。「イケナイ太陽」の音楽にのせて、先ほど教えてもらった振付で会場は一体となった。次は、LiLiKAとKAEDEの2人が背中合わせで登場をして「let go again」をエモーショナルに歌い始める。ラップ担当のLiLiKAとメインボーカルのKAEDEの2人が作り上げる歌声で会場を魅了する。最後は2人が見つめ合いお互いを称えあう。続いては、coconoと心による「⼆天⼀流狼」。中国民謡のようなサウンドが会場に響き渡る中、狐のお面をつけた2人がカンフーを披露してるかのように踊りまわる。最後は座ってきれいにお辞儀をした。
ステージにスポットライトを浴び、SAMのソロステージがスタート。甘く優しさのある歌声の「Open Ams」を会場の1人1人に浴びせる。先程まで盛り上がっていた会場が彼の歌声を聴き入っていた。続いては、SAMと同じく今回の公演で卒業をするKAEDEが登場。『家族への感謝も込めて選曲しました。自分のそばにいる人への感謝を思って聞いてほしいです』と想いを伝えて「10000回のありがとう」を披露する。彼女の想いが歌となり観客の心にスーッと入り込んでゆく。『coconoとLiLiKAと3人で初めて披露した時の曲をその時と同じ衣装で披露します!』思い出の詰まった「踊」を共にパフォーマンスする。

パフォーマンスを終えると再度スクリーンが登場。流れ始めたのは、今回のためにLAPH ROI GLENNの愛野エリイが楽曲制作を行ったDiscovery Schoolのオリジナル楽曲の「スタートライン」のミュージックビデオ。青春を感じさせるMVからは学生としての日常とアーティストとしての活動の両面を感じることができる。
拍手に包まれる会場の中ステージには、Discovery Schoolのメンバーが登場し、「スタートライン」のパフォーマンスを披露した。最後に今回のイベントに来てくれた事への感謝と卒業をするメンバーが想いを語り、イベントは幕を閉じた。

 

セットリスト
1.シャルル×秒針を噛む
2.イケナイ太陽
3.let go again
4.⼆天⼀流狼
5.Open Ams
6.10000回のありがとう
7.踊
8.スタートライン

 

今回満員ソールドアウトという素晴らしい結果をみせたDiscovery Schoolのイベント「Zest for Life vol.1」。だがDiscovery Schoolにとってもメンバー1人1人にとっても今回のイベントがスタートラインとなる。今回のイベントから若いエネルギーと共に彼・彼女達が今後支えていくエンタメの未来に可能性を感じることができた。今後も未来に向かって走り続けていくことだろう。

 

スタートライン

 

また、Discovery Schoolでは現在2期生を募集している。気になった方は下記お問い合わせフォームからエントリーください。

discoveryschool.or.jp

 

【Discovery School Twitter

Discovery School:https://twitter.com/discoverypbl

LiLiKA:https://twitter.com/lilika_1109

KAEDE:https://twitter.com/kaede4_17

cocono:https://twitter.com/cocono_9999

水月星華:https://twitter.com/mitsuki_seika

えあ :https://twitter.com/05_1210

SAM:https://twitter.com/sam_smile7

心:https://twitter.com/kokoro_9_17

 

【関係者Twitter

NPO法人DiscoverySchool代表山本航平:https://twitter.com/kohei_discovery

ESAKA MUSEhttps://twitter.com/ESAKAMUSE

カメラマン匠:https://twitter.com/tkantbti