【更新日:2021/12/28】
12月に毎年発表をされるBillboard JAPANの年間チャート。
この年間チャートは2020年12月~2021年11月を集計したものです。
私は基本、Billboard JAPANランキングの動向を毎週チェックしています。
今年のBillboard JAPAN HOTチャートの1位は優里の「ドライフラワー」でした。
この曲は、今年配信された楽曲と思われがちですが、2020年10月25日に配信された楽曲です。また、今年を代表する楽曲の一つであるAdoの「うっせぇわ」も年間7位に入っていますが、同週じ週の23日に配信されたものでした。
サブスク配信がメインとなった今、11~2月に配信されてヒットした楽曲が年間を通して聴かれるため上位にランクインすることが多いです。
2021年を代表する楽曲となった「ドライフラワー」や「うっせぇわ」のような楽曲達が今リリースされている楽曲達にあるのではと思い、今リリースされている楽曲の中から2022年代表する楽曲になると思う楽曲を紹介します。
楽曲は、Billboard JAPANの週間ランキングやメディアでの取り上げ方などから楽曲を決めています。
それでは、紹介していきます。
残響散歌/Aimer
もうすでにBillboard JAPANの総合ランキングで週間1位を獲得している。改めて鬼滅の刃の勢いのすごさは実感したが、シンプルに曲の疾走感がありかっこいい。遊郭をイメージさせる歌詞が随所に散りばめられていることも印象的だ。
遊郭編も12月にスタートしたばかりの為これからも勢いは止まらないだろう。また、Aimerがテレビ出演を1月以降するとなるとより勢いはついていくと思われる。
一途/King Gnu
『劇場版 呪術廻戦 0』主題歌。12月24日に公開をされて観客動員数は190万人となり、歴代2位の記録を叩き出した。もちろん1位は鬼滅の刃。映画の観客動員数から高い人気を感じられたが、この映画のヒットを底上げしたはこの楽曲だろう。疾走感のあるイントロは一度聞くとはまってしまう。ずっとサビのように進んでいくメロディは何度もリピートしたくなる。この楽曲の勢いは、明日CDリリースされるところなのでこれからだろう。
ベテルギウス/優里
11月に配信された楽曲でドラマ「 SUPERRICH」の主題歌。配信以降ずっとランクインをし続けている。もともと彼の楽曲は「ドライフラワー」以降、SNSが強いこともありランクインすることも多くあった。ただ、今回はTHE FIRST TAKEでの初披露やテレビ出演にドラマタイアップということもあり、これまで以上に若い層以外の方に楽曲を知ってもらえる機会が多かった。1月にアルバムリリースすることもあり、この曲が彼の新たな代表曲になったことは確実だろう。
なんでもないよ、/マカロニえんぴつ
1月にアルバムリリースをするマカロニえんぴつ。メジャーデビュー以降数々のタイアップ楽曲をリリースして、テレビ出演も多く今年1年は特に躍進を感じられた。
そんな彼らの楽曲の中でもこの曲は配信スタート時からチャートに入り続けている。数あるタイアップ曲を作ってきたのにこの曲はノンタイアップというところが面白い。タイアップがあるからヒットするというイメージがまだまだ強い人が多いかもしれないがそんな前提を変えてくれる楽曲になるだろう。2022年の「ドライフラワー」になる可能性もあるかもしれない。
ヨワネハキfeat. 和ぬか, asmi / MAISONdes
今年の5月に配信をされてからじわじわと存在感を出していき下半期でTikTokで話題となった楽曲。そのため、この曲はもう十分流行っただろうという印象が強い人も多いはず。ただ、TikTokの流行と世間の流行ではずれがあると感じている。TikTokでは流行の流れが速く1~2週間で流行りの楽曲が移り変わっている。
そのため、メディアが注目した時期では落ち着いている場合も多い。また、流行の速さからTikTokの流行りで終わってしまう楽曲も少なくない。この曲が躍進を始めたのは、8月のTHE FIRST TAKE。テレビ出演は11月ごろからだった。リリース以降ずっと存在感を示している楽曲となる。最近テレビ露出を始めたことやMAISONdesというプロジェクトに注目されるのは2022年も続くと思われる。
踊り子 / Vaundy
今年も多くの楽曲をリリースした Vaundy。
この曲は。小松奈々の結婚というタイミングでリリースされたことも話題の底上げとなった。ベース音から始まりやさしく独り言のように歌われていく。Vaundyも数多くの楽曲をリリースしているが優里のようにロングヒットする楽曲とそうでない楽曲の差が大きいイメージもある。この曲は、リリースされた11月以降ロングヒットを続けている。年間に入り続けるくらいのヒットをするかは、テレビ出演やTHE FIRST TAKEへの出演が大きなカギになるかもしれない。
ハート/あいみょん
火曜ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」主題歌。
あいみょんの新たな代表曲となった「裸の心」。あの曲は今思うとあいみょんの楽曲の中では異質な作品でもあったと思う。ただそんな楽曲が代表曲となったからこそ、この曲が実にあいみょんらしいと表現することができるようになった。
今年は、「愛を知るまでは」もリリースされており、「マリーゴールド」や「愛を伝ええたいだとか」が好きな自分にとっては「愛を知るまでは」のほうが好きだ。ただ、チャートで強いのは「ハート」ではないだろうか。今の若い世代が求めているあいみょんの楽曲性がこの曲なのかもしれない。
常緑/大橋ちっぽけ
2018年にメジャーデビューを果たしたシンガーソングライター。
この曲は、Billboard JAPAN Heatseekers Songsで3週連続TOP3を獲得した楽曲。きっかけはこちらもTikTokではあるが、数あるTikTokの流行歌の中でチャートにもしっかりと成績を残したことは印象的であった。優里の「ドライフラワー」ほどのヒットは現在ないもののこれからの爆発力を持ち続けている楽曲と思っている。それこそテレビ出演やTHE FIRST TAKEに出演があれば大きくヒットしていくだろう。
以上の8曲です。
2021年は、TikTokをはじめとするSNSとテレビや映画などが合わさりロングヒット曲が多数生まれた。また、その流れが定着し始めた1年と実感をした。
サブスク1億再生という新たな指標が定着し始めているからこそ、各レコード会社はSNS戦略やロングヒットに向けた戦略を試行錯誤していることが伝わってきている。
その中でロングヒットの流れにうまくのることができた楽曲は今年多く生まれた。
各レコード会社がそんな成功例をもとに新旧問わず新たなヒット曲をどう生み出すのかという観点でもチャートをみることやヒット曲を知ることはおもしろさがある。
今回紹介した楽曲の8曲中6曲は、このブログの新曲ブログでも紹介をしたことがある楽曲だ。ちなみに、「ドライフラワー」「うっせぇわ」も新曲ブログで紹介をしていた。
毎週紹介をしている新曲ブログは、200曲以上の楽曲の中から特に気になった楽曲を紹介している。その気になるという部分では、今後ヒットするのではという部分でも厳選をしているので今後のヒット曲を見つける新たな出会いのきっかけにしてくれると嬉しいです。
それでは、また明日の新曲紹介ブログで。
読んでくれてありがとうございました。
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