CYNHN 2ndアルバム『Blue Cresc.』全曲レビュー
【記事公開日:2022/2/4】
今年から定期的に行っているアルバム全曲レビュー。
1月は3作品の全曲レビューを行いました。
2月も気になる作品が多くあります。
2月最初のアルバム全曲レビューは、CYNHN 2ndアルバム『Blue Cresc.』です。
1月の新曲ブログでこのアルバムに収録されている「アンサンぶる」を紹介してから気になる存在となっていました。
そんな中Twitterのフォロワーさんより1通のDMをいただきました。
内容は、アルバムを聞いてほしいという旨とCYNHNの紹介をしてほしいというものでした。
これはアルバムを聞かないとという気持ちで早速聞きました。
そして、全曲しっかり聞いた上でこれはアルバム全曲レビューをしたいという気持ちになり今に至ります。
CYNHNの読み方は、スウィーニー。
意味はロシア語で「青色」
DEARSTAGEとJOYSOUNDの共同オーディションで選ばれたガールズヴォーカルユニット。結成時は6人だったが2名卒業したため、現在のメンバーは下記の4人。
綾瀬志希
月雲ねる
百瀬怜
青柳透
アーティスト名である【青】にこだわった楽曲や演出で「青い未完のヴォーカルユニット」として活動をしている。
そんな彼女たちの2枚目のアルバム『Blue Cresc.』を全曲紹介します。
4・5・7・8 の楽曲以外のすべて楽曲を多くのアニソンやアイドルソングにかかわっている渡辺翔が作詞作曲をしている。
よろしくお願いします。
1.AOAWASE
ボカロP・mao sasagawaとしても活動をする笹川真生が編曲をしている楽曲。
イントロのバンドサウンドからは、青春を感じられる。邦ロック好きなものとしては、イントロからロックバンドの楽曲かと思ってしまう。
PVは彼女たちのテーマでもある青色をメインとするきれいな空間で歌詞ともにパフォーマンスを見せてくれる。バンドサウンドがメインとなるが所々ピアノが入り曲をより華やかにしてくれる。
2.レア
関ジャムにも何度も出演をしているKan Sanoが編曲を担当している。
リズムよくポップに始まるイントロ。先ほどのロックサウンドとはまた違った世界観で魅了してくれる。「数秒毎に」の歌詞と共にリズミカルに進んでいく曲調は聞いていて気持ちがいい。
3.2時のパレード -ν-
編曲を高橋諒が担当している。
6人の時の楽曲。楽曲のタイトルに -ν-と記載あるものがあり、調べるまで分からなかったが今の4人で再録したという意味だった。
神秘的なイントロから始まりポップさもありながらバンドサウンドが主軸となり展開していく。後半は静かになりメンバーの声がメインとなるところは彼女たち一人一人の個性を感じることができる。
4.氷菓-ν-
作詞作曲を昨年メジャーデビューを果たしたmol-74。編曲は、トオミヨウが担当している。歌いだしから始まり曲の世界観にぐっと入れてくれる。このバンドサウンドどこかで聞いてことあるなと思っていたのでmol-74と知った時はとても納得した。別れの寂しさを「賞味期限のない氷菓みたい」と例えている歌詞は個人的に好きだ。サウンドと相性のいい一人一人の歌声が魅力的だ。
5.インディゴに沈む -ν-
LiSAの「紅蓮華」の作曲を担当した草野華余子が作詞作曲を担当。
イントロからエモさとかっこよさが両立している。サビに向かっていくに連れて盛り上がっていくサウンド。他の曲より低めの歌声で新たな印象を与えてくれる。
6.解けない界面論 -ν-
1曲目と同じタッグで作れた楽曲。
1曲目とはまた違った雰囲気を醸し出す楽曲。イントロはボカロ楽曲のようなサウンドを感じられる。流れるように聞いているとサビ前の一瞬の間で曲の世界観に一気に引き付けられる。こちらのPVのイラストは、メンバーの綾瀬志希が担当している。
7.夜間飛行 -ν-
作詞を蒼山幸子、作曲・編曲:トオミヨウが担当している。
他の楽曲より全体的にダークなサウンド。とくにギターの音色が曲に哀愁を漂わせている。
8.水の中の
タイトル通りまるで水の中にいるように感じられる。神秘的なイントロから水の中に入っていく泡の音が聞こえてくる。そこから音数が少なく進んでいくかと思えばどんどん変化するサウンド。ヴァイオリンの音色が聞こえたと思えば電子音が表れる。予想ができない曲の変化が面白い楽曲だ。
編曲を担当したケンカイヨシが「王道」を一切気にせず、ただただ日本から発信できる音楽芸術を突き詰められる貴重な現場。」と語っているが音楽芸術というワードが似合う楽曲だ。
9.水生 -ν-
廃墟系ポップユニットcadodeのプロデューサーをしているebaが編曲。
イントロから存在感の強いバンドサウンド。疾走感もありかっこいい。こんなロックサウンドの楽曲にあう彼女たちの歌唱力だからこそ曲が完成している。
キャッチーさもあり中毒性もある楽曲。
10.イナフイナス -ν-
編曲をケンカイヨシが担当。
大きなビートを刻むイントロ。場面展開をするかのように叫び声から始まる。一人一人の歌声をしっかりと味わえる楽曲となっている。PVからは不気味な洋館から歌う姿がかっこいい。
11.くもりぎみ -ν-
1曲目のタッグで作れた楽曲。
1番の4人で歌いつなげる「夜になった~世界は変わるの?」の部分から壮大になっていくサウンド。そこからのサビは、早いテンポで歌われるから面白い。
12.ごく平凡な青は、 -ν-
ebaが編曲を担当する。
ロックサウンドが強い楽曲。まるで青春パンクロックバンドの楽曲を聞いているような感覚になれるサウンドと歌詞。
青春というものが詰め込まれているように感じた。
13.アンサンぶる
こちらもebaが編曲を担当する。
新曲ブログでも紹介をした楽曲。個人的には、CYNHNと出会った楽曲だ。何度聞いても中毒性の強いサウンドと歌詞。アンサンぶってという強いワードは1度聞くと頭にしっかりと残る。全体的なバンドサウンドもかっこいいし、曲もキャッチーだ。
以上の13曲です。
今回のアルバム全曲レビューで彼女たちのことをより知ることができた。
全曲レビューしてみてわかったのは、幅広い音楽性。
そしてバンドサウンドとの相性のよさだ。
ここまでの幅広い音楽性がなせるのは、楽曲制作人の強さもあるが彼女たちの歌唱力や対応力がすごいのだ。
今回、紹介するまでアイドルという認識だったが、HPの紹介にはガールズヴォーカルユニットと記載していた。全曲紹介をしてその意味がよく分かった。
アイドルといっても過言ではないかわいいルックスとアーティストといっても過言ではない表現力や個々の個性ある素晴らしい歌声。それを表すものは、ガールズヴォーカルユニットだ。
そして、コンセプトである【青】
アルバムの全曲から青を感じるものだった。青という色はここまでいろんな表現や世界観を生み出すのかということを気づかせてくれた。
今後の活動が楽しみになりました。
紹介してほしいという声がなかったらここまでの記事を書いていなかったかもしれない、そう考えるとフォロワーさんに深く感謝したい。
これからも微力ながらも新曲ブログなどで彼女たちのこと注目していきたいと思う。
読んでいただきありがとうございました。
【アルバム全曲レビュー】