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modern times Bloom 3rd demo single digital release event 「冬夜が明ける頃に」ライブレポート

【記事公開日:2022/12/23】

 

2022年12月21日にmodern times Bloomの3rd demo single 『冬解けから冷めて』のリリースを記念したレコ発イベント「冬夜が明ける頃に」がFootRock&BEERSで開催された。そんなイベントのライブレポートを今回は担当しました。

 

 


好-(ハオ)


イベントのスタートを飾ったのは、好-(ハオ)。現在プレデビューという形で今後の活動に向けて活動をしているユニット。「愛してるなんて今更」からライブが始まる。男女2人の透き通るような歌声。アコースティックギターのやわらかい音色とカホンのリズムで体が揺れていく。鍵盤の音色からはどこか懐かしさを感じられ、エモーショナルなサウンドと2人のハモリが聞いていて気持ちがいい。そのままカホンがリズムを取りながら自己紹介をする。

『次の曲はかっこいい雰囲気の曲です!聞いてください!』と始まったのは、「77'」。紹介通り大人の雰囲気を感じさせるサウンドで1曲目とのギャップに驚かされる。
楽曲が終わり、modern times Bloomに新曲リリースへの祝いを伝える。『モダンの素敵な冬の楽曲です。曲もグッズもいいんでぜひ買ってください。』
本格的に活動をしているバンドではなく現在は、プレデビューという状況。だからこそ好きで呼んでくれたと思っていると今回のイベントに誘ってくれた感謝を伝える。個人的に人との縁を考える年。そのつながりは未来永劫はないんだなと年をとるにつれて考えるけど、おつりがくるくらい楽しい時もある。出会う前には戻れないからこそ1日1日を大切にして生きていきたいなと考えてます。今回のモダンの新曲を聞いて感じた思いを告げた。

そんな気持ちを歌に込めた楽曲「プロローグ」を歌いだす。澄み渡るような歌い出し。黄色い照明と共にあたたかく太陽のような歌声で心にスーッと入っていく。続いて、「やさしい歌」では男性ヴォーカルが始めの2曲以上に力強く、芯を感じられる歌声。きれいなピアノの音色は繊細で冷たい雨を表しているように感じられた。後半になるにつれて徐々に盛り上がっていく。改めて今日呼んでくれたことへの感謝を伝え、最後の楽曲「Omoibito」でライブを締めくくる。プレデビューとは思えないステージで今後の本格活動に期待を持たせてくれるライブをしてくれた。


セットリスト
1.愛してるなんて今更
2.77'
3プロローグ
4.やさしい歌
5.Omoibito

 

 


Ms.PROTEIN

二組目は、大阪堺市発の邦楽ロックバンドMs.PROTEIN。ドラムのリズムと共にステージの幕が開いていく。ギター、ベース、ドラムからなるバンドサウンドが会場内に響き渡る。そんなバンドサウンドとともにかっこいい歌声が心を振るわせる。1曲目は、「再会」。疾走感のあるサビがかっこよく、ドラムのリズムやギターのサウンドが鼓動をならす。
『よろしく!改めまして、モダンリリースおめでとうございます!』と叫び「蜘蛛」の演奏が始まる。ベースラインがかっこよく思わせず体が動き出す。語るような歌声からビブラートをきかした歌声へ。間奏はドラムとベースの存在感を放つ。
暗い会場の中、ギターの音色が場内に広がり「新月」が始まる。月明かりのように徐々に明るくなるサウンドがかっこいい1曲。
『大阪の堺から来ましたMs.PROTEINです。』『大地さんが自分の曲を1番聴いてると思いますが、その次に自分が聞いてると思います!』と今回の新曲への愛を語る。曲を作る時、すぐできる時もあれば、なかなかできないこともある。バンドにとって新曲をリリースすることは大切なこと。そんな大切な日に呼んでくれたモダンへ感謝を伝えた。

『モダンといえば失恋の曲が多いので、残り3曲失恋の曲を揃えました。切ない気持ちで帰りましょ。』と告げて始まったのは「またね。」エモーショナルなギターが駆け上がるようにテンポアップしていく。手拍子をうながし会場は一つに。最後はアカペラで歌い上げる。余韻を残すまもなくそのまま次の曲「月と太陽」へ。
ライブの最後は「祭囃子」。まさに祭囃子を表すようなリズミカルなドラムが気持ちを上げてくれる。改めてモダンへの祝いと感謝を叫ぶ。速度が上がっていくようなギターとドラムのリズム。サビではお客さんが拳をあげ、会場のボルテージは上がっていく。モダンへの愛と最高のライブで会場を一つにしてくれるライブだった。

 

セットリスト
1.再会
2.蜘蛛
3.新月
4.またね。
5.月と太陽
6.祭囃子

TwitterMs.PROTEIN ⇨12/21(水)FootRock&BEERS (@msprotein1234) / Twitter

 


