スクう空氣1st EP「君の世界」release event『恋するたびに。』ライブレポート

【記事公開日：2022/11/20】

11月9日に大阪アメリカ村BEYONDにて、開催されたスクう空氣 1st EP 「君の世界」 release event『恋するたびに。』スクう空氣のレコ発を盛り上げるため、フレッシュさもあり、エネルギーのある3組のアーティストがゲスト出演をした。

疾走感のあるロックサウンドでオープニングを盛り上げてくれたTorn Sticker。今回バンド編成で出演をし実力を見せつけたシンガーソングライター大翔。今年の逆転カンサイFES.にも出演をし、スクう空氣とも縁が深いロックバンドLala。

そんな3組のバトンを受け取り、スクう空氣のライブがスタートした。

彼らの歌声が会場内に響き渡るSEでさわやかな風のようにメンバーがステージに立っていく。楽器を持ち、ライブの準備ができたかと思うとヴォーカル一山楓の伸びのある歌い出しで心を一気に掴む。1曲目に歌われたのは、「電話」。疾走感のあるバンドサウンドときれいなピアノの音色で会場のボルテージは上がっていく。彼だからこそ生み出せる伸びのある歌声は聞けば聞くほど心が夢中になっていく。会場に来てくれているいつも応援してくれるお客さんや共に切磋琢磨活動をしている仲間たちへ感謝を伝える。
ムーディーな雰囲気のギターサウンドとベースラインが際立つ「さよなら、恋心」でかっこよく歌い上げてまた雰囲気を変えたステージを見せつけてくれる。そんな空気感の中、新曲「夜明け」を歌い上げる。

続いて、ギターを弾き語り、ノスタルジックな雰囲気で「僕は最低最悪な男でした」がスタートする。ピアノのきれいな音色とバンドサウンドで徐々に華やかになっていく。一山楓が制作したこちらの楽曲。歌い上げる彼の歌声からは音源とはまた違った力強く感情のこもった様子を感じられた。キーボードのHiRoが作り出すピアノの美しい音色が会場に響き渡り、「約束」がエモーショナルな雰囲気で演奏された。

もともとシンガーソングライターとして５年間活動をした一山楓。そんな彼が、スクう空氣としてバンド活動をスタートしてからのこの１年間を振り返る。自分自身がつらい時期や力不足の時もあった、そんなときこのバンドがこのメンバーでよかったと思いを語った。この１年は、昨年おいてきたものを取り返す時間でもあった。今の活動やこれまでを振り返った彼の瞳はどこかうるんでいるようにも感じられた。

エモーショナルな照明とともに歌い始めたのは、バンドとしても大切な楽曲でもある「ナイトクルージング」。いつも以上に感情が込められている歌声で、思わず聞いている自分もウルっときた。エモーショナルな雰囲気で歌われた「ナイトクルージング」を終えて雰囲気をがらりと変えて最後の曲「エンドロールは最後まで」に。楽しくさわやかな雰囲気を醸し出しながら、疾走感のあるサウンドで会場を一体にする。サビでは、拳を振り上げ、彼らのライブを心から楽しんでいる様子が観客席全体から伝わってくる。

バンドメンバーがステージを後にし、会場ではアンコールの手拍子が鳴り響く。一山楓をはじめ、バンドメンバーがステージに再度上がっていく。改めて今回来てくれたことへの感謝を伝える。そして、今日のレコ発ライブの出演者1組1組に、感謝と思い出を語る。語っている彼の姿からは楽しさと今日のライブを一緒にできたことによる仲間たちへの誇らしい気持ちが感じられた。
そして、3月11日に服部緑地野外音楽堂で開催される逆転カンサイFES.への思いを伝える。1500人という大きなキャパ。バンドとしても個人としても挑戦となる今回。だが、絶対できると信じてこれからより動いていくという決意を語った。会場には、逆転カンサイFES.で共に出演をする小川健介の姿もあり、共にイベントの成功を志した様子をうかがえた。

最後に、今回の1st EPのリード曲「君の世界」を披露する。華やかなピアノのサウンド。疾走感のあるドラム。支えるベースライン。伸びやかな歌声とより彩を与えるコーラス。一つ一つが合わさり会場を一体にし、レコ発の幕を閉じた。

セットリスト
⒈ 電話
⒉ さよなら、恋心
⒊ 夜明け
⒋ 僕は最低最悪な男でした。
⒌ 約束
⒍ ナイトクルージング
⒎ エンドロールは最後まで
enc. 君の世界

今回のイベントに参加して、若さあるフレッシュさと夢に向かって活動を続けるエネルギーを4組から感じられた。そして、今回のレコ発へかける熱い思いをスクう空氣のライブから感じ取ることができた。1組1組からのエネルギーを受け取り、私自身もエネルギーをもらえることができた素晴らしいレコ発だった。
このレコ発のステージでパワーアップをしたスクう空氣が次の目標の舞台、逆転カンサイFES.に向けてこれからも走り続ける。

カメラ担当：石子 (@bass_ishiko) / Twitter

【スクう空氣情報】
1st EP 「君の世界」トレーラー