バターマーマレード

東京を拠点に活動中。"音楽好きのためのポップソング"をコンセプトの4人組、バターマーマレード。実は今回、普段と違うトリオ体制での出演。Vo.&Gt.安達が体調不良となり、急遽編成を変えての出演となった。1曲目は、「二人だけのムード」。鍵盤のおしゃれなサウンドと女性ヴォーカルTiffaのきれいで透き通るような歌声。おしゃれな雰囲気を漂わせる。途中からドラムの佐藤寿磨がヴォーカルを担当する。2人のハモリでムードを作っていく。
続いて「シャワー」ではうねるようなかっこいいベースラインと軽快なドラムのリズムに鍵盤の明るい音色が重なっていく。一度音を止めて再度空気を作り上げる。ジャジーでかっこよく一つ一つの楽器の音色が場内に響き渡り、かわいらしくのびのある歌声が入っていく。
『東京から来ました。初めての大阪です。』会場からはそんな彼女たちを祝うかのように拍手があがる。4人組で活動しているが今回はギターボーカルが来れなくなった関係で珍しいスタイル。『短期間で詰め込んで、新たにアレンジをしました。ギリギリで仕上げましがみなさんが優しいのでうれしいです。』会場のお客さんに向けて感謝を伝える。MCからはバンドの仲の良さが伝わってくるようなそんな暖かさがあった。

そして、新しくリリースされたCDにしか収録されていない楽曲「土曜日の恋人」を披露する。踊り出すという歌詞を表すかのように身体がリズムを打ちながら踊り出したくなるようなメロディ。聞き心地がよく聞き入ってしまう。続いて、「通う」は、透き通る歌声とジャジーサウンド。間奏のギターのようにかき鳴らすベースのサウンドが存在感を放っていた。

最後の曲は女性ヴォーカルのTiffaが夏の終わりをイメージして作った楽曲「ゆうくれない」。切なさを感じさせるピアノの音色から始まり、途中から一気に駆け上がるような疾走感のあるサウンドで空気をガラリと変えてくれる。
今回は珍しいトリオ体制での出演となったバターマーマレード。短い時間でアレンジをしたとは思えないライブ。4人体制だとまた違った良さを見せてくれるのだろう。貴重なアレンジを見ることができるライブを楽しむことができた。

 

セットリスト
1.二人だけのムード
2.シャワー
3.土曜日の恋人
4.通う
5.ゆうくれない

Twitterバターマーマレード (@buttermarmalade) / Twitter

 


modern times Bloom

最後は、今回のメインであるmodern times Bloom。映画が始まるようなSEと共にステージにあらわれる。「雫が零れ落ちたら」が歌い出しから始まり。彼の歌声から一瞬で会場の空気を作り上げる。今回はサポートギターも入り、ヴォーカル中野大地は体全体で音楽を表現するかのように歌い上げる。ジャジーサウンドとウィスパーボイスが心地よい。気持ちがいいベースライン、情景を浮かばせてくれる鍵盤の音色に一つ一つが曲を彩る。音が止み、ヴォーカルの歌声が会場に響き渡る。「bittersweet」ではアコースティックギターを弾き語りながら歌い上げ、サポートでギターが入ったことによりこれまで以上に音に厚みを感じさせる。そのまま続いては「葉桜」。アカペラで始まりしっとりと歌いあげ、照明の灯りと共に疾走感のあるバンドサウンドが一気に盛り上がっていく。会場からは自然と手拍子が鳴り始めた。これまでのライブよりアップテンポしたようにも感じられた。さわやかさを感じながら気持ちも高まってくる。
『改めまして、modern times Bloomといいます。最後までよろしくお願いします!イベントに来てくれてありがとうございました!』とGt.Vo.の中野大地が感謝を伝える。

アコギを置いて、「スリーコードの曲みたいに」が始まる。ジャジーでおしゃれなサウンドでこれまでとはまた雰囲気を変えてくる。間奏のギターソロでサポートメンバーを紹介。時を越えるかのようなSEから今年リリースされた「花火はいらない」につながり、神秘的な世界観が表現されていた。

曲が終わると、今回の新曲「冬解けから冷めて」への思いを語る。
『今回リリースしたこの曲。冬は季節の中で1番最後になります。時間が過ぎていって季節が終わった後のことを歌にしました。今回リリースするにあたりいろんな人の協力がありできました。』楽曲制作に関わってくれた方やイベントの出演者に感謝を伝える。
『僕は自分のスタイルを貫きます。このスタイルがかっこいいと思っています。最後は新曲で終わります。』と自分の信念を貫き新曲を歌い始める。歌い出しから始まり、疾走感のあるサウンド。ドラムの力強いリズム。ギターの音色。ささえるベースライン。彩りを与える鍵盤。力強さもありながらきれいなハイトーンボイス、一つ一つの音が重なりあい最高の形で新曲を多くの人に届けてくれた。

 

セットリスト
1.雫が零れ落ちたら
2.bittersweet  
3.葉桜 
4.スリーコードの曲みたいに
5.花火はいらない  
6.冬解けから冷めて 

Twittermodern times Bloom (@mtb___official) / Twitter

新曲は「冬解けから冷めて 」は、各種ストリーミングサービスで聞けます。

冬解けから冷めて by modern times Bloom | TuneCore Japan

 

縁がありmodern times Bloomのライブは何度もライブレポートを書かせてもらっている。そのたびにバンドとしての成長を感じている。

今回は、特に楽曲への思いはもちろんだがバンドとして一回り進化したことを強く感じられたライブだった。そんなmodern times Bloomだが2023年はより飛躍していくこと間違いないだろう。

 

〇イベント関係者

ライブハウス:FootRock&BEERS (@FootRock_BEERS) / Twitter

写真:湊川 萌 (@mi_mo_13) / Twitter

 

【modern times Bloomライブレポート】

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